番外編 ep4 花言葉
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よろしくお願いします!
「いらっしゃいませ、クロッキート公爵令息様とスウェルブ公爵令嬢様。どうぞ、こちらへご案内致します」
そう言って、レストランの店員さんに丁寧に案内をしてもらい、奥の個室に入る。
二人で、向き合うようにして座ると、早速飲み物と前菜が運ばれてきた。二人で、味を堪能する。
「ん〜!美味しい!」
「本当だね」
二人で頷き合い、優雅に、けれどどんどんと食べ進めていく。スープは最高に温かい味だったし、お魚料理もお肉料理も味付けが的確で、完璧に好みの味だった。レモンのソルベはさっぱりとしていて、とても美味だった。さらに、ローストも控えめにいっても最高。サラダは綺麗に盛りつけられており、とても美しかった。そして、デザートも完璧な味わいだ。そして、紅茶をいただき、最後のプティフールを味わい尽くした。
「ふう・・・。美味しかった・・・。完璧でしたね」
「本当に。このお店を選んで良かったよ」
「わたしもそう思います」
わたしが口元をほころばせて頷くと、ロバート様は器用に片眉をあげた。
「もう早速、敬語になってるんだけど?」
「あっ!」
わたしは短く叫んだ。そうだった、わたしが自ら提案したことだったのに。
「そ、そうだったわ。あなたが敬語を使っていないことに安堵していたみたい・・・」
わたしがそう言うと、ロバート様はくすっと笑った。それから、悪戯っぽくわたしの顔を覗き込む。
「僕も、君が敬語じゃないと嬉しいんだけど」
器量が元々良い彼にそう言われて、わたしは赤面してしまった。単純に照れる。
「そ、そう。き、気をつけるわ」
慌てて、宣言する。ロバート様が満足げに微笑んだ。
そして、二人で満足しながら、帰りの馬車に乗り込んだ。もう、辺りは少し暗くなり始めている。
「ロバート様」
「クラリッサ嬢」
言い出しがかぶってしまった。お互いに、少し赤面しながらお互いを促す。
結局、負けたのはわたしだった。
「あの、ロバート様。今日は、本当にありがとう。わたし、とっても楽しかった。あなたのおかげね。感
謝しても仕切れないくらい」
わたしがお礼を感謝の気持ちを込めて言うと、ロバート様はふんわりと笑顔になった。
「君が喜んでくれて、本当に良かった」
言い方がどこかしっとりしている。お酒を含んだからだろうか、ロバート様の頬が少し朱に染まってい
る。
ロバート様が次に口を開いた。
「——今朝。君に、花束を渡したよね?」
「ええ、ありがとう。あれも、最高の贈り物よ」
「ははっ、良かったよ、それは」
ロバート様が子どものようにニコニコと笑う。やはり、酔っぱらっている。
「えっと、言いたいことって・・・?」
不思議に思い、尋ねると、ロバート様はやはり、ニコニコしたまま答えてくれなかった。
「えぇ・・・?」
少し、不満に思うけれど、まあ彼にも彼の考えがあるのだろうと思い直す。そして、わたしの家に馬車
をつけてもらった。
おりるのを手伝ってもらって、玄関までエスコートしてもらう。
「送ってくれて、ありがとう。また、会いましょうね」
笑顔でお礼を伝え、さようならと言う。ロバート様も、それに笑顔で応えると、暗闇の中を馬車まで戻
っていった。
その後ろ姿を見送りながら、わたしは屋敷の中に入り、自室へ戻った。
「お帰りなさいませ、お嬢様。今朝、クロッキート公爵令息様にいただきました花束ですけれど、それは
お嬢様のお部屋に飾らさせてもらいました。それでよろしかったでしょうか?」
メイド長が笑顔で告げる。わたしは、頷いて、すぐに自室へ籠ると、誰も入らないようにいって、人払
いをした。
ぼんやりとベッドに腰掛けて、何気なく窓際に目をやる。すると、そこにはメイド長がいってくれた通り、大きな花束が花瓶に飾られてあった。
立ち上がり、花を見る。すると、そこにはいくつかスターチスがまざっていた。
どきっとする。スターチスは、わたしの誕生花であり、花言葉は———。
『変わらぬ心』
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!
本当に、読んでくださる皆さまのおかげです!
わたしの予定としては、これで番外編も一旦、最終話として、完結させていただくつもりですが・・・。
恐らく、近いうちにまた番外編をつくる予感がビシバシします。。。笑
また、そのときには読んでくださると本当に心から喜びます。
よろしくお願いします!笑
他の作品も読んでくださると嬉しいです。
また、感想などもお待ち致しております!
最後になりましたが、読んでくださって本当にありがとうございました!
他の作品でも、またお会いできることを心待ちにしています!!




