第3話 軍事国家アカンリス
登場人物紹介
崎城 らん 百合風艦長
高宮 かれん 百合風副艦長
桐生 みれい 百合風機関長
狩谷 はな 百合風通信長
鳴海 やよい 百合風料理長
鶴見 えり 百合風船医
半場 せいら 百合風砲撃長
ランバルト・ルー 海賊船船長
シャリア・トビー 海賊船操舵士
ガルシオ・チャル 海賊船機関士
ダルマン・アミー 海賊船料理人
ハリル・メイアー 海賊船船医
マルバス・マリア 海賊船航海士
真鍋 りんか 巡洋艦黒霧艦長
*登場する名称は全てフィクションです。
軍事国家アカンリス。
今までなかったこの国は、突然勢力を拡大した。一体この国は...。
ルーのアジト。
「なあ、らん。アンタらの未来は幸せかい?」
「えっ...、何急に...。」
「アンタらの世界にはアカンリスなんて国はないんだろ。」
「ええ、無いわね。しかも軍事国家とかでしょ。このまま続いたら未来がヤバいことになりそうね。」
「アタシゃ、政治とか権力とかどうでもいいケドさ、民が苦しめられるのは納得いかないのさ。」
「あら、気が合うじゃない。いつでも国民が大変な目にあうのよね。」
「なら決まりだな。アカンリスをぶっ潰す。」
「でも、相手は軍事国家でしょ。そう簡単にはいかないわ。」
「まずは探りを入れるか...。」
翌日。
「ルー、アカンリスに偵察に行くんでしょ。」
「まずは相手を知らないとな。」
「私も同行するわ。」
「アンタのことだ。そう言うと思ったよ。でも、人数が多いと怪しまれるからねぇ。」
「じゃあ、メンバーを選びましょうか。」
ルーとらんは相談の上、偵察メンバーを編成した。
「では、アカンリス偵察に行くのはアタシとらん。トビー、かれん、マリア、えりの6人にするよ。残りの者は戦の準備をしておいとくれ。」
「みんな、この時代に平穏を取り戻す為によろしくね。」
「了解。」
軍事国家アカンリスはその本拠地を海上にある無人島に置く。
「あの島ね、アカンリスは。」
「こんな所に国とか...なんだろうねぇ...。」
「艦長、何だか怪しい感じですね。」
「かれんもそう思う?」
「艦長、かれんさん、まさかとは思いますが...。」
「えり先生...、そのまさかかもしれないわよ...。」
「なあ、らん。何の話なんだい?」
「ルー、私達はタイムスリップしたけど、もしもよ...、もしも他にもタイムスリップした軍艦がいたとしたら...。」
「そいつらが旗揚げしたってのかい?」
「まだ決まった訳では無いけど、その可能性は高いわ。」
「ルー船長、ここからなら様子が見易いです。」
「ありがと、トビー。マリア、海域の確認だけど。」
「船長、このあたりの海域は何にも無かった所ですね。突然現れたって感じです。」
「ルー船長、あの船って...。」
「どうしたんだいトビー、船がなん...。」
「ルー、トビー、あれは巡洋艦。私達の時代の軍艦よ。」
「艦長、間違いないです。あれは2ヶ月前に消息を絶った巡洋艦黒霧です。」
「ええ、かれん。あの黒霧の艦長...。」
「何か因縁を感じますね、らん艦長。」
「えり先生...。」
「なあ、らん。あの船の艦長と何かあったのかい?」
「ええ、ルーには話しておかないといけないわね。」
「あの黒霧の艦長は真鍋りんか。私の同期なの。」
「らんのダチなのかい?」
「昔はね...、あの事件からは...。」
「何かあったんだね。」
「りんかは軍に入ってからいつも一番を目指してたわ。負けず嫌いだったのね。でも、ある日軍事演習中に誤って失敗してしまったのよ。」
「やらかした訳だね。」
「上官からはかなり怒られたみたい。りんかは暫く落ち込んでいたけど、最近はふっきれた感じだった。」
「まあ、人間なんて完璧じゃないんだ。間違いだって起こすさ。ふっきれていたならいいんじゃないか。」
「確かにくよくよするよりはいいんだけど、前より野望っていうのかな。上官への恨みなのか、支配欲は強くなったわ。」
「それで軍事国家ねぇ...。」
「国の名前...、アカンリスは、りんかの名前に明日をつけている...。」
「この時代に未来の希望を持たれてもねぇ。」
「りんかとは私がケリをつけるわ。かつての親友を侵略者として歴史に残す訳にはいかないわ。」
「分かったよ。アンタに協力して、ダチを改心させてやろうか。」
「ルー、ありがとう。」
ルーのアジト。
「軍事国家アカンリスの全貌が見えて来たねぇ。」
「ルー船長、分かったんですね。」
「まあまあ、チャル。そう慌てなさんな。説明はらんからしてもらうのがいいねぇ。」
「分かったわ。では、偵察結果を伝えます。軍事国家アカンリスの主軸は巡洋艦黒霧です。その威力により海賊を服従させている様子です。」
「かっ、かんちょー...黒霧の真鍋さんは...。」
「はな...、りんかは私が何とかします。歴史に無い軍事国家アカンリスを討伐し、巡洋艦黒霧と共に現代に戻るのが私達の使命です。」
「でも、真鍋ってかなり最近ヤバいって評判の艦長じゃないか。艦長...大丈夫なんか?」
「せいら、確かに最近のりんかは暴走してました。でもね、昔はいい感じだったのよ...。」
「らん、厳しい戦いになるが、アンタの覚悟はどうなんだい?」
「覚悟って...。」
「前に言ったよな。海賊相手に甘かったって。最悪りんかを倒すかもしれないけど、それがアンタに出来るかい?」
「出来ればそうしたくは無いけど、やらなければならない時は私がりんかを倒すわ。」
「アンタの気持ちは分かったよ。まあどうなるかは分かんないが、今はアカンリスなんて存在を無くすことに全力を注ぐしかないね。」
第4話 予告
軍事国家アカンリスを仕切る巡洋艦黒霧の艦長、真鍋りんか。彼女は何を思いこの時代を駆け巡るのか。
次回 「巡洋艦黒霧」
らんとりんかの過去エピソードとかを別に出したいねぇ。
まあ、物語も中盤になったよ。
ではまた。




