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ペ、ヤング  作者: ゆゆゆ
3/3

五反田でのできごと

五反田で電車を降りた染谷は電車で見かけたネットカフェの看板を探した。


スマホで地図アプリを見ればすぐいけるが今はスマホを見たくないので頑張って探した。

上を見上げてキョロキョロ走っては止まってを繰り返す。


しかし、一向に見つからない。


「お兄さんちょっといいですか」

誰かが背後から声を掛けてきた。


「え...」

そっと染谷は振り向く。


そこには警官が二人立っていた。


染谷は約2秒ほどその場で静止して

警官の上から下を何往復も舐め回すように見つめた。


そして3秒目

染谷は奇声をあげて走り出した。


「ぬわぬわぬわぬわぬわぬわぬわあああぬぬぬぬっっっ!!!」


逃げ出した染谷に一瞬驚いた警官二人だったが

一瞬目線を合わせて確信したような顔で染谷に叫んだ。


「そこの男性、止まりなさい!!!!!!」


止まるはずのない染谷は雑居ビルの間を道も分からないがとにかく走った。


途中、誰かの吐瀉物を踏みつけても、

日頃の生活習慣病でまるまると出たメタボ気味の腹がブルンブルンッと揺れようとも、

とにかくひたすらに染谷は走った。


「おじさんこっち!」

急に染谷は腕を引っ張られた。


「えっ?」

汗だくだくの口から若干よだれがでた口で染谷が驚く。


そこには未成年か成人してるのか微妙なラインの美人とは言えない女が

染谷の腕を掴んでいた。


「逃げても無駄だぞ犯罪者!」

後ろの路地からおそらく自分を呼ぶ声がした。


考える暇はなかった。


染谷は女と目を合わせ軽く会釈して

雑居ビルの地下へと姿を消したのであった。

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