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「建国本格始動! 奪った装備で豪華な屋敷を一瞬で建てる」

第4話への温かい応援、ありがとうございます! 騎士団を材料(概念的な意味で)に変えてしまったアレン。 今回は「家作り」です。 とはいえ、アレンが作るのはただの石造りの家ではありません。 世界のルールを書き換える男が作る、究極の「スマートハウス」にご注目ください。

「さて、リィン。騎士団の連中が運んできた鋼鉄から、いい『素材』は抜けたかな?」


 アレンの問いに、空から舞い降りたリィンが満足げに頷いた。彼女の手には、騎士団の高級な鎧や剣から抽出された、白く輝く**【高品質な鋼鉄】**の概念球が浮かんでいる。


「はい、アレン様。彼らの自慢の装備は、今やただの『脆い鉄屑』へと書き換えておきました」


「完璧だ。じゃあ、さっそく僕たちの拠点を『エディット』しよう」


 アレンは湖のほとり、最も眺めの良い場所に立った。  彼はまず、そこらに転がっていた石ころや砂を集め、山を作る。


【スキル起動:構造統合(Merge)】 →対象:砂、石、抽出した鋼鉄。


 アレンが手をかざすと、ガラクタの山が生き物のように蠢き、瞬く間に白亜の邸宅へと形を変えていく。だが、これはまだ「箱」に過ぎない。ここからがアレンの本領発揮だ。


「まずは……この壁に【絶対遮熱】と【自己修復】をペースト。これで夏も冬も快適だし、掃除の手間も省けるな」


 さらにアレンは、王国の宝物庫から密かに「鑑定」でコピーしておいた、最高級のシルクや香木の概念を室内に貼り付けていく。


「……アレン様。この椅子、座ると体がとろけそうです……。それに、このランプ、火を使っていないのに太陽のように温かい……」


 リィンが夢見心地でソファに沈み込む。  アレンが作ったのは、現代の高級ホテルの快適さを魔法で再現した、この世界には存在しない**「概念住宅」**だった。


「リィン、仕上げだ。この家に『絶対不可侵』の概念を貼っておく。僕が許可した者以外、神様だって玄関のチャイムすら鳴らせない」


 その時、湖の対岸から新たな人影が現れた。  騎士団の生き残りではない。ボロボロの毛皮を着た、飢えた**【獣人族】**の一団だった。彼らはアレンが作った奇跡の湖の噂を聞きつけ、死に物狂いで辿り着いたのだ。


「……あ、ああ……神様……砂漠に、こんな天国が……」


 獣人のリーダーが、震えながらアレンの前に膝をつく。 「どうか……どうか、水の一滴でも分けていただけないでしょうか。私たちは、国を追われ、もう行き場がないのです」


 アレンは、リィンの銀髪を眺めながら、ふっと笑った。 「水ならいくらでもある。だが、ただでやるほど僕は優しくない。……僕の国の『設定』に従うなら、住む場所と食事、そして『最強の力』をペーストしてあげてもいいけど?」


 不遇の鑑定士が、世界で最も自由な国家を建国した瞬間だった。

第5話をお読みいただきありがとうございました! 一瞬で家を建て、今度は「住人(軍事力候補)」が集まってきました。 「概念」を貼り付けられた獣人たちが、どれほどデタラメな強さになるのか……。


一方、騎士団を壊滅させられた王国側では、いよいよ本物の「勇者」が動き出そうとしています。 「……勇者? ああ、その『主人公補正』って概念、僕が一番欲しかったやつだ」


次回**「移民受け入れ、即・最強軍団結成」**。 お楽しみに!

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