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第十五話 戦い(中編)

今度は戦いだー


「はい。軽く行きます」


「思ったんだけどさ」


あい


「明が本気な所見たことないぞ」


「私もあまりないですね」


・・・・怖いぞ(ボソ


「ん?」


とりあえずスタート



光輝達と別れた3人はすでに戦っていた





明視点



「遂に来ましたね。デイル・ロバール・ロガード」


今目の前には事の原点とも言える奴、デイルがいる


ゆっくりとこちらを振り向く、その顔には余裕の表情が見て取れる


「その名前は当に捨てたよ・・・それにしても、生きてたのか?」


恐らく有紀の事だろう


「ええ、私には良い医者が着いていたので」


今この言葉を聞いたら間違いなく竜は泣くだろう


『俺は医者ではない!』と


「『七宝竜』か?」


「はい。やはり知っていましたか」


遠くから爆音が聞こえてくる


「・・・・負けたようだな」


そう言う割にはあせった感じは見られない


「そうですね・・・・自首しますか?」


無駄だと感じつつも聞く


「ふん。誰がするか」


まるで心外だと言わんばかりに言い切る


「そうですか・・・罪発動」


その瞬間明の体が光る


それを眺めつつデイルは面白そうに呟く


「罪か・・・して、どうするのだ?」


今にも噴出しそうな顔をし聞く


「貴方をここで、倒します」


そう言うとついに堪えなくなったのか笑い出す


「くくく、ここで倒すか・・・・できるのか?」


その瞬間、デイルからありえないほどの力が解放される


あらゆる力 魔力 妖力 精力 神力 それこそありとあらゆる物が。


「これでも、まだ言えるのか?英雄よ」


面白そうに、余裕な表情で問いてくる


「・・・・幾つか聞きます。いいですか?」


あまり気にした様子もなく聞く


「いいぞ、幾らでも答えよう」


ただの強がりと見たのか、気前よく許す


「では、貴方がなぜ『暴走バーサー』を持っているんです?」


そう、デイルはそもそも学者。とてもじゃないがこれ程までの力はない


『英雄』を超えるほどの・・・・


「いいだろう。簡単だ、殺して奪ったのだよ・・・」


・・・・・・


「そうですか、次にその者には騎士がいたはずです」


デイルの言葉を流し聞く


「くくく・・・・騎士なら捕らえその前で奴を殺し、絶望の表情のまま裸にし野人の中に・・」


「放り込みましたか?」


デイルの言葉を遮る


「その通りだ。して次は?」


早く聞いてくれと口にする


「その力で何をしたいんですか?」


その瞬間、それを待っていたと言わんばかりに笑顔になる


「まず貴様達を全員殺し世界に絶望を、次に神どもを殺し世界に混乱を」


最後に・・・・


「『ゆりかご』の発動を、世界の破壊を!!」


手を真上に挙げ叫ぶ


(メイさんの事ですか・・)


しかしそれも無視し再度質問を開始する


「貴方は彼を殺し禁忌の一つ『暴走』を手にしました。それがどんな物か?」


知ってますか?


そう聞くとまたもや心外だと言う


「これの力は 持ち主の力を数秒間に数十倍と上げる つまり・・・神さえ、『英雄』さえも」


超える


神殺し、英雄倒しの力・・・暴走バーサー


即ち・・・


「貴様と話しているうちにも・・・これ程まで」


空気が震える。


離し始めて5分、今や明を超えている。


そう、今の明を・・・・


「最後に・・」


手をかざすと目の前に電子画面が出てき、画面には数々の事件についてのことが書かれている


「これに書かれている事件、貴方の物と認めますか?」


協会神父殺害、英雄の子大量虐殺、禁忌の盗みなど様々。


全部に目をとおし認める


いやらしい顔をしながら・・・・


「そうですか・・・・罪終了」


そう言うとともに明の体から光が消える


「認めたか?勝てないことを??」


笑いながら聞いてくる


「まあ、そうだろう。今や私は五十六の英雄の卵、二十九の禁忌を宿している」


だから、手をかざす・・・それだけで世界が怯える


周りには息をするだけで時空が歪み、裂けている。


「さて、では死んでもらおうか・・・『最強最悪の英雄』よ」


デイルがこちらを向く


「デイル、確かに貴方は強くなった。しかし、戦いましたか?神に・・・『英雄』に??」


一瞬何だ?という顔になったがすぐに戻る。


「ふん、まだ無いが・・・これだけあれば勝てる!!」


一気に力も上がる・・・だが。


「貴方に一つ」


それでも・・・・


「最後に言いますが・・・」


『神』には、


「その程度の力で」


『英雄』には・・・・


「頭に乗るなよ小僧」


勝てない。


突如明とは思えない口調、声がする


その変貌にデイルも戸惑ったが・・・次に恐怖する


「なんだ・・・これは?こんな・・・・・・・こんな事が!?」


デイルが恐怖し叫ぶ!!


デイルがそう叫ぶが無理はない。それだけ、変わった様子の無い明の姿が『異常』なのだ・・


暴走により力が上がった自分より濃厚で強いナニか


圧倒される、圧倒的なナニかが放たれる


危険、あれは・・・危険すぎる


「化物・・・・」


そう口にし逃げ出す・・・・・・・・・が


「どこに行くのだ?下種、戦わんのか??」


もう遅い


「ひぃ、ひぃぃぃぃぃぃぃ」


デイルがありったけの魔力をぶつけるが。


「そ、そんな」


神さえも殺し、英雄さえも超える力なのに・・・


「ふむ、この程度か?」


無傷の化物あきがいた


あまりの光景にデイルは動けないでいた


「では・・・死ね」


それだけだ。ただそれだけの言葉で・・・


「!?」


何も発せず 何も出来ず。デイルは消滅した・・・・


後に残ったのはデイルによって奪われた五十六の英雄の卵、二十九の禁忌のみ。


それをすべて回収、収め


「この程度か・・」


この程度では、


「私が直接手を下すまでも無いですね」


いつの間にかいつもの明になっていた







「終わったの?」


森の中から二人出てくる


「姫乃さんと・・・」


「私です。明様・・・」


やや暗めに紺色で短髪の騎士が出てくる。


「ウェイスさんですか」


明は静かに『暴走』のコアを彼女に差し出す


差し出されたコアを手に取り胸へと抱きしめ・・・・


「あああああああああああああああああああああああああああああああ」


大粒の涙を流す


「守れなかった、助けられなかった・・・・何も出来なかった!」


そう言い泣き叫ぶ・・・


「正直ギリギリだったのよ」


明に側に行き話しだす


「着いた時なんてもう真っ暗!周りの奴ら殺して彼女を叩いてやったわ」


(姫乃さんがそうまでするとは・・・)


と思っていると、


「明様、ありがとうございます」


泣き止んだウェイスが礼を言う


そんな彼女を見つめ・・・


「本当だったら駄目なんですが・・・・今回は特別です」


そう口にし、何かを呟く・・・・・・


何を始めるのかとウェイスが首をかしげる中、異変が起きた。


胸の中に抱いていたコアが輝きだし、ウェイスから離れる


「あっ・・・・」


離れていくコアを掴もうとした瞬間・・


「なるほど・・・確かに」


突如コアが人の形へと変わりだし青年の声が聞こえる。


程なくして完全な人へと変わり


「特別だな」


灰色の髪をした青年が現れる。


その青年の名は・・・


「トオル様?」


ウェイスがつぶやく


「うぃーす、みんなも同じみ 椿つばき とおるでーす」


やや高めのテンションで、そう彼が口にするや、


「トオル様!!」


ウェイスが抱きつく


「ははは、ここではトオルと呼んでくれ」


「トオル、トオル~」


抱きつきそう言い続ける


「どうやら成功ですね、どうです徹?」


抱き合う二人を見て聞く


「おう!この様に元気いっぱいさ。てかクラスメイトだし、と言うより戦友じゃないか!?」


そう言い笑う


「確かに、貴方とはクラスメイトでもあり『戦友』ですね」


実は、トオルは地球生まれで明の戦友なのである。


それは置いといて・・


「今から光達の所へと戻ります」


「むむ、光が来てるのか?」


未だに抱きついてるウェイスを宥めながら聞いてくる


「はい。急いで戻りますよ」






ゲートを開き4人は光達の所に向かった。





そして、悲劇が起こる・・・・・







今回は長かったぜ


「だな」


「ええ、スッキリしました」


こええええ


「ああ」


「? どうかしましたか??」


いいえ



次回は第十六話 戦い(後編)


では、次回で会いましょう!!



読んでいただいてくれる人に感謝します。

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