神之思(3)完
《》恨まれる少年は誰・・・?
【】殺したいと思われる神は誰・・・?
少年の足音がした。
ねぇ、あなたはどうして、ここにいてくれるの・・・?
『や☆』
声は変わらないけど、すっごい美少年!でもそれよりも、もっと聞きたいことがある。
「死体って・・・なに?」
少年は唇をかみしめた。
『あいつが・・・この村を攻めた。そのおかげで、無事なのはここだけ。』
「ここは破壊しないの?」
『お前がいるからだろう?』
「何それ。裏切ったのに」
『それな』
おいおい。流行語!
「で、なにもってきたの?」
私は聞いた。少年の荷物は私の半分ぐらいだった。ほぼ何もないと思えた。少女がものだらけの場所に住みなれたからかわからないが、少女は荷物がないと何か忘れている気がするようになっている。
【下がれば?】
《でも・・・》
とある場所での会話だった。
【れいじ。あなたは弱すぎ】
《坂ノ橋様。わたしは弱くありません。あの子を傷付けたくないのです。】
【だから気のままに村を襲ったと?】
《わ・・・わたしは・・・》
【わたくしはあの子に殺されてもいい。が、お前は違うだろう?謝りたいと言っていたな?】
《沢山、裏切ってきたんです。一言でも、謝りたくて・・・》
【・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・】
れいじと坂ノ橋神奈の会話だった。その時はもう坂ノ橋神奈の臣下であり、友であった。でも・・・。
【もうよい。クリスタルに会いに行け。二人は旅をしている。】
《ふたり・・・・?》
【お前ならわかるだろう?】
《セルステア・・・》
【ご名答!お前は・・・セルステアに何をした?】
《なにも・・・?ただ友達だっただけですが・・・》
【あぁ、そうだ。クリスタルを罠にはめている。お前が助けに行くのだろう?】
《当たり前です!》
神の思いよ・・・実現しろ・・・。
「ねぇ、セルステア。何を持ってきたの?」
『えっとね。。。。30年分の食料と、傘。日傘、カメラ。これだけ。あぁ、あとラジカセ・・・、電池。スポーツドリンク。うん、これだけ』
そうして少女は少年にカバンの中身を説明しながら見せびらかした。もちろん、そのあと閉めるのに5分かかった。
『あぁもう。予定時刻より10分も遅れたよ・・・なんで見せびらかしなんかしてたのかな・・・』
「セルステアごめーん。だって、確認しないと困りそうだから・・・」
『それは君だろう・・・食料50年分も持ってきて・・・』
歩きながら、二人は話した。
「だって・・・長引きそうでしょ?」
『なんだと思ってるんだ・・・80年もかかったら、ボクらもう死んでるよ・・・』
「ホント・・・」
『クリスタル・・・とりあいず、向こうの山へ行こう。走るよ。』
「うん!走るの自信ある!」
二人は走る。と同時にれいじは出発した。坂ノ橋神奈同行した。
《見えないですね~。霧が濃いです。》
【ああ、落ちるなよ(スピード)】
《えぇ!落ちたりしませんよ!?ここ地上ですっ!》
【そっちじゃねぇっての・・・。】
《えぇ!》
あほを連発しながらも、二人はたどり着けるのか・・・。
神の思いは何処へ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?
〔〕その間に挟まれる人は誰・・・?




