最後の希望はチーズかまぼこ

件名0：救出求む

from　tihatan-prpr@ーーー.ne.jp

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突然だが、削除せずに見てくれ。

俺は基規（もとつき）　柳斗（やなと）チーズかまぼこ（以後チーかま）をこよなく愛する、ごく一般的な高校男児だ。

部活は帰宅部のエース候補（自称）。

趣味は模型作り。

あいにく、リア充補正は持ち合わせていない。

と、前置きはその位にしておいて、俺の身に降り注いだありのまま起こった事を話す。

俺は異世界に飛ばされた。

こいつ何？ 厨二？ww

と思っているかも知れないが、真剣に見てくれ。

俺は確かに異世界にトリップした。

何故なら、そこには車も、電気も、ガスも、チーかまもない、バリバリの中世臭がするからだ。

それに俺は、敵との戦争に負けそうな国の人々に、なぜか、軍神や救世主と呼ばれて、助けを求めてくる。

面白そう！ 楽しそうじゃん！

と思ったならそれでいいが、俺は一つも楽しくない。

助けて自己満足に浸る気もないし、第一敗北寸前の国を勝利へ導く技量なんて持ち合わせている訳がない。

迷惑千万。

とっとと帰って、チーかま食べながら模型作りをしたい。

だから、このメールを見ている人。

ググってでも、知恵袋で聞いてでも、方法は何でもいい。

頼むから、俺を助けてくれ。

それで、分かったらこのメアドに返信してくれ。

これはスパムでも、迷惑メールでも、呪いのメールでも何でもない。

一刻を争う。俺を救い出してくれ！

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こんにちは。七都と申します。

この度の小説は自分の好きなシリアス展開をあえて削った未知の小説です。

温かい目で拝読願います。