会社で総会議ってなんですか?!
「来たか」
湯月先輩が、がたりと席を立った
「はい?あ、おはようございます」
全員揃ってる、今日何か有ったんだろうか・・・
「今から、総会議を始める、真琴、会議室に来い」
パソコンを持って、湯月先輩が、部屋を出ていく
他の営業もびっくりしてる
ぴりぴりたした雰囲気
しじま先輩まで、席を立って、みんなの後に付いていく
「なんやしらんけど、えらいはりきっとるな~」
妙な関西弁で、隣りの営業の課長が声を掛けてくる
「そ・・・そうですね
僕も行きますので、あとお願いします」
そう言って、後を追う
ドアには、営業一課総会議と書いてある
「ええー、なんだろう・・・」
なんか、ミスしたかなぁ、部屋の前でぶつぶつ言ってたら
がちゃりとドアが開いて
中に引きずり込まれた
「ぷくくっ」
まず、笑い声をあげたのは、しじま先輩
お茶と珈琲マシーンの前で笑ってる
「よ、やっと来たか」
そういって、議長の場所に島津先輩が座ってる
「な・・・なんなんですか?」
もう、なんか、おびえるしかない
「何って、総会議だよ、なぁみんな」
そう言って、回り言うと
「そうだよ、総会議だよ~」
「・・・お前のな」
と、いった途端
決壊したようにも笑い始める先輩たち
「二課の連中、気にしてた?」
くすくす笑う、みさき先輩に頷くと
あーもー最高と、爆笑
「え?えっ?」
混乱する僕を余所に、みんな笑ってる
総会議って何?????
「まーだ、解ってないのか
だーかーら、総会議ってのは、まぁなんつーか二課連中の目を欺き
かつ、お前の恋の進展をだな・・・」
ごほん、と咳払いをして
「次に備える対策会議だよ
ま、本題の仕事もあとでまってるから、それはそれで話そうぜ
まずは、ほれ、前回のデートと、次のデートどうするか考えたのか?」
この先輩たち、どこまで、僕で遊ぶつもりなんだろう
心配してくれて、いい相談のってくれるのはいいけど
会議室まで半日借り切って、あとで成果がなかったらどうするつもりですかー
そんな僕の胸中を余所に
前回のデートと、次のデートプランがとんとん拍子に進んでく
ううう・・・なんか、現地で会いそうなのは気のせいですよね?