第三話 シーナス
いつも読んで頂いてる方々に感謝します。
今から300年ほど前、神々は衰弱していた。
理由は簡単、人々が信仰をしなくなって来たのだ…
もちろん祈る者も存在するが、その殆どは信仰の心も無く…逆に神の名を使い。
悪事を働くものさえ出始めた。
もちろんそんな事をすれば信仰者は減る一方だし、神々も祝福は与えられない。
そんな状況がしばらく続くと、一人の神が声を上げた。
「一度人間どもを消し、新たに作るべきだ!」
「本心から信仰をしている者はこちらに呼び、天使にすればいい」
初めの内は誰も相手にしなかったがその神は徐々に……それも確実に力をつけていき。
そしてついにその神は行動へと出た。
世界を壊し始めたのだ。
もちろん神はその行動を許すわけにも行かず、神を消そうとした。
だが…
「その神は偽りを司る原初の神『偽』そう簡単には行きませんでした」
シーナスを殺した時それは起きた…
「がはっ…」
彼を殺した筈の神が死に…
「フハ…フハハハハハ」
殺された筈のシーナスがその神を殺していたのだ。
その後も数々の神がシーナスを殺したがすべて同じ…
さすがに事態を重く見た最高神ゼウスは他の神、十二神とオーディンを集めた。
ここで初めて神はシーナスについてわかる。
「神々はシーナスが『偽』の神だと初めて知りました」
つまり、神々は初めからシーナス騙されていたのです。
これには流石の十二神やオーディンも驚いた。
如何したものかと悩みに悩み、考えついたのは…
『召喚』だ。
後に我々さえ抜く『英雄の召喚』をし、力を合わせ倒した事の確認をしてもらう事にした。
そしてその時召喚されたのが……明だった。
呼ばれた時の明は8才。
そこそこ腕を付けているところだ。
ゼウスは想常異常に強い『英雄』が召喚出来た事に喜び、戦いが終わった後稽古と願いを3つ叶えると言う破格の褒美を与える事で、明を引き入れた。
その後オーディン率いる十二神は、エルフやドラゴン等と言った者とも協力し。
「ガァァァァァァッッッ!!」
激戦の後、勝利。
永久に蘇れない様に神格を破壊、肉体を灰にし一つ一つ処理した。
つまり、
「生きている筈が無いんだ」
もし、シーナスが生きているのだとしたら…
また世界を破壊し始めるかもしれない。
「しかし、今は既に信仰の面は大丈夫です」
「ああ…神々の存在を公にする事により衰弱は止まり、今では元通りだ」
「なら、そのシーナスも何もしないんじゃないのか?」
シーナスが世界を壊し始めた理由は信仰のしなくなった人間を消す為。
なら信仰が元に戻り、衰弱しなくなった今の天界ならば…
「確かにその可能性は否定できない……だが、問題はそこではない」
あの時確かに神格も砕き、灰も一づつ処理した。
だとしたら…
「シーナスと言う神の存在自体が『偽』……だったのでしょう」
「っ!……やはりか?」
「……ヌー元帥はこの事を伝えておいてください」
「わかった。君は如何するんだい?」
明はゆっくりと言った。
「私達で何とかしますよ」
こんな駄目文でも、読んで頂きありがとうございます。
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