斬之心(2)
さいごに死んじゃうひとだぁーれだ!
旅が出発する。
同時に始発になる3つのグループ。
あるグループは謎めいている。あるグループは謝るために。あるグループは罠にかけられている。
「ねぇ、つかれないのね?」
『ボクをなめるなよ。』
疲れない。少年は疲れたことなんてないと。そう言った。
「ねぇ、セルステア・・・どうして、あいつが嫌いなの?」
『ううん?ただ単に、嫌いなんだぁ~。君の名前、使えそうだから・・・君たちの生活が、利用できそうだから、ボクはここを選んだ。』
「え・・・?」
初めて聞いた。何も恨みなんてなかったこと。
『ボクは、あいつの残酷さが嫌いだ。両親を殺された痛みはまだのこる。だから、キミとあいつが楽しんで生活するのを見ていられなかった。』
あぁ、やっぱり恨み、あったんじゃない。
でも、それも実際には違った。少年は思わず口が滑り、言ってしまった。ただそれだけ。うまいこと理由探して、塞いだ。
【なぁ・・・あいつ、きっとクリスタルを傷つけない?】
《・・・オレに止める権利はない。》
【じゃあ、お前は生活しない?】
《い、いえ・・・?》
【なら、権利はある。人間だから、チャレンジができる。此処はそんなに厳しくないだろう?】
《えぇ・・・。》
【なら、お前が止めろ】
《やだね。クリスタルにはまだ、会っちゃいけない。》
【・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうか。】
{ねぇ、どこまで行くの?}
「うっせーな!黙って師匠についていきな!」
{はぁ?}
ギャーギャー!!!
「はい静かにぃ!鎮めて!このモニターを見ると、まだほど遠い!」
〔静かにしなきゃ!〕
「{はぁーい}」
「〔走るよ・・・?〕」
{ギャー!}
「やめなさい!」
進歩は一緒。でも、グループや、探すものは違う。三グループそれぞれお互いを探し、出会うとき・・・。
「ここで寝る?もう五時じゃん。」
『そうだね。おなかすいてる?』
「めっちゃ」
少年と少女はテントを立て、寝袋を用意して、ドライフルーツとジュースを出した。
『お茶にしろよ・・・』
「美味しいじゃんか~。」
『・・・まあね』
「やっぱり好きなんじゃないの?ジュース」
『う・・・うるさいなぁ』
少年の顔が赤くなった。
「ねぇ、セルステア?」
『んだよ・・・』
「私、歌が得意なんだ!セルステアは?」
『え。。。。演技』
「えぇ!?すごいね!やってやってぇ!」
『そんなの台本すぐに準備できないし、キミのほうが簡単にできるからはいどうぞ!!!』
「セルステア!」『やりなよ・・・』「わかったよぅ」
少女は歌った。これまでにもない歌声で。人を泣かせるような。人をその世界に連れ込むような・・・そんな歌い方。少女はこれまで・・・ううん?いままでずっとよりも、成長した。だから、感謝するという気持ちだけが、少女の中では強らいだ。
{}〔〕「」←師匠「」←姉
なんだよぉ~^-^。




