デート2回目 彼と彼女と僕5
温泉にいきたいーっそう思いませんか?
意外と長風呂しちゃったらしく、借りた部屋に戻ると
彼女と食事を運んできたスタッフが、笑いながら鍋の準備をしてた
「おかえり」
そう言って出迎えてくれた彼女の片手にはビールの入ったグラス
早い・・・
「車できてて悪いとおもったが、先貰ったぞ」
くすりと、グラスをゆらしながら
「・・・・そりゃないっすよ~」
鹿島さんが、悲痛な声をあげながら、グラスを取り上げる
「飲酒運転は、リスクが高いぞ~」
くすくす笑う彼女
「8時間から12時間たてば、大抵の人は抜けるが
んー、今から考えると、8時か12時か・・・」
流石に、帰宅時間が遅くなりすぎる
カラフルなメニューと別に三角ポップの広告が目に入った
「か・・・鹿島さん寂しいかもしれませんが、
ここはノンアルコールビールとか飲んでみますか?」
広告を手に取り持ち上げる
「お、それいいな
こんな機会もなきゃ滅多に飲めないしな」
通常、車出勤じゃないから、呑み会ならがっつりビールなどアルコール摂取
こういう機会がないと、呑めない、話のネタになる
「僕も付き合いますよ」
そう言ってどうしますか?と、にこにこ笑いながらまっていた
スタッフの人が、説明してくれる
「他の方には出してないんですけど
サンプルでどうぞ~って業者さんがもってきたんがあるんで
飲み比べされます?」
「「是非」」
二人声をそろえて飲み比べ注文
「お客さんはどうされます?」
振り返って彼女に問うと、ビールに目を向け
「これ飲み終わってから考えるよ」
と、グラスを振った
くつくつといい音を立てながら鍋が煮え始める
蟹鍋も食べたかったけど、食べにくいと駄目だからと、
今日は、鳥鍋
コラーゲンたっぷりで女性に人気!とか、先輩が言ってたし
彼女も鳥は好きとのことで、それに決定
グラスを片手に、ひょいひょいと具材を投入していく
もしや鍋奉行?
そう思ったのは僕ひとりじゃなかったらしく
鹿島さんが吹き出した
「どうせなら、美味しく食べたいだろ?」
照れ顔なのか、それとも少し酔ったのか赤くなった彼女は
僕らが何を考えたのか理解したようで
何も言ってない僕らに異議申し立てした
それを皮切りに爆笑
仕舞いには彼女も笑い出して、鍋談義
ノンアルコールビールの飲み比べにも参加して
もう一度お風呂にはいって
わいわい楽しく2回目のデート終了
そして、美味しいものがたべたーい、そう思います