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やれやれ、チートスキルなど何もうれしくないのだがな

  「キキー」


ドラマでよく聞いた音が耳をつんざいた。どうやら俺はトラックに引かれて死んでしまったみたいだ。


「あなたにチートスキルを授けましょう」


 気が付くとなにやら女神らしき女性が喋っている。なろうでよく見た展開だがだいぶ早いくないか?まだこっちは死んだ気持ちの整理もできていないのだが!


「チートを授けると傲慢になる人が多いので謙虚になれる呪いをかけておきますね」

 

とりあえずチート能力は授けてくれるらしい。しかも謙虚にもなれるおまけつき。人として傲慢にはなりたくないのでありがたいかもしれないな。 


「では異世界へいってらっしゃい!」

 目の前が真っ白になった。


 気が付くと町通りの中にいた。世界観は予想していた正しくナーロッパという感じか。何をしようかな。金を稼いで大富豪になるもよし。チートスキルでもてまくるのもよし。あ、そうそう忘れていた。お決まりのあれ。

 

「スキルオープン!」


 目の前に広がるのはおびただしい数のスキルと怪訝な人たちの顔。

 

「あの人に目を合わせちゃダメ!」

 

 明らかに避けられている。そりゃあいきなり叫んだらそうなるか。軽く泣きそう、、。あまりにも世界観が違いすぎてゲーム感覚で叫んでしまった。これからはこっちが現実なのか。早くなれないとヤバいやつ認定が加速してしまう、、。でもなんだかゲームっぽくて気分が上がってきたぞ!じゃあとりあえずお決まりの冒険者ギルドをさがしてみるか!

 

 と思ったら目の前にありました。あの女神さん用意周到なのね、、。 

 内装もやっぱり予想通りのナーロッパ。掲示板にはモンスターっぽいやつの討伐依頼からお尋ね者の張り紙まである!おお。すごい金額のモンスターもいるな!こいつを討伐したら億万長者かな!これはわくわくが止まらないね!思わず長い時間食いつくように見てしまう。


「モンスターの討伐依頼はこちらの窓口で賞金首の追加はあちらの窓口ですよ。」

 

あんまりにも食いついて長い時間見ていたから心配されて案内されてしまった。じゃあ登録してみるか。


「やれやれ、とある事情で冒険者になる必要になってしまった。まったくもって面倒なものだ。やれやれ。登録をお願いできるか?」

 

 ええー!何、俺めちゃくちゃなんにでも消極的なイキリヤレヤレ系主人公みたになってるじゃないか!そもそもあんなに食い入る様に見ていてめんどくさいはないだろ!むしろやりたがってるって!


「はい、、では魔力登録をお願いします」

 

 ああ、これ完全に引かれたな、、もしかしてこれが謙虚になれる呪いってやつか!?これは謙虚というよりはただのイキリな気がする。というか魔力登録って魔力が指紋と同じような感じな設定なのかな?なろうあるあるもだんだんついていけなくなってきたかも、、。


「こちらの水晶に手をかざしてできるだけ強く魔力を発してください」


 せっかくだしスキルを組み合わせて本気で発してみよう。ええーと、魔力倍増?にリミット解除、えーとそれからあれとこれと、、、。こんなもんかな?そもそも測定の時にスキルって使っていいの?まあいいや。じゃあ、いざ魔力測定!

               ボガーーーーーン 




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