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眠り猫

作者: 豊田直輝

窓に背をもたれて猫が寝ている

名前はまだ無い

というかこれからも無い

猫なのに名前なんて必要あるのか

仮に猫にポチと名前をつけるのなら

困惑の極みになるだろう

だから名前はつけない

それが猫にとっての幸せなんだ

猫の気持ちはわからないけれど

猫の幸せを推し量ってみる

何を望むのか

さかなか?

壮大なロマンか?

猫が夢と希望に溢れているのなら

何をするんだろうか

「ちょっとこれから海外に留学に行ってきます」

なんて言えたら涙を拭きながら

「いってらっしゃい」

と返し言葉を紡ぎだす

外は雨が降っているけど

傘もささずに佇む猫は

悠久の未来について想いを馳せているのだろう

俺の知能では推し量れない未知なる領域

その領域の中で

猫は新たな一歩を踏み出していく

宇宙船の準備を催促しながら

火星侵略の作戦を練る

あまりに入念過ぎてヨダレを流してうたた寝のみの就寝

大和魂に駆られた猫は

人類に新たなる未来を導き出す

これが現代の救世主

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