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願い星の魔人~フィーバースター~

いつも通り国語のできない人。

隙間が変。

急に視点変わる。

駆け足ダッシュ!

けっこう省いた、だってめんd

 あなたの願いは?






「お星さま

 お星さま

 私の願いを聞いて下さい

 どうしても、彼が欲しいの

 親友と結婚するなんてありえない

 諦められないの

 だから…私に彼を、彼との幸せな人生を全て下さい」


 星の輝く静かな夜に声は響く。

 周りに誰もいない事を確認し、発したその言葉は、闇に吸い込まれるように消えていった。


「はぁ…、こんなことで叶ったら誰も苦労しないよね。願い星の魔人がいるとか、噂は噂でしかない…か」


 一か月後には、彼と親友の結婚式が予定されていて、結婚後は二人で世界を周るらしい。

 親友から聞かされた最も幸せで、最も残酷な未来をどう回避するか日々考えて辿り着いた願い星。

 しかし、静かな夜に変化はなくこの案は諦め家へと帰ろうとその場に背を向け踏み出した時、大きな音と影を作った光に驚き振り返る。


「いいよ!」


 そこには人のようで人ではない存在が一人。

 金色の髪に金色の瞳。

 太ももの三つ目は開眼し、金色に輝いている。

 

「君は幸運だね。フィーバーちゃんが何でも叶えてあげる。対価もフリー!いつもは体の一部を貰うんだけどね。」


 陽気な彼女は、こちらの要求をまだかまだかと落ち着きなく待っている。


「本当に何でもいいの?」

「うん! な~んでもオッケー」

「私が死ぬまでずっとだよ? そんな願いでもいいの?」

「ん? よくわかんないけどフィーバーちゃんに不可能なんてありません!」


 自信満々な彼女は、そんなことはいいから早くと急かしてくる。


「それなら…! 好きな人がいるんだけどもうすぐ結婚しちゃうの」

「ふむふむ」

「でも私、彼の事が諦められない」

「ほうほう」

「親友と結婚するんだけど別れさせて私と結婚して欲しいの」

「それを叶えればオッケーね?」


 それだけでないと首を左右に振る。

 願い星は首を傾げ続きを待つ。


「彼は…私の事嫌いなの。だから私の事を愛して欲しい。結婚して子供も作って、死ぬまで幸せな家族として過ごしたいの…。こんな願いでも叶えられる?」


 願い星はニヤリと笑み、頭上へと舞い上がる。

 彼女が目を閉じ、両手の平を星空へと向けると光の粒子が集まり『星』を形成した。


「さぁ、対価を頂戴。その対価で星は完成する。あとは任せて」


 これで本当に願うのかと心臓は高鳴る。

 明るい未来を想像し、緊張の汗が頬を伝う。


「対価は…対価は私の本当の未来!」

「未来?」

「そう! 未来。本来私が歩む予定だった未来をあなたにあげる。あなたが私にくれる幸せな未来と交換しましょ」

 こんなことが通用するのかと疑心暗鬼になりながら持ち掛けてみる。

「君…面白いね。その未来にどんな結末が待っていても、君はそれを享受することができない。たとえお金持ちになれても、不幸のどん底で苦しむことがあったとしても、それらとは縁が無くなる」

「えぇ…そこにどんな幸せがあっても、彼との人生でなければ意味がないの。不確かな未来はいらないわ」

「君の願いは『彼との幸せな未来』だもんね。大きさの違い程度気にならない…か。よし! 長くここにいられないしサクっと叶えちゃお」


 形成した星を願い人の頭上に置き、手を合わせ祈る。

「*****

 *****

 ***********

 ***************

 *****」

 人には理解しえない、聞き取れない言語を紡ぐと、願い人の体から光が漏れ出し、星に吸収される。

 それにより、輝きを増した星は、願い星の祈りが終わると同時に砕け散り、強い光が放たれた。

 光の衝撃に目を瞑り、そろそろかとゆっくり目を開くと、願い星はそこになく、何事もなかったかのような静かな夜だけが自分の前に広がっている。


「今のは…夢? 寝てた? な…何も変わった気がしない! これ本当に叶ったのかな…」


 冷たい夜風に気付き、冷えた体をさすりながら、家へと帰る。

 この鮮明な出来事を、疑いつつも本当に叶ったらいいな。夢の中だけでも……。

 そう思い目を閉じ眠りについた。




 翌朝、外が騒がしくいつもより早めの起床。

 玄関がノックされている音が何度か聞こえ、寝起きの脳をフルで動かし、簡単に身なりを整え向かう。

「はーい。いますよー。こんな朝早くから…」


「長い間待たせてごめん。僕の大切な花嫁さん」





 天空図書館。

 雲の上に広がる小さな街の一番大きな建物。

 許可なき者の侵入を拒むその図書館には、人々の生から死までの物語が綴られている。

 (誰もいない? バレてないよね?)

 こっそりと侵入し、目的の本を探す。

 外観以上に大きな内側には、どう考えても少ない、管理人が一人。

 そのため侵入を拒むといってもザルである。

 でも、本来は必要ないのかもしれない。ここに辿り着けるのは極僅かで、ここで暮らす者は特別だから……。

 管理人が見えないのをいいことに星の導きにより目的の本へと迷うことなく辿り着く。

「念のためね! 念のため確認っと」

 本を手に取り死から自分に出会うまでの物語を確認する。

 夢中になって辿っていれば、背後の気配に気付くことなく。

「またあなたですか! ここへは入っていけないと何度言ったらわかるんですか!」

 耳元で大声を出され肩が跳ねる。

 恐る恐る振り向くとご立腹の管理人。

「っげ……。フィーバーですか。一体ここまで確認しにくるなんて何を叶えたんですか」

 瞳の色を確認し、めんどくさそうに対応する管理人。

「えーとですね。今回の対価が面白い物でして、少々確認していたところでして……」

 ぎこちない返事で、目をそらしながら答える。

 管理人が本を確認すると、薄れていく未来のページと追加される新たな未来のページ。

「はぁ…、あなたは直接本に手を出さないのでこの程度で済みますが、本への干渉がどのくらい危険な事か分かっていないわけではないですよね?」

 だって…、と指を合わせ口を尖らせる。

 何度も深いため息をつく管理人は、なんだかんだで気になったのか薄れていくページに目を通す。

「これは……」

 言葉に反応し、背後に回り本を覗き込む。

「読めた!? ねぇねぇこれどう思う?彼女はサイコーに幸せだよね?」

 最後のほうに書いてあったのは。






 彼と親友の結婚前夜、移動の馬車を襲撃。

 二人の命を奪い、彼のみを連れ出し、死した彼と共に炎の精霊管理下の火山へと身を投げ絶命。





「これ絶対大成功だよね! 彼もあの子死んじゃうし、短かった人生がこんなに長くなる! しかも幸せな日々! 会った時はそんな感じなかったけど、人間ってわからないなぁ~」

 腕を組みいい事をしたと満足げに頷く。

「…本当に成功でしょうか?」

 手前に回り込み目線を合わせ首を傾ける。

「だって彼は嫌いだったのでしょう。この親友だって突然幸せを失うんですよ。本当の幸せは彼女だけにしかないじゃないですか。親友の本は怖くて読めませんね」

「それがなに? どうでもいいじゃない。私は、私に願った彼女の願いさえ叶えられればそれでいいの。叶えるということが大事なの。人間の欲深い願いだけが私を生かし、お父さまを完全なる者へと導くの」

 開いた瞳孔は、管理人を映し、否定を許さない。

 鋭い瞳に射貫かれ、全身が凍ってしまったかのように寒気を感じる。

「じゃあ、確認もできたしもう帰るね。バイバイ」

 彼女は、そういうと先程までの柔らかい空気に戻り、図書館から出ていく。

「ビ……ックリしましたね。あの目に殺されるかと思いました。彼女のしたことはいいとしてここにはもう来ないで欲しいですね」


 管理人は管理人で本への干渉以外それほど興味なく、平穏な日常へと戻っていく。






「お父様、これで人間はまた願いますね。私は眠ります。より大きなその願いを叶える為に」

 瞳は光を失い灰色に。三つ目は全て閉じ、小さく丸くなった自身は空の星の一部となり巡り廻る。




 私の願いは……。

後日。


追加?

お父様出てきたけど、お母様の予定だった。

女の子ばっかなのでお父様になってもらった。

球体に大きな目…どこかでみたことあるな!

その周りには6つの小さな目がキョロキョロしてる。


フィーバーちゃんは何でも願いを叶えてくれる。

赤=破壊、青=自身に対する希望、緑=他者への善行

灰=休息モード、見守るだけで何もしない

金=フィーバータイムどんな対価でも願いを叶えてくれる

※世界を破壊しろとか叶えられるか→選んで来てるからそもそも叶えに来ない

ファンタジーは説明できないからよいのです

赤で要求するのは決まって目

流れ星みたいな存在なので地上で長居できないから、願いはすぐに言って欲しい


管理人は男


願い人の女の子は彼との幸せを最後まで信じていたので、本当の未来の『殺して投身自殺』は頭にない、直前になり頭が真っ白になり衝動的に実行してしまう。

魔人にはなってない。

彼女が絶対に死ぬという意思がなかったため、想像の幸せな未来が対価となれた。


願い星の彼女は沢山の人々の願いの蓄積により生まれた存在。

『お父さんが欲しい』という純粋な願いの影響を強く受けている。

そんな願い星である彼女もまた願いを持つ者となり、自ら『父親』を生み出してしまうが、彼女はそれを理解していなく、意図せず生み出した『父親』のために人の願いを叶え一部を父親に捧げている。

彼女の力は『事象の変更』(言葉があってるのかわかりませぬ)


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