悪役令嬢あるあるその4
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悪役令嬢と聞けば皆様はどんな令嬢を思い浮かべますか?
ヒロインを目の敵にして虐める令嬢。貴族として婚約という契約を忠実に真っ当し婚約者を諌める令嬢。もしくは、己のみを信じ一人で立ち向かえる強い令嬢。大まかにこのような令嬢を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
そういうわたくしも悪役令嬢、いえ悪役令嬢という名の仕事をしておりますの。
事の始まりは一通の手紙。内容は悪役令嬢となり、王太子殿下を導くこと。詳細をオブラートに包まず言うと、脳内花畑になって腑抜けた王太子殿下を調教してでも使える王太子殿下にして欲しいと。
わたくしの職業柄少し特殊な依頼がきますが今回が一番特殊な気がしますわ。そして、わたくしの職業は教師、ただの教師では無く困ったちゃんな令息令嬢を社交界のプリンスとプリンセスに鍛える教師。生徒だった彼等からは鬼の敏腕教師と呼ばれていますの。
今回の依頼、中々やりごたえがありそうですわね。腕が鳴りますわ。まずは王太子殿下と同じ学園に行くところからはじめましょう。
あら?何か気になる事でも?わたくしの年齢?...レディに年齢を聞いてはいけないとご存知ではありませんの?あなたもわたくしの生徒になりたいのかしら?
「王太子殿下、隣にいらっしゃるご令嬢はどこのご令嬢でして?」
「五月蝿い!俺が気に入っているのだからどこの令嬢でも良いだろ!」
「王太子殿下、執務が滞っております。至急取り掛かってくださいまし」
「お前には関係無い!黙っていろ!」
「王太子殿下、ダンスのステップ間違っていましてよ?」
「五月蝿い!俺が踊ってやているんだから寧ろ感謝しろ!」
等など、ことある事に注意し反省を促しておりましたが。全く手応えありませんわね。ここは許可をいただき、しっかり身体に直接教えこんでいきましょう。体力有り余っている令息は謎に自分は強いという認識をなさるので、しっかり運動させ体力減らして、コンコンと理詰めすれば良い子になりますよ。経験則ですの。
あれからことある事に騎士団の訓練に王太子殿下を参加させ体力を減らし、しっかり順序だてて説明させていただきました。その結果、それなりに良い子な王太子殿下に成長してくださりました。明日は卒業式、しっかり生徒の成長を見させていただきましょう。
卒業式は無事に終わり、その後のパーティにて一息ついていますと良い子になったと思い込んでいた王太子殿下が最後の最後にやらかしました。
なんとわたくしのことを婚約者だと思い込んでいましたの。嫌ですわ、こんな不出来なお子ちゃまと婚約していると思われていた事が。わたくしには立派な旦那様がいるというのに。
最終的に令嬢関連の事は経験がものを言うということでわたくしのお役は終了いたしました。期間限定の悪役令嬢という仕事も中々面白かったですわ。さて、次の困ったお子ちゃま令息令嬢はどなたかしら?
悪役令嬢あるある物語、実は悪役令嬢役という仕事をするご婦人end。
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