嘆くなら
ときめき色
果てなき色
フェアリーテールカラー
アプリコットフィズカラー
空の色の話
拘束されている塔の窓から
覗いてしまうのは
いつも右方向
遠くに工場があって
煙突から白い煙りを吐き出している
一つ、ひとつ
生きている
生きているから
キラキラして
自由で
そう自由
自由の定義なんてわからない
でも
宇宙をさまよっている星が自由なら
この地球に降りたった私たちは既に自由ではない
護られている
その中で
閉ざされた塔の中から
幾度となく脱出を試みる
いつの間にか鎖も解け
追っ手は消え
でもきっと振り返って
羽根は痛む
でもなくならない
私たちは守られている
私たちは守っている
だから笑える
だから泣けてくる
宇宙をさまよっている星から見たら
私たちはキラキラしてる