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Lone Wolves  作者: 中野震斗
朧月會編
90/130

Episode90朧リーダー

それぞれの構成員たちが睨み合い殴り合う、それは幹部同士も同じだ


「くくっ」

こんな状況でも、羽沼は笑っていた


「いやー面白くなってきたじゃないか…でも俺はいったん退かせてもらうぞ…」


裏口から一人逃げようとする羽沼だったたが


扉を開けた瞬間驚きのあまり目を丸くし、固まってしまった


「なんで…お前が…!!」





一尺八寸と羽沼の会話が終わった後、幹部同士の戦いも繰り広げられていた


まず先陣を切ったのは我妻と須永だった


「よぉ須永ぁ!お前って全然しゃべらねえなあ!」


そういいながら殴り掛かってくる


「…ちょっとは喋れるようになったんだけどな」


須永はその拳を受け流すし、我妻の背後に回る


(早!)


我妻の首根っこを掴み壁に打ち付ける


「クソがぁ!」


須永が手を離した一瞬のすきに我妻は拳を振るい須永を倒れさせる


「しまった!」


我妻は倒れた須永に馬乗りになり殴り続ける


(まずい!ここから抜け出さないと!)


試行錯誤をしているが他の構成員がぶつかったり、一尺八寸のようには上手くいかない、須永は初めて人生で負けそうな雰囲気を感じた。


しかし我妻もあることに気づいていた


(こいついつになったら気絶するんだ?こっちが疲れてきそうだ)


我妻の猛攻を須永は何とか忍耐力で耐えていた


(そろそろこっちも限界が来そうだ!)


だが須永もあることに気づく


(こいつ眼鏡なんかかけてたんだな…そうだ!)


須永はまだまだ耐え続ける


(クソ!こいついつまで耐えしのぐつもりだ!)


我妻は攻撃力を上げるために、足を上げる


(今だ!)


足を上げた隙に須永は後ろに移動し、我妻の眼鏡を取る、すると


「だと思ったよ」


眼鏡を取られたのも気にせず、我妻はそのまま須永を殴り始めた


(何でだ!眼鏡を取ったはずなのに!)


我妻が眼鏡を着けなおす


「お前みたいなやつを引っかけるためにな…これは伊達メガネなんだよ」


須永は我妻を蹴るも足を掴まれてしまう


「俺より頭脳は下みてぇだな」


そして須永の上着の襟を掴みしゃがみながら引き落とす


「ぐはぁ!」


柔道の踵返し、普通は畳の上でやるような技なのでコンクリートの床であれば背中へのダメージは計り知れないものだろう、須永は血を少量吐いてしまった


(まずい!こいつは中々のやり手だ!)


「俺は元々お前んとこのお嬢さんの兄貴がやってたチームの中心戦力だったからな…」

そして一チームのリーダーでもあった」


我妻は須永の髪を掴み何度も顔を殴る


「だから!お前みたいな喧嘩をマジにやってないやつとは違うんだよ!」


須永は薄れゆく意識の中、微かにその言葉を聞き取っていた


次の瞬間須永は我妻の顔面を殴る、飛び散る血しぶきと眼鏡のレンズ


「喧嘩をマジにやってない?」


須永は今までとはまるで違うような雰囲気で言う


「僕は楽しんでるんですよ!喧嘩を!本能で!」


これまでに違う須永の様子はまるで別人…いや自身の兄を思わせた…

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