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第49話 爆破計画阻止

 土精霊の出没情報がある穀倉地帯の街に俺達はやって来た。

 見届け人はギルドには興味がないのだろう。

 街につくと教会に行くと言って別れた。

 俺達がギルドに顔を出すとスパイの噂で持ち切りだ。


「おい聞いたか。昨日もまた出たんだってよ」

「兵士が何人かやられたらしいぜ」


 怪しい人影が夜にうろついているのだそうだ。

 当然依頼も出ていた。


波久礼(はぐれ)君、この依頼受けようよ」

「うーん、どうかな金には困ってないし」

「これ懸賞金掛かっているじゃない。男なら受けなさいよ」

「名も無き勇者の名声を高めるためにも受けるか」


 俺達はダウジングでスパイの居所を突き止めようとした。

 街中を探索中に野神(のがみ)一行と出会った。

 今ならやれるか。

 いや、野神(のがみ)についている神官が邪魔だ。


「よお、何を探しているんだ」

「余計なお世話だ」

「探しているのはスパイだろ」

「分かっているなら聞くな」

「面白い。前哨戦だ。どっちがスパイを捕まえるか勝負だ」

「勝手にしろ」


 俺はダウジングを再会させ、スパイのアジトを突き止めた。

 それは、今にも崩れそうな廃屋で、俺達が踏み込んだ時に既に人影はなかった。


「家捜しするぞ」

「はい」

「お宝探しね」


 俺達三人は廃屋を探し回る。


「見て、見て、良い物見つけちゃった」


 御花畑(おはなばたけ)が木の箱を見つけ出した。

 それは、ぱっと見古臭い木箱だが、よく見ると古く見せかけただけと分かった。


「罠鑑定水晶を貸してくれ」


 俺は罠を鑑定して解除に掛かる。

 材質は木だったので、穴を木箱に開け、簡単に罠は解除できた。


「何が出てくるのかな。楽しみね」


 御花畑(おはなばたけ)が恐れずに箱を開ける。


「何だ書類ばっかりじゃない」

「これ、テロの計画書だよ」

「そうだな。ギルドに報告しよう」


 計画書は城門の爆破について書いてあった。

 爆破計画書によれば、爆発物を仕掛けるのは爆破の直前で、場所も記載されてない。

 俺達がギルドに計画書を届けると、計画阻止の依頼を頼まれた。


 俺は秘策を各城門に設置して、経過を見る事にした。


「動きありました。西門です」


 ギルドの職員が俺達に告げる。

 いよいよか今度も俺達の勝ちだな。

 俺達は大急ぎで現場に駆けつけた。


 現場に行くと野神(のがみ)達が既に到着している。

 ちっ、耳の早いやつだ。


「どうなっている」

「爆弾は既に仕掛けられた。俺達の人数であたれば発見はすぐだ。お前達は指を咥えて見ているんだな」

「そうか、お手並み拝見だな」

「いいの、あんな事言わせて」

「構わないさ」


 俺は爆弾ではなくスパイを探してダウジングする。

 あれっ、なんでだ。

 ダウジングは門から少し離れた城壁を指し示していた。

 城壁の中に潜んでいるのかそれじゃ手の出しようがない。


御花畑(おはなばたけ)、一応俺が指し示す所に魔法を撃ってくれ。言っとくが城壁を壊すなよ」

「分かってるわ。ファイヤーボール」


 御花畑(おはなばたけ)が俺の指し示した所に向かって魔法を放つ。


「ぐわっ、良く俺のいる所が分かったな」


 景色が歪み、トカゲが直立したようなモンスターが現れた。


「もう隠れられないぞ」

「目的は達した。後はこの起爆装置の魔道具を押すだけだ」


 モンスターは盛んにスイッチを押すが轟音や火柱も上がらない。


「なぜだ。爆弾は既に回収済みとでも言うのか」


 時は三時間前に遡る。

 俺は神殿で防火のお札を買っていた。


「また怪しげな事をしているわね」

「お札って懐かしい。田舎のお婆ちゃんの所で貼ってあるのを見たよ」

「見てろよ。カタログスペック100%」


 お札が光に包まれた。

 もう一方の手には『神殿便り』これは神殿に置いてあったパンフレットみたいなもんだ。

 『神殿便り』にはこう書いてある『防火のお札を貼れば、火事にならない事、間違いなし』と。


「火の魔法をこのお札に撃ってみろ」

「ファイヤーボール。うそ、焦げてない」

「よし、これを貼りまくるぞ」


 そして、現在。

 トカゲ男はまだ盛んにスイッチを押していた。


御花畑(おはなばたけ)、やってしまえ」

「アイアイサー。ファイヤーランス」


「ぐわわわ。魔王様ばんざい」


 魔法はモンスターに当たりモンスターは魔石と皮になった。


「なんだ。爆弾を破壊したのか」


 野神(のがみ)が魔法の爆発音につられて俺達の所に姿を現した。


「スパイを始末しただけだ」

「そうか、俺達は爆弾を全部発見したぞ。この勝負引き分けだな」

「まあいいさ、俺は討伐報酬をもらえれば文句は無い」

「次こそは精霊勝負だ」


 次は勝負とはいかなかった。

 街にモンスターの大群が押し寄せてきたからだ。


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