どきどきの発言
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「失礼致します、クラリッサです」
応接室に彼と一緒に入ると、お父様と見知らぬ男性が向かい合って談笑していた。
きっと王太子殿下だ。その後ろには側近らしき文官の制服をきた男性が立っている。王太子殿下はわたしをみると、笑顔を浮かべたまま立ち上がった。
「スウェルブ公爵令嬢。初めまして、だよね。私はレオナルド・エルゲートです」
「お初にお目にかかります、王太子殿下。わたくしは、クラリッサ・スウェルブと申します」
「あれ、ロバートもきてたの?ああ、そうか。婚約者とのお茶会を楽しんでいたんだ?済まないね、お邪魔をしてしまった」
申し訳なさそうに王太子殿下が眉を下げる。
「いえ、お気になさらないでください、殿下。お久しぶりですね」
彼がにこやかに話し始める。やっぱり従兄弟だけあって仲はいいみたいだ。わたしがそれをほうほうの体で見ていると、お父様からこそっと話しかけられた。
「済まなかったな、邪魔をしてしまって」
「いえ・・・。驚きましたけれど、何故、こんな急に?」
「どうやら、クラリッサと婚約を結びたかったようだよ。うちはロバートくんと婚約していることを秘密
にしているだろう?だからね」
「あら・・・。わたくしと王太子殿下が・・・?他にも良い方がいらっしゃるのでは?わたくしに決めた理由は何でしょうね」
「さあ・・・」
お父様も不思議そうにしている。
「どうした?」
王太子殿下と彼がこちらを見ている。
「いえ、娘に話をしておりましたのです」
「ああ、私の妃に、という話か?」
そんな直截に!?わたしが内心驚いていると、彼が驚きを禁じ得ない様子で王太子殿下を見た。
「どういうことですか、殿下。彼女は私の婚約者ですよ?」
「ああ、知らなかったんだよ。ほら、情報を秘匿しているじゃないか」
王太子殿下がそういうと、彼は少し焦ったようにああ、と頷いた。
「そうでしたね・・・」
「もちろん、クラリッサ嬢が私を選んでくれるのなら、是が非でも我が妃になってもらうが」
そういうと、彼はびっくりしたように目を見開いた。
「嘘でしょう?」
「何だ?選ばれないとでも思っているのか?なら、本当にきいてみよう」
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まだ、続きます!
今日中に完成する・・・気がします!
投稿は不定期に行いますが、頑張るので、読んでくださると嬉しいですᕦ(ò_óˇ)ᕤ