デート2回目 彼と彼女と僕4
半年間みてても、ナンパの気配もないそんな雰囲気な人なのに
疲れて大人しかったからって・・・ナンパ
ナンパ?告白?した僕がいっちゃだめだろうけど
信じられない
「まぁまぁ、続きがあるんだよ」
にやにや笑ってる鹿島さん
って、その場で教えて下さいよ、そんな面白そうなこと
「ばれると後が怖いだろ?」
うううう、確かに
「でさ、隣りにべったり座った男が
彼女に対して、がんばってるんだよね」
思い出すだけで笑えるのか、鹿島さんは肩をふるわせてる
「最初、シカトしてたんだよね、彼女、
存在しません、的な感じでさ
彼らもやるもんでね、引き下がらず彼女の手を取った
その瞬間立ち上がって、取られた手をぱしっと弾いたんだ」
ナンパは、想像できないけど、こっちは想像できるなぁ・・・
「そして、スタスタ帰ろうとしちゃったので、
俺達は、スケートを終了して迎えにいった訳だよ」
突然スピードあげて、終了っていわれたから何かとおもったよ
そういうことだったんだ・・・・
「え、ナンパした人たちは、大丈夫だったんですか?」
「だから、先、行ったもらったろ
そこらは、オレがどうにかしちゃいましたよ
人の女に手だすな、とかカッコつけさせてもらったよ」
うーん、そつがないなぁ
彼女も、そんなそぶり見せないし
またもや、僕はおいてけぼりなのかな・・・・
「でも、気付かないでいてくれる方が嬉しそうだったよ
気まずそうな彼女はみたくなかったなぁ」
ちょっと哀しそうな顔、気が付いても、それはそれで問題なのかな
「ま、そういうことがあったってこと言わないのも
フェアじゃないかなぁとおもって、ね」
ばちこんと、ウィンク
うーん、男にウィンクされても、嬉しく無いけど
そういう心遣いは嬉しい
「あとでさ、ケーバン交換しないか?」