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告白2

このシーンがポンと頭に浮かんだ

「僕と付き合って下さい」

とつい彼女にいった僕に返ってきた言葉に僕は唖然とした


目を見開いて、驚いたかと想うと

彼女は、紙を挟んで本を閉じて僕を見返してきた

化粧っけのない顔、でも目鼻立ちがしっかりしてるのか

作られたような顔だった

華やかさは、ない、でも、稟とした清楚なイメージはある


「付き合いたい、か、君に確認しよう」

女の人にしては、きつめの口調と、低めの声

仕事のできる人なんだろうなぁ

会社の得意先の女社長さんを思い出すぞ

ちなみに、僕は苦手だ


とりあえず、うなずいた僕に彼女はにこりと笑って

指をつきだした


「1.何処かに行きたい、何かを手伝ってほしいなどのイベントへの付き合い

 2.彼氏彼女という関係性の付き合い

 まさか、ないとは思うが3.決闘の申し込み」

3つ目の時は、笑い出しそうな表情で、3本の指を立てた


「ぶほっ」

ドア近くにたってる人が笑う、この人もいつも似た場所に立ってる

彼女が降りることをしってるのでそこに立ってるんだなぁとおもった

僕は、彼が羨ましかった

だって、好きな人の座ってた席にすぐ座っているんだよ


「はい、アウト」

彼に指を指して、笑う彼女

「まじっすか~」

笑う彼と、笑う彼女

知り合い・・・なのかなぁ


「で、君、答えは?」

くすくすと笑う彼女は、ちらりとこちらに目線を向けて聞いてきた


「あ、1番です、付き合いたいんです」

1番が、どこかにって・・・ちがうよ

間違ったぁぁぁぁ


「どこに?」

彼女は、納得した顔で次の話にうつる


「すっすいません」

軌道修正してないと、大変だ

「さっきの2番です」


慌ててる僕に、もう一度目を向けて

じっと見る、ううう、恥ずかしいよ

なんだよ、誰だって間違いわあるよ~


「もうすぐ、降りる駅ですよ?」

彼は、彼女に言った


「ああ、ホントだ、ありがとう」

鞄に本を仕舞い、彼女は立ち上がる

いつも、似たような所で立ち上がる


車掌さんが、車内放送をする前に立ち上がってスタンバイしてる


「話は、次に」

と、彼女は言い、思い直したように

「必要ならば」

と・・・・


ボタンを押して、ドアを開ける

行く人かの人が降りる


その背を目線でおうが

彼女は、ふりかえってくれなかった


彼女の席に、彼が座ってる

座るか?と、いう風に、椅子を叩く

僕は、座る


がたんごとん、と揺れる車内

会話もなく進んでいく


彼は、2つ先の駅で立ち上がった

そして、僕に一言

「ま、彼女に惚れたのは、お前一人じゃないっつーことさ」


じゃぁな、と手を振って彼は、去っていった


文字にすると、勢いがたりないのは、映像化されたものだからだろうか・・・頑張れ自分

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