忠告によせて
なに勝手に話進めてんの。自らエコーチェンバーに身を投じて予定調和の爛れたままごと議論して楽しいの。
どんな理屈によって召集された誰がどんな経過を辿ってどういう思考のもとになんの権威や正当性に裏付けられて出した結論なのか、凡そ全く悉く、何一つとしてわからない。過去の経過、現在の結論、今後の展望、それら一切の責任から目を側めて空疎な結論擬きを投げ捨てるように提示されたって、こっちはめくらじゃないんだから、下請け然としてあるいは悪の凡庸性を愚かにも決然と否むかのようにはいそうですかと横に倣えといくはずもないだろう。
そもそも君が君だけがその場にいるのはなぜだ。一体全体どんな奇妙奇天烈な理屈のレンズから投影すればそんなことになるのだ。俺の前に立ちたいのか、俺の背後をとりたくないのだか知らないが(ゴルゴ13に恨みでもあるのか?)、情けない、恥ずかしい、見苦しい、醜い。みんなが君に対して少なからず思っていれども寛大にも言わないことにしてくださっておらせられることを、わかりやすく簡潔に、最少字数でまとめよう。
でしゃばるな。
冷徹なプラグマティストというならいざしらず、君は単なるわがまま王子だ。稚拙な大脳辺縁系の内奥からまろび出る欲求、脊髄に報酬系をコンパクト収納しているのかと疑いたくなる直感的行動原理。まるで小学生の頃の自分を眺めているようで、(たゆみない不断の努力によってはあるいは)可愛くさえ思えてこられる。君の思考回路はそもそも整然と接続可能な論理的に解説されうる道理に基づかず、初代マリオ4-2のワープ土管のように深遠な空白をいともたやすく跳び越える超常的な光景を目撃する俺は、さながらヒエログリフに瞳を輝かせる若き日のシャンポリオンといったところか。その超常が日常となった今ではもはやいちいち驚くこともないが。
まったくもってわけのわからん支離滅裂なあほともつかない謎の言語を騒音規定超えの大音声で叫び散らすのをどうかやめてくれないか。
理知的な馬鹿なら諭すも易いが、人智を超えたスピリチュアルな神々の言葉で預言されても我々人間風情にゃ嚥下も遠くかないやせん。君の体躯から溶け出る、思考や行動をはじめとする君の存在に関係するそれらのすべては、おしなべて、幼稚だ。白痴といった方が近いかもしれない。
君が引き起こすごたごたの数々にみんなが辟易しているといる実際を、もしも君があくまでまだ辛うじて盲いていないというのなら、まず一度直視することを毅然と勧言する。
四肢に加えて口さえも動かせないらしい木偶の二人を従えて一国一城の主を気取るのも一興だろうが、ごっこ遊びはそろそろ卒業の年頃だぜ。ここいらで正気に帰って辺りを見回してごらん。君が踏むことのできる土地などとうに全部崩れて落ちたというどうしようもなく巨大なたった1個の事実がその目に明らかだろうさ。
なんでもかんでも事が君の勝手気儘に思い通りに運ぶと考えているならそれはとんだ見当違いだ。自分の存在を認めるということはすなわち他者の存在を認めることと同義であるという自明の理を超自然的暴力的発想でもって無いことにして独善的に浅薄なドグマを押し付ける様は、さながら君世界の通貨で交易の支払いを清算しようとするようなものだ。
ものごとを俯瞰して相対化した見方をしようと思いもつけない君は、ああ、なんと皮相的だろう。
仮にこんな人間を慕う者があれば、愚蒙を絵に描いたようなものだ。噴飯。見世物サーカスでさえ団をこぞって見物に来るにちがいないね。
長らくひしひしと感じていはしたが、やはりどうして、この管打一座には独善的な無謬主義者があまた蔓延っているらしい。こんな掃き溜めに心を置いては、鶴だって黒く冒されるというものだ。
君との(というか、君の)話にならない話をこれ以上続けることもないだろう。電灯を月と信じて追う君の努力がいつの日か結実することを祈念して。
“空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。”




