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12.永遠にとけない 恋の魔法

最後の方をちょっと編集させていただきますた(●´U`●)

聖夜は、

急な出来事に体が動かなかった。。。









ガチャンッ




何かが落ちる音に、聖夜と梨羽は目を向ける。









「天子・・っ!」






落ちたものは、

天子が買ってきたホットの缶コーヒーだった。







ダッ!!





天子は何も言わずに走り出した。







「天子っ!!」



聖夜が天子を呼び、ベンチから立ち上がる。








すると天子は、ピタッと足を止め、ふりむいた。




バフッ!


天子は聖夜になにかを投げた。






「それ・・ 誕生日プレゼント!!」







「天っ・・」






「聖夜はいつもいっつも・・

ゴーインだし 変態だし あたしをからかってばっかだし・・・!

でも・・ でも誰よりも優しくて

あたしのこと1番に思ってくれて・・っ!!」






“作った笑顔”の天子の頬を








「そんな聖夜の全部が・・・

あたしは大好きだったんだよ」








一筋の涙が伝う――――――――・・・・











天子は再び走り出した。












( 聖夜っ・・・!!!

こんなに大好きなのに・・ どうして・・・・―――? )











聖夜は、天子に渡された包みを開けた。




「手編み・・・!」












「聖夜く・・」



言いかけた梨羽の言葉をさえぎり、聖夜は言った。







「オレに、言ったよな?

“天子が好きか”って・・・・・」






今度は聖夜が、梨羽の目を見てハッキリ言った。










「たとえ天子の記憶が今のオレになくても・・ オレは天子が好きだ!!」











「・・・そっか、

こんなことして・・・ごめんねっ!

天子ちゃんのとこに行ってあげて・・・?」



梨羽は、泣きそうな顔をしながらも笑顔を作った。




「おう!! ごめんな、高橋。さんきゅ!」





聖夜は梨羽に向かってニカッと笑い、

天子の後を追った。










―――――・・・










「あたしたち・・・

もぅ本当に“終わり”なのかな・・・・っ」




天子は、

公園の中央にある

大きなツリーの前まで来た。


キラキラと輝くツリーは、なんとも悲しげだった。





「・・・っ」





天子は、止まらない涙をおさえきれず・・

1人ツリーの前で泣いていた。







「春咲さん?」

後ろから名前を呼ばれ、天子は驚きふりむく。

「えっ!? ・・・に、新見くん!!?」

天子はごしごしと涙をふく。



「・・・泣いてた?」




ドキッ

天子は図星をつかれ、固まる。




「あいつ・・ 水月のこと・・で?」




「・・・・」




天子は何も言えなくなった。


言ってしまえば、涙がおさえられなくなりそうで・・・・。






「なぁ・・ オレにしなよ?」












「・・・え?」














「そんなに泣くほど苦しいならさ・・オレにしなよ?」







「新っ・・」








「オレなら・・絶対に春咲を泣かせたりしない」







天子の頬に、新見の手が触れる。


新見の顔が、天子に近づいてくる。。









「――おいっ!!」






その声に、新見が声の方を向くと・・・


















聖夜が立っていた。















「オレの彼女に手ぇだしてんじゃねーよ」





聖夜はそう言って、新見をにらむ。





「はぁ? お前が春咲泣かせ・・」



「新見くんっ!!」





新見が言いかけたところで、天子が叫んだ。



「やめて・・! もぅ、いいから・・・」





「春咲さん・・・」



新見は少しおどろいた顔をして、天子を見た。

そして、今度は聖夜を見て言った。




「水月!! 今日はあきらめてやる!

けどな! 今度春咲を泣かせた時は・・オレが奪ってやるかんな!!」





新見はそれだけ言うと、

頭の後ろで腕を組み、満足げに行ってしまった。








「 天・・ 」


聖夜が口を開いた瞬間。

天子の涙がまたあふれだした。






「どうして? なんで来たの・・?

あたしのことなんにも覚えてないくせに!!

全部わすれ・・

ひゃっ!?」






















聖夜は、

なにも言わずに天子を抱きしめた。








「 ちょっ・・!! 離し・・ 」

天子は聖夜の腕の中で抵抗する。


「離さねぇよ!!

確かに、オレには天子の記憶ない。

けど! それでもオレは・・・・ 天子が好きだ!!!」



天子の動きが止まった。



「さっき・・梨羽ちゃんと・・・キスしてたじゃん・・」


天子はうつむいて言う。


「あれは、高橋がイキナリしてきただけだ!

オレが好きなのは、天子だけだぜ?」



「・・・・・・」



天子は黙り込んでしまった。





「なぁ、天子・・ オレに思い出させてくれよ?

天子との思い出、全部・・・」












ギュッ・・・




聖夜は、さっきよりも強く、天子を抱きしめる。







「好きだよ? 天子」


















聖夜は、天子の唇に、そっとキスをした。


















「私も・・聖夜が好きだよ」




天子は笑った。








「やべぇ・・///

天子かわいすぎ・・・」


聖夜は、頬をピンクに染めて言う。


「えっ!?/// も・もぉ・・・っ」


聖夜の言葉に、天子も顔を赤くする。





「 天子 」





フワッ・・




聖夜は、天子にもらった手編みマフラーを首に巻き、

そしてそれを天子の首にも巻いた。






(・・・あれ? なんか聖夜、さっきと雰囲気違う・・・?)






「聖夜・・・? もしかして記憶・・っ」





























聖夜はフッと笑って言った。




「たがいま、天子」





そして、いつものニカッと笑顔。













「聖夜・・・っ!!!」











「もぅ一生離さない。愛してんぜ、天子!」









2人は長い長いキスをした。








永遠にとけない 恋の魔法に


もう一度かかったように・・・――――――――









☆ ☆ ★ ☆ ★★ ☆ ★ ☆ ★ ☆







「てか、なんで急に記憶戻ったの?」


「んー?」



2人で並んで帰っていたところ、天子には一つ疑問が残っていた。



「それはー」



グイッ



「 っ!? 」





チュッ♥






「なっ・・!!?///」



天子を自分の方へ引っ張り、軽くキスをした。





「さっきのコレキスで思い出した♥」





聖夜は自分の唇を指差し、言った。














「も~~~っ/// このムッツリエロ王子っ!!!」











☆ ☆ ★ ☆ ★★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ Fin ☆







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