539.【番外編】王家騒動 1
第一王女リリーレアラ(10歳)→リ
第一王子テルヴァラン(8歳)→テ
第二王子ベネヴァラン(6歳)→べ
第二王女ラリーレアラ(4歳)→ラ
第三王子クレヴァラン(1歳)→ク
…………………………………………
リ:ねぇ、テル。今日、また帝国から壱の宮家の皇従姉皇女フィアレアラ・マティス殿下がいらしゃっているわ。
テ:知ってます。母上がスーラ異母上とラリーのところに行ってしまいましたから。なぁ、クレ。
ク:はーい。
べ:ぼくの母上もです。嬉しそうにスーラ異母上とラリーのところに行ってしまいました。
リ:私の母上もいつも嬉しそうにあのお方に会いに行くわ。私ね、小さい頃に何度か私もフィアレアラ・マティス皇女殿下にお会いしたいと言ったことがあるのよ。でもダメだと言われてしまったわ。
テ:ぼくもです。フィアレアラ・マティス皇女殿下が我が王国に来るのは秘密だからと会わせてもらえません。なぁ、クレ。
ク:はーい。
べ:ぼくも母上にお願いしたけれど、ダメだと言われました。しかも他言無用とまで言われました。
リ:母上たちはみんな嬉しそうに会いに行くのに私たちはダメだなんて納得出来ないわ。そこで、よ、今からスーラ異母上とラリーのところに突撃訪問するなんてどうかしら?スーラ異母上とラリーが帝国に行く前に。
テ:いいですね。すぐ行きましょう。
べ:ぼくも賛成致します。今すぐがいいと思います。
ク:はーい。
リ:行くわよ。
テ、べ、ク:おー。
………………………………
テ:ダメです。異母姉上。結界が張ってあります。ぼくでは触れることさえ出来ません。
リ:えっ?マジで?
べ:異母兄上のおっしゃる通り、ぼくらではどうすることも出来ません。
ク:はーい。
カ:あっ、異母姉上、結界が消えました。おそらく、帝国に出発したと思われます。
リ:ならば、母上たちが部屋から出て来るわね。突撃訪問がバレないうちに逃げるわよ。
テ、べ、ク:らじゃー。
………………………………
リ:今日は失敗したけれど、次こそは成功させるわよ。
テ:はい。異母姉上。次、例えば、母上たちがスーラ異母上とラリーのところに行くのとほぼ同時にぼくたちも後を付けて行くのはどうでしょうか?
ク:はーい。
べ:異母兄上、でもそれだと後からきた異母上方の誰かに見つかってしまいます。
テ:それもそうだな…。うーん…。
リ:ならば、そうね…。逆に先回りなんてどうかしら?朝食が終わったらすぐにあの部屋に行くのよ。で、隠れる、とか?
ク:はーい。
べ:侍女と護衛たちはどうしたらいいですか?ぼくたちの側には常に控えてます。
テ:走って撒くしかない。
リ:そうね。それしかないわね。でも、侍女はともかく護衛を撒けるかしら?
テ:ならばあの部屋に転移魔法で行くのはどうですか?
べ:異母兄上、ぼくはまだ転移魔法なんて出来ません。
ク:はーい。
テ:うっ。ぼくもまだ自分だけの転移魔法しか出来ない。
リ:ならば、ベネとクレは私とね。魔力がギリギリになるから出来る限りあの部屋に近く必要があるわ。
べ:申し訳ありません、異母姉上。よろしくお願いいたします。
テ:異母姉上にご負担をおかけして申し訳ありません。ぼくももっと魔法の勉強頑張ります。
ク:はーい。はーい。
リ:ん?クレも私のために魔法の勉強を頑張ってくれるの?
ク:はーい。はーい。
リ:ふふっ。クレが大きくなったら私を守ってね。だから今は私に任せて大丈夫よ。
ク:はーい。はーい。




