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サヨナラに飾る詩(未発表)

作者: やんちゃ

サヨナラに飾る詩(初公開・未制作)


制作:Gift Of Memories

シナリオ:やんちゃ



大好きな人が居た


「忘れていい思い出なんてないから」


いつか伝えたい

精一杯のありがとうを


そして、君に飾ろう、ありったけの愛を





キャスト


牧野暖()

相沢栞()

宮代亜季()

川崎涼女()

三上敬一郎()

牧野直子()










牧野暖「22歳 4/1生まれ A型」髪色:黒 (台詞数)


暖かい春に生まれたことから「暖〜はると〜」と名づけられた

いつも一生懸命で優しい性格。けど、ちょっと不器用で上手く感情表現出来ない

幼なじみの栞とはとても仲が良い、友達以上恋人未満な関係


相沢栞「22歳 6/21生まれ A型」髪色:黒 セミロング(台詞数)


暖に片想い(暖とは、小さい頃からの仲良しで、今は遠距離で過ごしている)

深く考え込む部分と周りに気を遣う所がある。引っ込み思案な女の子

6月生まれの誕生石「ムーンストーン」と「ブルーレースアゲート」がお気に入り


宮代亜季「21歳 11/6生まれ O型」髪色:黄 ツインテール(台詞数)


栞の高校時代の一つ下の後輩。元気で明るい性格

栞とはいつも一緒に居る仲良し。後輩でありながら、栞を励ますことが出来る女の子

アクセサリーショップの店員をしている


川崎涼女「22歳 7/19生まれ AB型」髪色:薄ピンク 長髪(台詞数)


栞の友達。ちょっとクールで不思議なイメージ

しっかりしていて結構ストレートに物事を言う。きつく見られがちな女の子

夜の店「Cool Bar」で働いている


三上敬一郎「22歳 12/11生まれ B型」髪色:薄青 短髪(台詞数)


暖の昔からの友達。とりあえずノリが良い奴、悪友な感じ

現在ニート。学生時代は成績優秀、生徒会長まで務めていた

マイペースで周りに巻き込まれない、自分の意思の強さと友達への優しさを秘めている



牧野直子「42歳 7/5生まれ A型」髪色:黒(台詞数)


暖の母。一緒に暮らしているが、数年前に旦那(暖の父)を亡くしてから気力を失う

若い頃から暖を育て、苦労してきたお母さん










(プロローグ)



暖:君は、このサヨナラに何を飾る?

栞:そんなの、綺麗な想い出しか飾れないよ…


栞:(月明かりが照らす、優しい夜。私は一人、部屋で本を読む

  大好きな恋愛小説。私はこの本を何度読み返しただろう…

  とても切なくて、悲しくて、でも温かい。そんな気持ちにさせてくれる)


栞:ふぅ、今日はここまで。続きは明日にしよ…


栞:(読み終えたところに栞を挟む。そしていつものように私はペンを取る)


栞:「暖くん、元気にしてますか? 私は変わらず元気に過ごしています。

   この前は友達と初めてカラオケに行きました。22歳にもなってカラオケ行ったこと

   ないっておかしいかな? とても緊張して、上手く唄えませんでした。

   やっぱり私って人前とか苦手… でも仲の良い友達だったから良かった^^  


栞:「今、この手紙を書きながら、窓の外を見てみると、とても月明かりが綺麗でした。

   この夜空を暖くんも見てるのかな? 同じ空、見上げてたら良いな。

   あと、そうそう、ずっと髪を切ろうと思ってたんだけど、なかなか切れません

   何て言うか、やっぱり私は長い髪じゃなきゃ、自分が自分じゃない気がして…」


栞:(そんな他愛もないことを手紙に書いて、眠りにつく。でも…)


栞:分かってるんだよ、永遠なんてないってこと…



(体育館/バスケ)


敬一郎:はると〜っ、いったぞー!

暖:オッケー、任せてくれ。おーりゃーっ!

敬一郎:ナイッシュー! やるな、暖

暖:ははは、任せてくれ。何たって、自称マイケル・ジョーダンだからな

敬一郎:調子に乗りすぎだ。どうだ、この後、飯でも行かないか?

暖:いいね、行くよ。腹減ったし

敬一郎:あ、そうそう、お前の話も聞かせてもらわなきゃな

暖:ん?何の話?

敬一郎:遠距離恋愛の彼女の話だよ。手紙やりとりしてるって言ってたじゃないか

暖:あぁ、あれか、って、別に彼女とかじゃないし

敬一郎:そうかぁ? 俺に隠し事は良くないぜ

暖:中学の時の友達なんだ。いつも仲良くしてくれてた近所のね

敬一郎:なるほど。ま、そういうことにしといてやるぜ

暖:しといてやるって、おい…


暖:(友達の敬一郎と、飯食って帰る。スポーツが好きな俺達は、たまにバスケしたり

  サッカーしたりと、彼とは、よくつるんでる悪友みたいなもんだ

  そして、家に着くと、今日もかかさず、郵便ポストを確かめる)


暖:お、来てる、来てる、栞からだ


直子:あら、暖、お帰りなさい。ご飯出来てるわよ

暖:あぁ、後で食べる


暖:(中学の三年間、俺は栞と一緒に過ごした。誰がどう見ても彼氏彼女だっただろう

   でも、俺達はそんなんじゃなかった。誰よりも側に居て、誰よりも分かり合えて、

   そんな一番の友達だった)


暖:(手紙を読んで、俺は返事を書く。文通のやりとりは、月1〜2回

   もうすぐ2年が経つけど、かかさずやりとりしている。思えば、すっげーマメだな)


暖:よし、出来た。今日は敬一郎とバスケしたりと、色々書いた

  あ、そういや、栞、もうすぐ誕生日だよな、それも書いておこう


(部屋をノックする)


直子:暖、お風呂はどうする? 沸かしておこうか?

暖:うん、頼むよ


暖:(牧野直子、俺の母親だ、2年前に親父を亡くしてから、空っぽになっちまった

   俺は変わらず毎日を生きている。母は、俺のためによくやってくれてるけど、

   俺は何一つ出来てない気がする。分かってるんだ、分かってるんだけどな…)


(レストラン)


亜季:相沢先輩、ちょっと遅れましたが、誕生日プレゼント、ちゃんと持ってきましたよ

栞:えっ、ホント?ありがとう。嬉しいな

亜季:じゃーん!

   私が働いているアクセサリーショップで今、人気絶頂の、パワーストーンです!

栞:おぉーっ、凄い凄い。綺麗だね。それは何て言うパワーストーンなの?

亜季:これはですね、ムーンストーンと言って、恋愛に効果がある石なのですよ

   私の友達もみんなムーンストーン付けていて、もう流行りまくってます

栞:そうなんだ、良さそうだね

亜季:もしかして、先輩、好きな人でも居るんですか?

栞:えっ? いや、あの、そういうんじゃないんだけど、出来たら良いな…なんて

亜季:あはは、先輩なら大丈夫ですよ、だってこんなに可愛いんですから

   じゃあ、どうぞ、遅くなりましたが、お誕生日、おめでとうございます

栞:ありがとう、亜季ちゃん、大切にするね

亜季:はい、他にも、たくさんパワーストーンあるので、良かったら今度見に来て

   下さいね。色んなの紹介しますから

栞:うん、そういえば、私ね、パワーストーン、一つ持ってた気がする

亜季:えーっ、そうなんですか、何の石でした?

栞:えっとね、確か…



(街並みを歩きながら)


暖:(暖かい日だった。俺が生まれた暖かい春の日、母は俺に暖と名付けたらしい

   青く澄んだ空は、明るい景色と街を彩っているようだった)


暖:一人で歩くのも悪くないな


直子:ありがとうございました


暖:おかん、何で? そうか、ここで働いてるって言ってたな

  確か知り合いの人が亡くなって、その娘さんたちの花屋だとか…

  頑張ってるじゃねーか。まだ、笑えるじゃないか


暖:(そんな母を見て、少し切ない気持ちと暖かい気持ちが込み上げてきた)


(回想)


直子:もう私の大事な人は居ないから。私は一人で生きていく

   だれにも頼らない。もう、私は一人ぼっちなんだ、ごめん、ごめんね、暖


(回想 終)


暖:(父が居なくなった日を思い出す。母の姿を思い出す)


暖:何言ってるんだ、俺が居るじゃねーかよ


(1ヶ月後)


暖:(暖かい日々を通り越えて、暑い夏が来る。そんな季節だった

  今日、郵便ポストに手紙が届いた。相手はもちろん、栞からだ)

暖:(敬一郎と笑い合って過ごすの日々も楽しかった

  でも一番の楽しみは、栞からの手紙だったのかもしれない)



(夜の街)


涼女:どうした、そこの少女よ、迷っている顔をしているな

栞:あ、涼女、久しぶり。どうしてこんなところに?

涼女:それはこっちの台詞だ、女一人が、夜中にこんなところで危ないぞ

栞:えへへ、ごめん。でも、そういう涼女も女一人じゃない? 危ないよ

涼女:私は平気だ。むしろ、少女よ、私がそこらの男に負けるとでも思っているのか?

栞:いや、全く思ってないです。涼女は、誰でも倒してそうだよね、はは^^;

涼女:だろう。で、どうした、少女よ

栞:その「少女」っての辞めてくれない? もう大人なんだから

涼女:そうか… 最近のマイブームだったんだけどな。でも、栞は、まだまだ少女だ

栞:うん、そうだよね、きっとそう。大人になんてなれないよ

  あのね、最近、悩んでたんだ、自分の気持ち、これからのこと…

涼女:ほう、というと? 恋話か?

栞:うっ、するどいね、涼女

涼女:この川崎涼女。空気を読むのが特技でな、だいたい言いたいことは分かる

栞:ホントに? なら、今、私が考えてること、言ってみて

涼女:肉まんが食べたい

栞:何で分かったの? 凄い、ホント凄いよ、ビックリした

涼女:ビックリしたのはこっちだ、そんなこと考えてたのかお前は

栞:だって、昼から何にも食べてないんだもん、お腹すいたもん

涼女:何か一緒に食べるか?

栞:うん、それで、それでね… 私、昔から好きな男の子が居て、その子と文通してるの

   でも、多分、これから先、叶うことはないと思う

涼女:なるほど。どうしてそう思う?

栞:その子は、私のこと、友達としか思ってないと思うから…

  それに、最近、その子のことばかり考えてしまう自分が居る、ちょっと苦しい

涼女:打ち明けてはないのか?

栞:うん、そんなこと、言えないよ、そんな関係じゃなかったし

涼女:手紙に書いてみたらどうだ? 長い付き合いなのだろう? 遠慮することはない

栞:そう、かもしれないね

涼女:私がどうしろと言える立場じゃない、栞が決めることだ

   でも、私なら伝える。後悔しないようにな

栞:そっか。うん、ちょっと考えてみる、ありがと、涼女


栞:(その夜、私は暖くんに手紙を書きました。いつも通り、何気ないことから、色々書い

  て… そして、最後に、「好きです」と、一言だけ、書き留めた)



(暖の家)


暖:(栞からの手紙を読む。そこにはたくさんの想いが書かれていた

   今回の手紙は、何故かいつもと違う、そんな気がする手紙だった)


栞:「暖くん、暑い日が続いてますが、元気にしていますか?

   私はこの前、友達からパワーストーンというものを貰いました

   とっても綺麗で、お気にりのアクセサリーになってます

   そういえば、覚えてる? 昔に暖くんがくれた玩具のアクセサリーもパワーストーン

   だっただよ、後で調べたんだけど、ブルーレースアゲートっていう石みたいです」


暖:あの青いやつか、そういや、あったな、そんなこと


栞:「あとね、最近、何か、寂しくなってきたんだ。何故だろうって考えた

  それは、多分、うううん、絶対間違いないんだけど、暖くんと会えないから」


暖:栞、何でこいつ、こんなこと言ってるんだ…


栞:「私は、小さい頃、暖くんからたくさんの優しさを貰いました

   毎日が楽しくて、ずっとこんな日が続いたらいいのにって思ってた

   もっと小さい頃にね、大好きな友達を失ったこともありました

   仲良しで、信頼出来る友達、でもね、私は裏切られた。凄い子供の頃の出来事だけど

   今でも、心が痛かったりします、それから、人を信じるのが怖くなりました」


暖:(いつもと違う、栞。初めて知る出来事。栞は俺に何を伝えようとしているのだろうか)


栞:「でも、信じることを思い出させてくれたのが暖くんでした

   たまに、チャラチャラしてたけど、とても面白くて、それにとっても優しかった

   暖くんと出会えてホントに嬉しかった。ずっと大切な友達。だよね?」


暖:(とも、だち…)


栞:「私、暖くんが好きです。会いたいです。これ以上のこと、望んだら駄目なのかな?

   また、居なくなっちゃうのかな… 分かってるんだ、永遠なんて無いってこと…

   でも、どうしても言いたかったから書きました。」


暖:「栞…」


栞:「多分、これ以上、文通してたら、私が暖くん好きすぎて辛くなっちゃう…

   だから書きました。もし、駄目なら、もう手紙は書かないで下さい

   多分、私が友達でいることすら、辛いから… 勝手なこと、ごめんなさい」



暖:どうして女の子ってのは、こう自分一人で突っ走るんだ?

  俺だって気付いてたさ、とっくの昔に知ってた。お前の気持ちも、俺の気持ちも…

  知らないふりしてただけなんだ。無くすのが怖くて、ずっと閉じ込めてた


暖:(その日、俺は、栞に、何月何日、何時に、あの場所で。とだけ手紙に書いて、送った)



(約束の場所)


暖:(少し天気が悪い日だった。今にも雨が降りそうな空だった

   俺は傘も持たず、その場所へ駈け出していた)


暖:(栞は、来るだろうか…)


栞:暖くん、遅いよ


暖:し、栞。お前、早いじゃないか

栞:えへへ。待ちきれなかったんだよ、久しぶり、だね

暖:あぁ、そうだな。栞、ちょっと大人っぽくなったな、あと、髪も伸びたな

栞:うん。あのね、今日は思いっきり楽しみたいんだ、だから、遊びに行こっ

暖:もちろん、そのつもりだ

栞:うん、やったー


暖:(栞の笑顔を見たら、心から安心できた。実はちょっと不安だった自分が居た)


栞:ねぇねぇ、あれ見て、おっかしい、はははっ


暖:このぬいぐるみ、栞に似てない?


栞:何でよ、そんなわけあるわけないじゃない! 全然似てないっ

暖:だって、この怒った顔とか、ブサカワイイっていうんだっけ?こういうの

栞:あー、ブサイクって言った、最低、こんな可愛い女の子に向かって酷い


暖:(たくさん笑い合った。二人で楽しい時間を過ごした、それだけで良かった)


栞:(楽しかった。でもこれ以上のことは望まない。だって、私は幸せだから…

   これ以上、幸せになったら、きっとバチが当たっちゃう)


栞:楽しかったね〜

暖:だな〜。久々にこれだけ遊んだよ

栞:今日は、会えて良かった、ありがとう

暖:こちらこそ、ありがとう

栞:もう、時間だね

暖:そうだな

栞:最後だから、言っておくね。私、ずっと暖くんのこと、好きだったよ

暖:栞…

栞:大好きだから… サヨナラしよう

暖:え?何言ってるんだ、お前


(回想)


暖:知ってるだろ、中学んとき、よく遊んでた女の子。相沢栞

  そう、その子のとこ行ってくる

直子:その子って、あんた、前のとこの家の近所じゃない、遠いわね

暖:会いたいんだ。大事な用があるんだ

直子:そう、気を付けていってらっしゃい

暖:うん

直子:暖、その子のこと、大事にしてあげてね

暖:分かってるよ、母さん

直子:うん、気をつけて

暖:またいつか、連れて来れたら、会ってくれよな


直子:(あの子が私のことを、母さんなんて呼ぶのいつぶりかしら…

    やっぱり私、あの子を産んで良かった、あなたの母さんで良かった)


(回想 終)



(雨)


暖:サヨナラ… 意味が分からない

栞:大好きだから、これ以上は一緒に居られない

暖:言葉の意味が合ってない。好きだから一緒に居るのが普通だろ

栞:駄目なの、私は、怖いの、もう一人になるのが…

暖:俺はここに居る

栞:居なくならない保証は何処にもない

暖:ずっと、好きだったよ、栞

栞:えっ?

暖:俺だって、お前のこと、ずっと想ってた、ずっと好きだった

  俺も、無くすのが怖かったんだ。過去にたくさん友達も無くした

  家族だって亡くした。人が苦しむ姿見てきた、俺も苦しんできた

栞:うん…

暖:また無くすかもしれない。その気持ちから踏み出せなかった

  栞もそうだったと思う。でもな、俺は今、選ぼうと思う

栞:どういうこと?

暖:栞とずっと一緒にいられるこれからを…

栞:暖くん… 私、怖いの、いつか消えて無くなるんじゃないかって…

暖:俺もそうだった。でも、もう一度、信じてみよう。栞、俺のこと、信じられるか?

栞:もちろん、信じられるよ。ああっ、うっ、あっ(キスされる)

暖:好きだよ

栞:暖くん、ありがとう

暖:俺はお前を離さない。そのために今日はここまで来た

栞:うん

暖:俺達はこれからもずっと一緒だ。俺の、彼女になってくれ

栞:暖くん…

暖:約束する。お前のこと、ずっと好きでいる、大好きだ

栞:私も、大好きだよ



暖:(雨が止んだ。栞も笑顔を取り戻した。きっと大丈夫、栞の笑顔を見て、そう思えた)


栞:(少しずつ、あなたとの距離が近づいた。こんなにも近くに感じられる)


栞:(辛い想い出もたくさんあるけど、でも、私の中には、忘れていい想い出なんて

  ないのかもしれない)


暖:栞、さっきのサヨナラの言葉、取り消してくれ

栞:えっ、うん、あの、ごめんね

暖:もう冗談でも言わないでくれ、俺も、言わないから

栞:うん。分かった、ごめん

  じゃあね、私、さっき自分が言ったサヨナラを取り消すつもりで飾り付けするから

暖:え? 飾り付け?

栞:さっきの言葉に「綺麗な思い出」を飾るよ、暖くんとの思い出全部

  そして、これから、もっと飾る。サヨナラ出来ないように埋め尽くすんだから

暖:お、おぅ。そっか。なら、これからも、色々、飾られていくのかもな

栞:あと、クリスマスツリーみたいに、色々飾ろっか

暖:それはまた豪華だな。って違うだろ

栞:思い出、いっぱい作れたらいいね

暖:あぁ、きっと出来るよ


暖:(また栞が微笑んだ。きっと二人は歩いていける)


栞:また、手紙出すね

暖:また会いに来る



                                   (END)



(CM)


栞:「暖くん、元気にしていますか?」

   今日も手紙を書いた。大切な友達に、他愛もない言葉で


敬一郎:お前、彼女と文通してるんだって?

暖:彼女? そんなんじゃねぇって。中学んときの友達


暖:いつからか俺は、君を好きになってたのかもしれない

  いや、違う、多分、自分でも分かってた、気づかないふりしてた


亜季:誕生日プレゼントです、じゃーん!

涼女:迷っているのか? 少女よ

直子:あなたのお母さんで良かった…

栞:大好きだから、サヨナラしよっか

栞:ギフトオブメモリーズ オリジナルボイスドラマ「サヨナラに飾る詩」

栞:サヨナラに、綺麗な思い出を飾るよ


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