第7話(最終話) たいむトラブルの果てに
登場人物紹介
崎城 らん 百合風艦長
高宮 かれん 百合風副艦長
桐生 みれい 百合風機関長
狩谷 はな 百合風通信長
鳴海 やよい 百合風料理長
鶴見 えり 百合風船医
半場 せいら 百合風砲撃長
ランバルト・ルー ルー海賊団船長
ナブル・ナジーム ナジーム海賊団船長
真鍋 りんか 巡洋艦黒霧艦長
真田 まりん 巡洋艦黒霧副艦長
*登場する名称は全てフィクションです。
「さてと、作戦開始と行きますか。らん、りんか、準備はいいかい。」
「ええ、ルー。いつでもいいわよ。」
「こっちも準備出来たわ。」
「おいおい、ルー。こんなちっちゃい物から何で声聞こえんだよ。」
「ナジーム...これがテク...なんとかって言うやつさ。」
「へぇ...テクなんとかねぇ...。」
基地付近。
「あの建物にワルがいるんだね、ルー。」
「前に潜入したけど、しょーもないヤツさ。」
「さて、やっちまうかいルーさんよ。」
「ああ、ナジーム行くよ。」
基地に潜入する2人。
「何だか見たこともない建物だね。」
「未来からぶっ飛んで来たって話だよ。」
「すっかり未来カブれしちまったようだな、ルーさんよ。」
「そう言うなよ、ナジーム。アタイだって最初はビックリしたよ。」
「しっかし、これから先の時代ってのはどうなんだろうな。」
「ん?行きたいのかい、ナジーム。」
「ばっ、バカ言うんじゃないよ。アタイはこの時代が好きなのさ。他の所なんて勘弁しとくれよ。」
「まあそうだよな。便利なんだか知らないケド、アタイらにはここがお似合いさ。」
「アンタのそう言うところ、嫌いじゃないよ、ルー。」
「さて、ダベっているうちに着いたよ。」
指令室内部。
「博士、早く直して下さいよ。」
「長官、今やってるから急かさないで下さい。」
「奴らが攻撃して来たらもたんぞ。」
「そりゃないじゃろ。」
「へっ?攻撃...しない...?」
「当たり前じゃ。この基地が破損すれば未来に帰る手段はなくなる。我々もこの時代に取り残されるがそれは奴らも同じじゃよ。」
「なら、安全ですかね。」
「そうは思わん。何かするじゃろな。」
「何かって...遊びにでも来るんですか?」
「何バカな事言っとる。そこのドアが開き...。」
「アンタらを拘束するよ。」
「そうそう、拘束する...ってマジ?!」
「ナニ、アホなやりとりしてんだい。そこのちょーちん、こっち来な!」
「ちょー?は?」
「長官、遂にちょーちんに進化したんじゃな。」
「博士、たのんますよ...って、いたっ...。」
「アホ1人拘束完了。さて、はっかさん。アンタは早く直しな。」
「はっかじゃなくて、博士な。まあ、ワシらも帰りたいから直しとるよ。さて、これで修理は完了じゃ。」
「ほう、やるじゃないか、はかせ。」
「まあな、どうせ駆逐艦と巡洋艦に転送ビーム当てればいいんじゃろ。」
「流石だねぇ、分かってるじゃないか。」
「別に、そこの長官に言われてしとるだけじゃ。ワシは時空転送のシステムが完成すればいいんじゃよ。」
「はっ、博士!私を利用したんですか?」
「アンタ...いつも威張ってたよな。長官じゃなかったら殴りたいくらいじゃよ、ちょーちん。」
「だってさ、ちょーちん。」
「最低なヤツだな...ちょーちん...。」
「ううっ...そんなにちょーちんとか言わなくても...。」
「さて、博士。船に何とかビン?当ててくれよ。」
「転送ビームな。どれ、駆逐艦百合風と巡洋艦黒霧、位置固定。照準完了、転送時空セット、これで2隻とも現代に戻るぞ。」
「ルー、ナジーム、ありがとう。何か私...。」
「らん、アタイらはもうマブダチさ。例え時代は違っても船乗り魂は不滅なのさ。」
「海賊さんよ、お別れは済んだかい。」
「博士さんよぅ、別れじゃない。旅立ちってんだよ。」
「旅立ちか...、何かいい響きじゃの。さて、システム起動、転送開始じゃ。」
「らん...りんか...、元気でな...。」
指令室。
「さて、海賊さん、ワシゃこの時代が気にいったぞ。ワシも海賊船に連れて行ってくれんかの。」
「はっ、博士...私は...?」
「長官...、ワシゃそんなこと知らん。テキトーにやったらええ。」
「博士、気にいったよ。さあ、新たな仲間と出航するかい。」
現代。
「艦長、時空転送、無事完了したようです。」
「周囲の確認、本部に連絡。」
「巡洋艦黒霧...無事です。」
「そう、りんかも無事ね。」
「艦長、黒霧より入電です。」
「らん、戻れたようね。」
「りんか、良かった。」
「指令部は無くなったようだけど、本部に帰還するわ。」
「そうしましょう。」
数ヶ月後。
一連の時空転送騒ぎは上層部の判断で隠蔽することとなった。
実用化がバレたら大変な事になっちゃうからね。
そうそう、ルーとナジームは歴史の教科書に載ってるよ。
何でも大海賊時代のパイオニアなんだって。
横にちょこっと写ってるの博士だよ...。
でも、博士何だか楽しそうな顔だな。
指令基地はボロボロになって、遺跡とか言われてる。知ってんの私とりんか達だけしかいないケドね。
「ねぇ、らん。パスタでも食べない。」
「りんか...おごり...?」
「な訳無いでしょ、ワリカンよ。」
「イカ墨かな?」
「何でよ、ナポリタンでいいじゃない。」
「ところでさ、今度異動するんだ。」
「私も、どこ?」
「空母雪風だって。」
「何、あなた空母の艦長になんの?」
「指令部あんなだから、他にいないとかいるとか...。そう言うりんかは?」
「軍指令部の長官だって。」
「凄いじゃない、大出世だよ。」
「まあ、機会があったら船でも乗りたいよ。」
「今日も海は穏やかだねぇ。」
たいむトラブル天然艦長 完
らんとりんか、無事戻れたね。
そういや長官は...?
ではまた別のお話で。




