第十三話 束の間の安らぎと・・・・
今回は・・・
「今回は?」
後半大変・・・
「微妙だな」
さて、あれからまさかの一週間!!
いきなり跳びすぎだ!!と思うだろうが・・・気にするな。
この一週間、俺は・・・・傷ついたんだ。
最初の二日は明にボロ負け
次の日はまさかの恵美に負けた・・・あの防御チートじゃねぇか!!
展開するだけで魔力吸収して、攻撃全部無力化されて魔力切れでアウト。
そのせいで一日気絶
残りの二日は有紀との肩慣らし(いいえ、虐めです)
ぼろぼろ終了。
え、あと一日?・・・・・
メイに鬼ごっこで負けた。
出来るか?鬼になって追いかけたら、
「光輝お兄ちゃんはそんなんじゃないもん!!」
て、泣き出し周りから白目。
メイが鬼の時も逃げようとすると・・・・
「光輝お兄ちゃんが、光輝お兄ちゃん~~~」
と、泣き叫ぶ。
そして白い目・・・・・もうやめてーーー
てな訳で結論、
「俺は普通だ・・・・」
そうさ!!周りが規格外なだけで、俺は普通さ。
と思い過ごしてきた今日この頃、
現在は帰宅中
町に出たいとメイが言ったので二人で出掛けたのだ
「メイは・・・寝たか」
なんだか、べただなぁ~と思いつつ帰る
帰り着くと
「大事な話があるにで集合ですよ~~」
と呼ばれたので・・・明の待つ部屋にそのまま向かった
「今回はほかでもありません。デイル・ロバール・ロガード、彼についてです」
皆に緊張が走る。
「今から数日後に彼と再び戦う事となります」
なに・・・・・
「明、それは本当か?」
「はい 本当です。彼は黄泉からの使者ですから」
黄泉からの使者?
「私達、『七人の英雄』の物語・・・運命と言うべきでしょうか。どちらにしても彼は偽者の使者、本物とは違います。ですが、確かに彼の存在も必要なものなんです」
本物についてはまた今度か・・・
しかし、何で必要なんだ?
「彼は、本当の使者と戦えるか。テストみたいなものです」
「じゃあ、奴はもしかして」
操られてる?運命、もしくは使者に。
「いいえ、彼は自分の考え、理想を持って動いてます。それも最悪な理想です」
「最悪な理想とはもしや?」
ローズは何か気づいたようだ
「ローズさんの考えたように・・・・メイさんを強制的に覚醒暴走させ」
使者達を殺す事です。
「ちょっと待て明、メイにそんな事は・・・・」
できない。覚醒がどんなものか知らないが、覚醒した所で俺らでさえ簡単に倒せないだろう。
それが普通だ・・・
「光はそれが普通だと思うでしょうが、『普通』が一番の敵なんです」
どういう事だ?普通が一番の敵??
「例えば、普通に人が殺せたら?普通に光を超える力を・・・『英雄』さえも殺せたら?」
それは・・・・普通じゃ
「普通じゃないでしょう。しかしあくまでそれが普通なら」
メイは普通に使者が殺せる・・・
「なので、こちらも作戦を立てました」
明が作戦の内容を口にする
「数日後、彼が行動した時。メイさんを覚醒させ、暴走したメイさんを光が抑える。その時私達は彼、その仲間を逮捕、または殺しことの全部を終える」
簡単な作戦、だが。
「ふざけんなよ明!!メイにそんな事出来るかよ!?」
胸元を掴み立たせ、そう口にするが
「そうでもしないと!!メイさんが死んでしまいますよ!?」
こちらの熱が冷めそうなほどの声で言われる
皆が、メイの方を向くがいつの間にか起きていて
「む~。けんかはだめ!」
と怒っていた。
「明、それは本当なのか?」
覚醒させなければメイは死ぬ・・・・
「本当です。彼らにその力を利用させない様に私達が安全に覚醒させ、暴走したメイさんを光が止めた後、私が再度封印」
それで助かりますと言う
「いいですか?失敗は許されません」
皆も頷く
その日の集まりはそれで終了。
出て行く中で、光輝は只ならぬ不安で頭がいっぱいだった
メイちゃんと光輝のデートは番外編で・・・
「あんのかよ」
うん
「次回は気合い入れないとな」
おうおう、
次回 第十四話 戦い(前編) で
「前にも似たのがなかったか?」
・・・・
呼んでいただいてる人に感謝します