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寂しい日々の刺激は心に残るもの

 カルメは、自分の部屋にあるベッドに寝ころんで天井を眺めていた。

 ベッドは一人用にしては大きいが、真ん中に堂々と寝転んでゴロゴロと寝返りを打つのが好きなカルメには、ちょうど良い大きさだった。

 疲れでボーッとする思考に流れ込むのは、先程までのログたちとの会話だ。

『確かに、柄にもなくしゃべりすぎたな』

 頭の中で独り言ちる。

 次いで、ログの笑顔が流れてくるのを、頭を振って掻き消した。

 久々に長時間、他人と関わったから脳が刺激を受けているだけだろう、ただでさえ疎ましく思っている奴への感情なんてあるわけがない。

 そう思いながら、カルメはゴロンと寝返りを打った。

 頭の中では、倉庫の前で一斉に振り向きカルメを見る二人が再生される。

 正反対だが息のあった動きを思い出すと笑いそうになったが、カルメは唇をかみしめて笑いを殺した。

 笑いそうになった自分自身にも腹が立って、カルメは舌打ちをするとガシャガシャと髪を掻き乱す。

『疲れているんだ。そうじゃなきゃ、化け物が人間様に惹かれるわけないだろ』

 先程から村での記憶を再生してしまう自分を、カルメはそう評価して嗤った。

『どうでもいい奴らだ。関わりたくない。幸い、食料はたくさんある。当分向こうに行く必用もないな』

 そんなことを考えながら、赤い果実を齧った。

『アイツ、明日も来るんだろうな』

 とても甘いソレを飲み込んで、結局、カルメは眠るまで今日のことを思い出していた。

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