番外編 ep2 お出かけ
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こちらは、番外編の二話目となっております。
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「さあ、いきましょうか。今夜は公爵家のおすすめのレストランを予約してあるので、それまで、街で買い物をしましょう」
ロバート様はそう言うと、エスコートのために腕を差し出してくれる。わたしは、ふふっと笑うと腕に手をかけた。
それから、上目遣いでロバート様を見上げる。
「楽しみですね、ロバート様」
そう微笑を浮かべる。ロバート様は、同じように柔らかい笑みを浮かべると、ええと頷いてくれた。
二人で馬車に向かい合って座る。窓の外を眺めながら、たわいもない会話を繰り広げる。
そうしているうちに、あっという間に街についていた。
「わあ!すごい人ですわね!」
「本当ですね。今日は休みの日なので、街もにぎわうんでしょう。さて、僕たちはまずは、婚約指輪を見に行きましょうか」
ロバート様にそう言われ、わたしは僅かに赤面しながら頷いた。
そう、今日は元々、誕生日プレゼントを兼ねて、二人の婚約指輪をつくる予定なのだ。
わたしたちの身分なら、公爵家というブランドがあるので、お店の人たちが屋敷へ来るのが普通の買い物だ。だが、今回は二人でつくりたい、という意図も込め、街のジュエリーショップにてつくらせてもら
うことになった。二人の両親も賛成してくれている。
二人で、ジュエリーショップへ入ると、貴族令嬢や令息らしい人たちがちらほら見える。
けれど、わたしたちは公爵令息令嬢という要人とも言える身分を持っているので、店員さんに案内されて、店の奥へ入っていくことになった。
「ようこそ、いらっしゃいました。クロッキート公爵令息様とスウェルブ公爵令嬢様ですね。本日は、ご足労くださいまして、誠にありがとうございます。また、婚約指輪を当店にてつくらせていただけると伺いました」
店長だというその人は、品のある初老の方で、丁寧な物腰で接してくれた。
「はい、僕たちは婚約したばかりなのですが、彼女が今日は誕生日なので。そんな特別な日に買いにいけたら、と話していたものですから」
ロバート様が嬉しそうに、話す。わたしも、思わず微笑んでしまった。
店長は、わたしたちの様子を見ると、嬉しそうに相好を崩した。
「左様でございましたか。それは、おめでとうございます、スウェルブ公爵令嬢様。素敵な一年になることを心よりお祈り申し上げます」
「まあ、ありがとう存じますわ」
そんな、朗らかなやり取りをした後、指輪のデザインを決めていく。
リングの色は定番だけれど、品のあるシルバー。宝石は、ブルーダイヤモンドにした。かなり希少性の高い宝石で、贅沢すぎる、とわたしは内心おののいたけれど、彼が嬉しそうに指定していたので、口には出せなかった。
それに、わたしも彼の瞳の色を身につけられるのは嬉しい。
ちなみに、わたしの色は髪の毛は彼と同じ金色。瞳は、彼よりも薄い水色だ。だから、ロバート様とは結婚指輪では、わたしの色に近いブルーダイヤモンドをつけよう、と約束した。
・・・いくらなんでも、贅沢をし過ぎだとは思うけれど、嬉しいのだ。だから、せめて、と婚約指輪用のものには小ぶりなものを選ばせてもらった。
「では、完成は約一ヶ月後になります。貴重なものですので、加工には時間がかかりまして・・・」
二人で、それでかまわないと快諾する。そして、お店をでるときには、今度はロバート様の誕生日に取りに来ようという話になった。
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