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第13話「ガールズトークとチートスキル」

かなり短くなっている気が…


<side アリア>


報告を受けた私は、すぐに私営の部隊を招集して、現場に駆け付けました。



ただし、不運だったのはその現場があの剛腕オルダムさんの家という事実。これには流石に焦りました。



オルダム陣営に異世界人の強さを持ち合わせた戦力が増えることは、バランス崩壊もいいところですからね。



部隊にはオルダムさんの家を囲うように展開。支持があるまで待機を命じ、さらに暗殺集団をその外側に同じく円状に配置して、二重包囲を展開させました。



無用な刺激は避けて、家から出てくることを待つことにしたのです。



…………

朝になってしまいましたわ。張り込みに関して言えば慣れていますから、そこまで苦労しません。


ですが、如何せん仕事が溜まっているので、早々に決着をつけたいと思い至るまではさほど時間はかかりませんでした。



魔力の動きを把握するに、もう起きていますわね。偶然にも今から外に出るようなので、すぐに部隊をまとめて、玄関前に並ばせました。



暗殺部隊はいざという時のために後方で気配遮断をして待機です。



扉が開かれ、姿を現したのは黒髪黒眼で身長は170㎝程度、一瞬で胸が高まるのを感じましたわ。



あぁ、きっとこの人になら全てをさらけ出してもいい…旦那様になって欲しい。



そんな思いからつい口走ってしまいました。



「す!!!!!好きです!!!!!!私を抱いてください!!!!」



はしたないと思われたくない。けれども、この気持ちを抑えることは私にはできませんでしたわ。


すぐにキスをして、私のものになって欲しいと精一杯アピールしました。ですが、少し動揺したように見えましたが、すぐに会話をしてきました。



私はこんなにも愛しているのに。その声、その髪、その性格、すべてが愛おしい。



なにやらルクスちゃんと親しげに話しています。あれは一種の信用が生まれている証拠。


まだ日も経ってないのに随分と打ち解けていらっしゃること。ですがまだまだ巻き返しは効きますわ。


恋愛という名の戦争は始まったばかりですわ。




こうして、アリア・ブラッドバーミリオンは460歳で初めて恋をした。



<side 宗>


状況の整理ができていない手前、上手く説明できるかはさておき、とりあえずオルダムを呼びに行こう。



アリアさん…いや、アリアでいいか。


アリアの相手はしばらくルクスに任せて心配はないだろう。友人をいきなり殺すことは流石にあって欲しくない。



扉を開けて、オルダムを呼ぼうとした俺は、目の前の光景に驚いてしまった。



さっきまで埃で足跡がつくようなリビングが、一瞬にして綺麗になっていたんだ。驚くなというほうが無理があるだろう。



まだ客人を迎え入れる準備を任せてから5分くらいしか経ってないんだぞ。どんなスキル持ってるんだよオルダム!



「おぉ主よ、もう少し時間があればもっと綺麗にできたんだがな。やっぱり普段から綺麗にしておかないといかんなぁ…ってどうしたよ?」



これ以上まだ綺麗にできるというのか…開いた口が塞がらない。このレベルまで掃除ができるってそれはもうチートだろ…



「いや、何でもない。オルダムがすごい奴だという認識が生まれただけだ。」



「なんだなんだ嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか。

それはそうと、客人はどこだ?」



そう質問してきたオルダムに経緯を話し、アリアの家にお邪魔する際に同行してほしいことを説明した。



「そういうことならもちろん一緒に行かせてもらおうじゃねぇか。


ただ妙だな、アリアの嬢ちゃんが今までそんな奇妙な行動をしたという記憶はないんだが…」



やはりオルダムやルクスの前では出せなかった、もしくは出す必要がなかったカードをきってきたのだろうか?


そんなアリアに対する思考を展開しつつ、玄関にいるルクス達の下に向かった。



玄関に近づくにつれて、ルクスとアリスの会話が耳に届いてくる。



「ではルクスはなぜ夜中、忍び込んでたんですの?」



「あ、あれは、護衛のためだ!」



「ルクスの中ではもうそういう立ち位置になってますのね…やはり、ルクスは今日から友人ではなくライバルですわ。」




なんだろう、会話だけ聞くと好敵手にであったようなアリアと、心底面倒な人に絡まれているルクスという図に見える。



くだらないことを考えつつ、視界に映る程度まで近づいたところで、アリス達が俺達に気づいた。



「あっ!オルダムさん、宗。聞いてよ、アリアがさ…」



「これはこれは、剛腕オルダムさん、ルクスについてですが…」



「あ、主よ…?」



今度の標的はどうやらオルダムのようだ。ガールズトークに無縁だった俺は、お前のつらさがよく分かるぞ。


だがしかし、あの掃除スキルを見せられた今、俺の思いは一つだ。




そう、オルダムばかりいい技術持っててうらやましい。そんなくだらない小さな嫉妬だ。俺は自ら嫉妬を持っていることを自覚し、さっきの現場を頭の中で何度もループさせる。



そうすることで、小さかった嫉妬を大きくし、たまった嫉妬で怒りの選択肢をとるのだ。



こうして俺は、無事オルダムに女性陣を押し付けることに成功した。

さらばオルダム、お前の尊い犠牲は忘れない。



一応アイコンタクトと親指を立てて合図を送っておこう。



「あ、あるじぃぃぃ~~~~!」




気分によって長さ変わりすぎですね(笑)

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