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現代世界の迷走と現代思想の混迷とへの脱構築  (極私的一試案)

作者: 舜風人

現代の思想状況を概観した時、そこに見えてくるのは、大きな主義や思想、みんなが、なびいた共鳴しえた

賛同しえた、大思想というものが、もうどこにも見つからない、という実体でしょうね。


そうです、今や、かってのような、マルクス主義で世界同時革命、、なんていったって誰もついてこないという時代です。そういう大思想の崩壊、、というか低迷?が今の世界の実態です。


それに比例して、ローカルな、、マイナーな、、その地域だけとか、そのグループだけとかの

小思想が、雨後の竹の子のように、乱立している、というのが今の世界の思想的な実態です。

つまり、多様な価値観が、、多様な小思想が、それぞれ自己主張して、並在している。

ということです。


しかもそのどれもが我こそ正しいと、声高に主張し、まさに百家争鳴状態、

それが現代思想の現状です。


かって、人々は、この世界を統一的に説明できる大原則があると信じ、

或いは宇宙には究極の法則があると信じ、それの探求にまい進したものです。

だがその結果はどうでしょう?

理想社会の建設のはずのマルクス主義革命は、ソビエトの崩壊で終わりを告げました。

或いはカンボジア共産主義は300万人の同じ民族同士の虐殺で終焉しました。

そして中国の共産主義は、今やただの欲まみれの国家主義にすぎません。

その結果、世界は混迷の時代に入り、旧ユーゴ、ウクライナ、アラブの春などの

いわゆる民族主義的な、、あるいは宗教的な、理念への回帰という方向に向かったのです。

ソビエト連邦の崩壊という現実を目の当たりにした人々は

世界を律する大思想、

世界を導く理想政治というものなどもはや、どこにも、存在しないんだという失意から

人は、結局、昔ながらの、民族主義とか、民族宗教に回帰するしかなかったということでしょう。

今やロシアは大統領がロシア正教の帰依者でありロシアはロシア正教の宗教国家です。

又形ばかりの社会主義国家を標榜する中国もその内実たるや、その昔の「大中華主義」への回帰でしかないということです。極端に言えば、清王朝や明王朝のころとまったくその精神構造はおんなじということです。絶対王朝であり、拡張主義であり、中華思想です。

今の中国は社会主義という羊の皮をかぶったオオカミでしかないという実態です。

こうした世界の激変により、多様な価値観が並行平在するこの地球では、世界平和を、統一的に

整合的にまとめるということが、ハッキリ言って、もはや不可能なのです。

宗教的過激主義はますます声高に自己主張することでしょう。

それを止めることなどもう誰にもできません。

そして民族主義はますます、偏狂に、多民族を嫌悪するでしょう。

それを止めることなど、国連にはもう不可能です。

国連の無力化、それは隠れない現実です。

まさに混迷の時代が今や常態化している、それが世界の現実です。

ではこれから世界はどうなるのか?

例えは悪いかもしれませんが世界はこれから、、というか今既に、戦国時代に突入しているということです。

ますます世界は混迷を極めるでしょう。合従連携、下克上。遠交近攻、等の戦国時代の定理が復権するのです。

今やどれが正しくてどれが間違っているという、裁定者など世界に存在しえないという現実です。

国連?

国連は世界の裁定者にはいまだかってなりえなかったしこれからはより一層、無理です。

まあでも考えてみれば、宇宙は壮大なカーオスであり、そのカーオスから見ればこの地球上の諍いなど

当然の結果?ということでもあるのでしょう。

ロシアはクリミアを自己の領土と主張し、欧米は認めない。

では?その裁定は誰がする?誰にもできませんね。国連は全くこういう時は無力。無能です。

今もロシアはクリミアを併合したままで欧米も指をくわえて傍観するだけです。

つまりロシアも正しい。

欧米も正しい。

という価値観の共存?たがいに自己主張し合って、決着はつかない。

それが現代の実態なのです。

こういう時代にあっては力がすべてを決します。

力がすべてです。

力と、権謀術数がすべてです。

まさに、、戦国時代ですね。

どこかの国のバカ政治家が、「国連第一主義」とか言ってましたが

こんなおバカさんは、日本だけです。

今世界の誰も国連なんかこれっぽちも信用しちゃあいませんよ。

あんな役立たずの無能組織は無いからです。

国連なんて屁のつっかいぼうにもならないっってこと、みんな知ってるからです。

イランイラク戦争、アフガン戦争。旧ユーゴ内戦、そしてクリミア併合とウクライナ内戦。

国連が何かできましたか?なあんにもできませんよ、まったく無能です。

こう見てくるとまさに絶望的な世界情勢、世界の思想状況ですが

ではこんな実態から我らはどう身構えたらいいのか?

それは価値観の多様性に耐える、、しかないということです。

今、イスラム国のような過激な宗教民族主義が台頭してテロや内戦を繰り広げていますが、

それが世界的に拡大して世界各国がそれぞれ勝手なことを声高に自己主張するようになる。

それがこれからの世界なのだということです。

それをもう誰も止められない、ということです。

中國は身勝手な理屈で南シナ海を自国領と宣言し、小島を埋め立てて軍事基地を作っています。

それを誰も止められませんね?

やりたい放題です。

まさにこういう事象がこれからの世界では常態化するってことです。

それを止めることなど、誰にもできません。

国連にもできません。というかそもそも国連にはその能力が皆無です。

国連とはお飾り?にすぎないからです。

国連とは国家同士の、同好会?にすぎません。

何の実行力もないのです。それが国連の本性です。


さてそんな混迷の世界情勢、世界には、もう、みんなが信じ、集うという大思想も崩壊した現代。

そういう大思想によって世界の仲裁者、、裁定者になるということが崩壊した現代に、

我らはどう身構えてどう考えたらいいのか?

繰り返しになりますが


価値観の多様性に耐える強靭な精神性を持つ。

ということしかないということです。

それは、、まあ言ってみれば、実存主義です、

孤独に耐え、孤高に生きる。


ニーチェの言う、スーパーメンシュ(超人)的な生き方しかないということです。

ルサンチマンを排除して、「神は死んだ」と高らかに宣言してを自己を信じ

永劫回帰にも、耐える。というスーパーメンシュな生き方しかありえないということです。





でも?


そんな孤高の孤独に耐えられないような虚弱な一般大衆は、、どうなるか?


それは、、

カルトな新興宗教に救いを求めるか。

国粋的な偏狭民族主義にのめり込むか。



そのどちらかしかないのでしょうね?

















































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