赤鼻のトナカイ
ある年のクリスマス。
赤鼻のトナカイ・ルドルフにサンタは言いました。
サンタ「君のその鼻。夜道で役に立つんだよ。プレゼントを届けるのを手伝ってくれるかい?」
ルドルフ「えっ!?」
サンタ「えっ!!? そんなに驚くかね!?」
ルドルフ「いや、そんないきなり言われても、もう予定入ってますから」
サンタ「えっ!? そうなの!?」
ルドルフ「あたりまえじゃん。クリスマスだぜ? 前もって休めるって分かってたら予定いれるでしょ、フツー」
サンタ「いや、でも、ルドルフくん、君、トナカイでしょ? クリスマスに別の予定いれるなんて非常識じゃ――」
ルドルフ「ちょっと待ったサンタさん。あなたさ、自分一人じゃプレゼント配れないくせに、どうして毎度毎度上から目線なわけ? みんなも陰で文句言ってたぜ」
サンタ「え……そうなの?(チラッ)」
トナカイ達「……」
サンタ「え!? どうして誰も何も言ってくれないの! ねー、なんで目逸らすの!?」
ルドルフ「それが答えさ、サンタさん。悔しかったら世界中の子供たちにトナカイなしでプレゼント配ってごらんよ」
サンタ「ぐぬぬ……」
ある年のクリスマス。
世界中の子供たちのもとにAtoZのスマイルが描かれた箱が届くのでした。
おしまい。
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