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護衛のフェンロー

読んでくださり、ありがとうございます٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

よろしくお願いします!

「お嬢様——!」


 その声にはっとする。あの声はわたしの護衛騎士のフェンローの声だ。


「フェンロー!」


 叫び返すと、彼がビックリしたように震えたが、気にしない。今は、淑女の仮面をかぶるより、助かる

ことが第一優先だ。


「お嬢様っ!」


 すぐにフェンローは上着を脱ぐと、ばしゃっ!と湖に飛び込み、わたしたちの方へ泳いでくる。他の護衛を五人ほど連れてきたらしく、一様に上着を脱ぎ、ばしゃばしゃっと入ってくる。


「お嬢様、失礼致しますね」


 危なげなくわたしたちの元へたどり着いたフェンローが他の護衛と2人組でわたしを運んでくれる。彼の方をみると、護衛に肩を貸してもらいながら、岸にたどり着いている。


 フェンローたちに押し上げもらって、彼に引っ張り上げてもらう。岸に上がった途端、一気に脱力した。


「お嬢様、クロッキート公爵令息様、お怪我はありませんか」


「ないわ。ありますか!?」


「いや、全くないよ」


 優しく微笑んでくれて、ほっとする。


「フェンローたち、ありがとう。よく分かったわね」


「ええ、あまりにも遅かったものですから、心配しておりましたので・・・」


「そう、ありがとう」


 お礼を言うと、律儀に礼をして、わたしに自身の上着をかけてくれる。彼の方も、同じように護衛の上

着を貸してもらっていた。


「さ、お二方とも、低体温症になってはいけませんから、お屋敷に帰りましょう。ボートはこちらで引き上げておきます」


「すまない。ありがとう」


「いえ、お気になさらないでください」


 笑顔でフェンローが補足する。


「どうせ、お嬢様が勝手にお転びになったのでしょうから」


「なっ、フェンロー!?」


「いつものことでございます」


「ふはっ!」


 また彼が吹き出した。わたしは彼のことを睨む。


「もうっ!またお笑いになって!」


「ふはははっ、これは笑うしかないだろう!?」


「ええ、その通りでございます」


「フェンロー!?」


 フェンローったら・・・!もう!彼も彼よ!!


 わたしは二人のことを睨みながら、フェンローは余裕の笑顔で「お嬢様、あまり睨みすぎると、嫌われてしまいますよ」と憎まれ口をたたきながら、彼は爆笑して涙を浮かべながら、屋敷に帰ったのだった。


引き続き、読んでくださり、ありがとうございます٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

まだ、続きます!

投稿は不定期に行いますが、頑張るので、読んでくださると嬉しいですᕦ(ò_óˇ)ᕤ

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