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異世界旅行記  作者: すっちー
序章
1/2

『思い出』

幸太郎こうたろう………………

おぬしがおらんようになってから、長い長い歳月が過ぎてしもうた。じゃがな、今でもおぬしと出会った時からのことは忘れとらんぞ?

おぬしと出会ってから、わらわはとても愉快な毎日を過ごせておった。

あぁ…………

あの頃が懐かしいのぉ………………

かえではおるかの?」

「はい、何でしょうか? 和華わか様」

「記憶の勾玉まがたまを持ってきてはくれぬか?」

「承知いたしました」

妾はもう1度あの日から、幸太郎と出会ったあの日から記憶を辿ることにしたのじゃ。もう何十年も前のこと。幸太郎と出会ったあの日から……もう一度。


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