実は、変態?
近くのスーパーで、スポーツドリンクや風邪薬、冷却シートなどを一通り買え揃え、俺は自宅に戻ってきていた。
ひと息つくため、ドアを開け自室に入ると普段なら絶対に有り得ない光景を目にした。
(そうだった..俺のベットに運んだんだった)
「ん...そ..う....く.ん」
ん?
今、俺の名前読んだ?
そうくんって、、
気のせいか。俺をそう呼ぶのは、母とあの子だけだしな。でも、なんか似ている気がするな。顔とかすこし、面影があるし、、
あほらし。
— —ぐうううぅぅぅ
寝ている彼女のお腹から、大きな虫が鳴った。
ふっ
俺は思わず笑ってしまった。
お腹が空いてるのだろうか。
ちょうど晩飯の時間だし、お粥でも作ってやるか。
おれ?
俺のご飯はもちろん、ビーフシチューを作る際に余った牛肉でステーキだよ。
お粥を作り終わった俺は、お粥をお盆に乗せて自室に運ぶべく、扉を開こうとした、が、
「はぁはぁ、...ぉくんのいい匂いがする」
自室の隙間から、そんな声が漏れて、聞こえてきた。
背筋が凍りかけた。
何も無かったかのように、ドアをゆっくり開けた俺が目にしたのは...
布団にくるまわり、何やら必死に匂いを嗅いでいる女の子だった。
布団から顔がひっこりでてきた。
無言の中、目が合った。
.....しばらくして
一瞬にして彼女の顔は茹でたこのように真っ赤になった。
それこそ、「ポッ」と音が出ているんじゃないかと思うくらいの勢で、
「いや、私はそんなんじゃないですから!そのこれはその、事故、事故ですからね!」
何やら必死になって、弁解してくる彼女を軽くあしらうと
「お粥作ったから、いらないのなら食べなくていい」
そう一言言って、俺はお盆ごとお粥を手渡した。
長くなりそうなので、分けます。
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