第九話 過去と犠牲
今回は急展開だ!!
あの後二人の後を追い
目的地に着く
「これは・・・」
はっきり言って前より酷い
建物はすべて全焼。
至るとこに血がついている
「どうやら」
訊さんが構える
「新手のようじゃ!!」
ビュン!ビュン!
何処からともなく火が飛んでくる
「訊さん!!」
火が激突し煙が上がる中返事が返ってくる
「光くんも気をつけてね」
姫乃も敵の気配に気づき移動する
「くっ、光輝よ。わしは手が離せん!!せめて腰の子だけでも守るんじゃぞ」
そのまま敵に向かい走り去る
「腰?」
目をやると
「えへへ~♪」
・・・・・・は?
「なんで?てか、いつの間に?」
ぎゅう~~~~
うんうん、力が強いね~。
「じゃなくて!」
子供を背負いそのまま一旦去ろうとすると
ヒュン!
「ッ!、だれだ!!」
飛んできた矢を弾き急いで構える
出てきたのは・・・・・・老人?
「その娘を置いていってもらおうか・・・・『無限の英雄』よ」
こいつ、何でそれを!?
老人を睨むと
「ほお、若いのに・・・・いい気迫だ」
ニヤニヤと笑う
ついでにと言う
「何故知っているか教えてやろう。時間もあるしな」
時間?一体何の
「そちらの大将さんが来るまでの時間さ」
明か・・・・
なおも笑みを深めて言う
「それで、何故知っているかだがs「そこまでです」・・・」
笑みが消え残念そうに首を振る
「なんだ、もう来たのか」
老人が言うと同時に全員が集まる
「光くん!大丈夫?」
すぐに姫乃が駆けよる
「俺はいいけどこの子が・・・」
見ると怯えている
「貴様!ついに姿を現したか!!」
ローズが切りかかろうとするが、明が止める
「私が憎いか、あの時の者よ」
あの時?
「貴様のせいで明様の妹である有紀殿が・・・・死んだんだぞ」
・・・・・・・・なに?
「く、くはははははははは・・・・」
老人が笑い出す。それがいやにムカついてきた
「このg「おやめなさい」、しかし明様!!」
ローズの言葉を明が遮る
「もう奴は居ませんよ」
再び前を向くと先ほどの老人は居ない・・・・
「後でお話があります。もちろん恵美さんもです」
ローズさんは特に、と言い歩き出す
「・・・・・わかりました」
ローズも肩を落としながら続く
「なぁ、姫乃?」
恐らく彼女しか答えてくれないだろう
「有紀はあの爺さんに殺されたのか?」
「・・・・・・いいえ」
確かにそう言った
「そうか、ならどうs「明くんが・・・・彼女を眠らせました』!!??」
それってつまり・・・・・
「・・・・・・・・」
姫乃は話さない
いやな沈黙が続いた
「どうてぃたの、光輝お兄ちゃん?」
腰にしがみついた女の子が不思議そうに聞いてくる
「いいや、なんでもないよ」
さっきの爺さんや有紀にしても、この子についても
疑問が増えるだけだなぁ。
そう、心の中で呟いた
「くくくくく」
先ほどの老人が椅子に座り笑っている
横に居た男も同じだ
「今回は楽しかったようですね」
笑いをこらえながらそう言う
「ああ、楽しかった」
「「くくくくく(ははははは)」」
二人は笑い続ける
運命の日を待ち望みながら
こんなもんでどうでしょ
「まあ、読者しだいだな」
だな、 次回 第十話 過去
読んでいただけると幸いです