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渋谷から五反田までのできごと
とりあえず山手線に乗り込んだ染谷。
行く当ては特にないが現状逃げないとどうなるか分からないため、
頭をフル回転させた結果乗り込んだ。
「ひっ...!!!」
ブーブー...ブッブブ...
スマホのバイブが急に彼の太ももを刺激して変な声が出た。
周囲の目線に一瞬恐怖感が増したが、すぐ冷静になって恥ずかしそうに窓の外をみる。
バイブは止まったがスマホはまだ見ない。
正直とても怖いからだ。
変な感情で窓の外を眺めていたらネットカフェの看板を発見する。
今日の目的地が決まった瞬間である。
彼は五反田駅で電車を降りることにした。