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短編小説集  作者: Raa★
3/9

薄桃色の心、白く散って。【中】

作者主人公、病気


※この作品はフィクションです。「自分を主人公に小説を書こう。」というテーマの元書いたフィクション作品となります。

※現実で私の事を知っている人向けに書いた作品となります。現実での要素が少し入っていますが、ストーリーの理解に支障はきたしません。

さて、この後も何回か家族ぐるみで遊びに行ったりしていたのだが、割愛させて頂く。最も書きたい部分に入らせてもらう。


ある日、母親からとある話をされた。もう、ほのかさんと会えないと。理由を勿論聞いた。濁された。「色々あってね···」はいいがその色々を教えて欲しかった。一年後また問いた。答えてくれた。この言葉のみ強く覚えている。ショックそのものは覚えたが、その他はショックによりすっ飛んだようだ。「はっけつびょうでなくなった。」当時の僕にとって未知の言葉だ。こう聞こえていただろう。意味は理解していないはずだ。「白血病による病死」などという意味は当時の僕には難しすぎる。とにかく、単純に悲しんでいただけだったのだが、年が経ち、成長するにつれ、その未知の言葉の意味を知った。なんと重い荷物を背負ってほのかさんは生きていたのか。全てが繋がった。ドリームでアミューズメントな場所で何度も居なくなったのは、病気の関係だったのだろう。詳しくは今となってはわからない。ところで、この文章で「ほのかさん」という単語が出てきた周辺なのだが・・・・・・・・・実は、この単語が出てきた時は、過去形を全て使っている。今気づいて、ここに書かさせてもらった。もう居ないものとして僕は書いているのだなと。それも何だか虚しいものだ。悲しいものだ。


さて、前に、色々な影響を与えてくれた人だったとほのかさんを話した。小説好きになった他にも、とある影響がある。1つ目は、僕が怒った時の言動だ。僕がそんな時に唯一使わない言葉がある。「死ね」。いかにも単純で破壊力の強い暴言だ。まあ、僕は楽観的な人間である。普段はネタとして使っている訳だが、そういった張りつめた空気の、冗談が許されない場。つまり全てが真実と化する空気の元でこの言葉は使わない。なぜなら、大事な人を死で失ったから。本気でこの言葉を発すことは無い。その相手が死んだ時、その相手を大事に思っている人が僕と同じくらい、それ以上悲しむから。


2つ目は、僕の恋愛についてだ。僕の好きな相手・・・色々な噂話が囁かれているが。実は、正解はない。僕はほのかさんを最後に人を好きになった事は無い。最初に「いくつかの失恋」とは言ったが、実のところそのいくつか全てほのかさんより前の話だ。誰も好きにならない理由は好きな人をもう失いたくないから。たたでさえ友達を亡くすだけで辛いものだ。そのショックに耐えられるほど僕は丈夫にできてない。その上、当時の僕なんて、泣き虫だったからね。

最後まで読んでくださってありがとうございます!

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