Episode108裏切者の正体
王流の幹部鳥羽の蹴りが須永の顔面に直撃する。
「須永!」
その一瞬の最中土管でもぶつけられたような衝撃が小路の後ろに走る。
「あれ?こいつは雑魚いやつじゃないか?」
大柄…いやかなりのデブがこちらを見下ろす。奴も王流の幹部、名は風見祥太。
(クソッ!こっちは二人しかいないってのに!)
小路は前蹴りで風見の腹を蹴るが、その脂肪に攻撃が吸収されてしまっている。とりあえず相手の攻撃をかわしつつ須永の方向を見る。
「だっ誰ですか…?まじで…」
流石の須永も一瞬のスキをついた鳥羽の不意打ちをモロに食らってしまった。
「さっさと来いやぁ!須永ぁ!」
鳥羽は須永を挑発する。だがその挑発している間に鳥羽の喉元に衝撃が走る。須永の拳がクリーンヒットしたのだ。
「あんまり邪魔すんなよ…!」
須永らしくない荒々しい口調で首を掴み鳥羽を倒れさせる。
「ぐっ…クソが!」
鳥羽が須永の腹を蹴り上げ、首から手が離れる。そして後ろから風見に吹き飛ばされた小路が須永にぶつかる。
「すまねぇ…弱くて…」
思いがけぬ形で須永と小路は追い込まれてしまった。
「何だ、こいつらも不意打ちすれば大した事ねーな」
風見が園に落ちていた石を二人の頭に降り上げる、すると…
バン!
「誰だ!?」
ドアと同時に風見を蹴り上げたあの仮面の人物がいた。
「あれか…」
小路が立ち上がり鳥羽の顔面を殴る。
「てってめぇ!」
すかさず後ろから須永がそのロン毛を掴み蹴り飛ばした。そして二人はあの仮面の人物の方に向く。
「あんたが内通者か?」
その男は仮面を外す、そこにはどこかで見たことのあるような男がいた。
「誰だ…?」
「俺か?」
男はキャップとサングラスを着けた。
「魂怒流幹部、田崎優太郎だ」




