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これは波乱か、あるいは……

あぁ、今日は母さんいないんだっけ。


友達と京都に出掛けて来るとか何とか言ってた気がする。

「どおりで、静かなわけだ。」

いつもならこんな時間までベッドに潜り込んでたら布団を剥ぎにやって来る。

快適だ

さすがに1時まで寝てたら乾燥で喉が痛い。

水分を取る為に一階に降りる。


インターフォン


手に取った500mlペットボトルの水を置くのが惜しくて勢いよく半分くらいまで飲み干し、キャップをした。


2度目のインターフォンが鳴って、急かされる。

ペットボトルを持って、リビングにあるモニターボタンを押す。

[はい]

[あ…あの、わたし、えと…少し時間いいですか]

[は、あ…はい]

言葉を噛みすぎて何が言いたかったのか分からなかったけど、悪いヤツではなさそうだから表に出ることにした。


「あの……」

誰だ……?

今まで付き合った子の中にこんな大人しそうな子なんていない。

皆、自分を着飾ることで頭がいっぱい。

そんな子ばっかだった。

だから、こんな俺が少し頑張って上目遣いをすれば女なんて簡単に手に入った。「あ、わたし斎梨 瞳<サイナシ ヒトミ>て言います。」

「はぁ……、」

なんていうか、フワフワした子だ。

綺麗な黒髪にカールがかかってて、服装も女の子って感じの白いワンピース。

「………あの、ぉ」

「あ、何?」

本当にどういう対応したらいいのか分かんねぇ

「友達に小堺 真里<コサカイ マリ>ちゃんって子がいるんですが、七瀬<ナナセ>くんお付き合いされてたんですよね?」

「あぁ……まぁね。」

その子だって付き合ってる間もろくに連絡なんて取ってなかったから、付き合ってるかと聞かれたら曖昧なんだけど……

「すみません。勝手に家、聞いたりしちゃって」

「あ、全然」

こういう感じの子と話したことがないから、どんな態度を取ったらいいのか分からない。

思わず、手に汗が滲む。

「どーしても言いたいことがあって……」

言いたいこと?

「どーしても……?」

家まで来て、どーしても言わなきゃいけないこと

「はい。言わなくちゃ後悔してしまう気がして。」

え、まさか……

「な、何?」

……俺に!?

「あの………………」



「渡仲君の事、いろいろ

教えてもらいたいんです!!」


「は?」


これは、波乱の予感……?


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