表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

S院長

作者: はやはや

医療業界っておもしろい。

 持病の腰痛が酷くなって先月から近所の鍼灸整骨院に通院を始めた。出費は痛いけれど自分のメンテナンスと思って通っている。


 そんな鍼灸整骨院。私は施術をしてもらったことはないけれどユーモア溢れる喋り口の院長がいる。髪の毛をワックス? でツンツンにセットしていて、いつも患者さんとテンポよく話をしているのがカーテン越しに聞こえる。


 この間、通院した時のことだ。

 施術前にホットパックで背中から腰を温めてもらっていると斜め後ろから30代前半と思われる男性患者の呻き声が聞こえてきた。


 呻く気持ちはよくわかる。痛いと「効いてるな」と思う一方で「もうやめてくれ」と思う。男性患者は呻きながら「痛い」を連発していた。すると院長が「やめますか」と言葉を発した。それに対して男性患者は「やめないで」と返す。院長は「難しいところやねぇ」と笑っている。この院長Sっ気がある……と一人背中から腰をぽかぽかさせながら思った。


 呻き続ける男性をよそに院長は「たまには僕のやつも受けたいでしょ」「僕のやつが一番強いからね」などと話している。もしかして、この院長、患者を痛めつけるのが楽しい? と一人妄想を膨らませる。

 その鍼灸整骨院はとあるビルの1階部分にあるのだけれど、ビルとビルの隙間に白いスポーツ好きの人が乗るようなチャリが置いてある。あれはおそらく院長が乗ってきているにちがいない。


 また来週も施術を受けに行くけど院長の新しい一面が垣間見れるかもしれないと思うと今から楽しみ。

読んでいただきありがとうございました。

みなさんは病院でのクセ強エピソードはありますか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ