第十六話 戦い(後編)
ついにここまできたぜ
「だな」
今回は悲劇もあるが・・・
「作者さん自体が優しいですし」
まぁ、一応悲劇だ・・・
でも、無理やり感があるんで・・・許して下さい(T0T)
明達が戻ると先に有紀達も戻っており、こちらに手を振ってくる
明も手を振りつつ周りを確認していく
周りには戦った様子も無くそのまま……
「『異常』です、ね!」
瞬時に手を振っていた光輝の前に行き、
「きゃあ!」
メイを蹴り飛ばす
「なっ、明!!何しやがる!?」
光輝が駆けよって来るが、
「今すぐ逃げてください…遅すぎました」
そう言うと同時にメイが立ち上がり、消える…
「一体何がどうしたんだ?」
いきなりの明の行動に皆が戸惑いつつも次で気づく。
ザク……
「……ガハッ」
消えたメイに、
「明(様)!!」
明が胸を貫かれていた…
「…………」
メイが腕を引き抜き、明を放り捨てる。
同時にメイの周りを青い結界の様なものが包み、メイがそれを破壊しようと暴れだす…
「け……かい、です。ゲホ・・幾ら今の貴方でも」
まだ息をしている明に恵美が駆け寄る。
「明くん!!喋らないで!!!」
すぐさま治療を始めるが…
「そんな…治らない。傷が塞がらないよ!?」
恵美の言葉に皆も驚く……
恵美の治療魔法は普通じゃない。それこそどんな怪我や病気も治す…
「恐らく、呪が付けられてるな」
徹が冷静に判断する
「徹!?何でここに・・」
驚く二人をよそに続ける。
「今はそれより光輝!お前があいつを殺せ」
「な、何でだ!?」
殺せと言う言葉に光輝が声を上げる
「何でだと?お前が『異常』に気づけずあの子と明を殺しかけてるんだろうが!!」
「そ、………それは」
確かにメイが暴走しない時点で気づくべきだった。
「光、貴方に二つの…選択があります………ゲポ」
口から血を吐きながら明が話し出す。
「一つは結界を解くと同時に……メイさんを殺す事」
それにより、メイは死に明は助かる・・・
「二つ目は彼女の意識を無くさせ、封印を私がします」
それで、メイは生き延び…明は死ぬ。
そんなの…
「い、ですか?この…では、世界にた、だい………な影響を・・」
もうすでにかなりの血が出ている。
必死に恵美が血止めをしてるが、あまり効果がない・・・
「選べ光輝。あの子を救うか、世界を殺すか・・」
どうする?
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「俺は・・」
そんなの…
あまりの事の大きさに思考が止まる
メイを殺せば世界が、明が助かる……しかし。
「ころ…して」
!?
結界の中で暴れていたメイが立ち止まり…
「殺して……光輝、お兄ちゃ…ん」
結界の中のメイが叫ぶ…
「殺して……お兄ちゃん!」
両腕を前に出し、そう叫ぶ。
その習慣、思考が完全に止まり…
「う、うああああああああああああああああ!!!!」
何かに突き動かされるように………体が動いた。
「結界、解除…」
結界が解け同時に、
ザシュ!……
「ありがとう、光輝お兄ちゃん」
光輝の剣は正確にメイの心臓を貫き……
「すまない」
跡形もなく消えていく…
・・・・・・・。
「そう言う事ですか」
明がそう呟いた。
その後、明の怪我も治り。
泣いている光輝に明が近寄り…
「光、一つの奇跡を伝えます」
奇跡?
皆が首をかしげる……そして
「はい、どうやら今の事はすべて仕組まれていました」
!?。皆が驚く
「仕組まれていた?」
「はい。今、とある人から連絡をいただきました」
『剣を見てみろ』と
光輝が剣を見る、そこには…
「灰色の宝石?」
セットしてみると……
一つの奇跡が起きた。
一人の男性がため息をつく。
「まさか、ここまで疲れるとは・・」
予想外。と口にする
(貴方ですね?)
突如男性に念話が届く、
(何故分かった?)
(『神』である貴方しかいないでしょう。『英雄』である私達の力を一時的に弱める事が出来るのは?)
その言葉を聴き潔く認めた
(ああ、でも。乗ったのは君だろう?)
(……後で出向きます)
そう言い念話も切れる
「まったく、怖い『英雄』だね」
その後、叫び声が聞こえたらしいが…
誰も知らない
無理やりだなー
「……悲劇なのか?」
いわないで(T_T)
次回は第十七話 奇跡と平和
で、
読んでいただけると幸いです