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第71話 各地の様子

Side:下級神

 今日は下界を覗く日じゃ。

 勇者はどこじゃ。

 むっ、貴族の邸宅じゃな。

 勇者はどこぞに押し入り中かのう。


「この家はライア伯爵家と知っての狼藉か」


 貴族の兵士達と来訪者達がにらみ合う。


「構わん、やってしまえ」


 勇者が命令を下し来訪者達が兵士をなぎ倒す。


「来訪者様とも思えぬ狼藉」

「モンスターがいっぱしの口を聞く」


 勇者が貴族に化けていたモンスターを手に掛けおったわい。

 モンスターが魔石になり周囲の兵士が慌て始める。


「あなた、しっかりして。何て事を」


 中年の女性が魔石を拾い、勇者に掴みかかる。

 勇者は盾で女性を殴った。

 女性はモンスターじゃないのじゃが。

 気が動転しておるだけじゃ。

 容赦ないのう。


「モンスターの味方をするとはこいつらもモンスターだな」

「その通りです」


「よしお前らこの家はモンスターの巣だ。金目の物は根こそぎ没収だ」

「これでまた豪遊が出来ますね」

野神(のがみ)さん、一生ついていきます」

「しかし、貴族がモンスターだったのに良く気づきましたね」


波久礼(はぐれ)の野郎と戦ってから、モンスターの臭いが分かるようになった」

「へぇ、便利ですね」

「馬鹿野郎、お前も決闘してみるか」


 勇者が来訪者の一人を殴り飛ばす。

 ここはもういいじゃろ。


 さてとスキルを与えた少年はどんな感じじゃな。

 それは、『知識の冠』じゃないか。

 あれはいかん。


 誓約書を書かせて悪用出来ないようにしたのじゃな

 ほっと一安心じゃ。


 『女神の祝福』も作ったのじゃな。

 まあ、これはいいじゃろ。

 大した効果はない。

 『魔力の泉』はちょっと不味いのう。

 量産しておらんようじゃから、様子をみるか。


 さて、魔王はどうなっとるかの。


「ジョブズ聖王国の貴族に化けさせていた手下は全て勇者にやられました」

「早く暗殺してしまえ」

「それが何度も送っているのですが、皆殺しです」

「認めたくないが腐っても勇者か」

「それとジョブズ聖王国に集結させていたモンスターが正体不明の効撃で全滅です」

「何っ! きっと、勇者の仕業に違いない。勇者に罠を仕掛けて仕留めろ」


 上手くいっていないようで一安心じゃ。


 少し過去をみてみるかの。

 むっ勇者が王に謁見しておる。


 王は玉座に腰かけて、勇者が跪いた。


「もし、私が見事、魔王を倒す事ができましたら、エシャーニア様を頂きたい」


 王が面を上げる許可を出しとらん。

 王を舐め切っておる。


「ほう、そちはその意味が分かっているのか」


 王は少し不快げな顔。


「失礼ながら王様は男子に恵まれなかった。私が王の意思を受け継ぎます」


 王は少し考えておる。

 勇者は野心を隠そうとはしとらん。


「そうか、見事、魔王を倒す事が出来たならば結婚を許そう」


 王よ見事じゃ。

 勇者のやる気もこれで変わるであろう。

 魔王討伐は何物にも代えがたい。


「ありがたき幸せ」

「下がってよいぞ」


 何やら勇者は企みをしているようじゃ。


寄居(よりい)、上手くいったぞ」

「これで王の地位が手に入ったのも同然ですね」

「気が早いぞ。波久礼(はぐれ)の奴もいるし油断は出来ない」

「そうですね」

「それより例の件上手く行ったか」

「ええ、モンスターが化けていた貴族の財宝の一部を平民にばら撒きました。評判も上々です」

「モンスター退治の功績も良い、順調だな。聖剣の扱いにもようやく慣れてきたところだ」


 ふむ、勇者は聖剣を使いこなしていると思っておるが、甘いのう。

 まだ聖剣の性能の二割ほどしか使いこなせておらん。

 魔王との戦いは大丈夫かのう。

 心配じゃ。


野神(のがみ)さんはバンバンモンスターを倒して下さい。俺は功績を宣伝しまくりますんで」

「そっちは任せておけ。よし、婚約祝いだ。みなを集めろ宴会するぞ」


 いよいよ、決戦が近いのじゃ。

 魔王国の周りに軍を集めるように神託を下しておくかのう。


「これ、神託の準備じゃ」

「はい、ところでカタログスペックの少年はどうなりました」

「相変わらず神器を増産しておる。悪用していないのが救いじゃ」


「天罰の用意をしたままだと暴発する恐れがありますが」

「ふむ、用意はそのままじゃ。何時どうなるか予想がつかん。未来は殆んど見えんのじゃ」

「ではそのように」


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