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対峙
目が覚めたらそこにいた。
何もない空間、上も下もわからない。
案外 天国ってのはこんなもんなのかもしれない。
ふと、目の前に誰かが現れたのがわかった。
姿は見えない
「ここはどこでもない」
思うよりも先にそれは答えた。
「あんたはいったい、、?」
「私は、真理あるいは世界」
「奇跡であり運命」
「希望を与え絶望を生む」
「言うなれば、おまえらの言うところの、、」
『神だ』
それは言う
「おまえは本来、あそこで死ぬべきではなかった」
「しかし、なぜあんなことが起きたのだ?」
「これは面白い、我々で保管しよう」
「このままでは生体数の均衡が崩れる」
「いや、少しくらいなら大丈夫だろう」
それは言う
「そこで貴様には再び蘇ってもらおう」
「そうだあそこがいい」
「第七世界か」
「魔王軍が勢力を広げている」
「主を勇者として転生しよう」
それは言う
「ただの人間で大丈夫か?」
「4人目もダメだった」
「ならば一つ特殊な能力を与えよう」
「これで魔王軍の侵攻が止まる」
それは言う