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かみさま、殺してきました「テヘ♡」  作者: なぁ~やん♡
8.そして世界は終わりにつながる
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地之治(2)

光は徐々に散っていく。


『おぎゃーー』

『あら、生まれました、旦那さん!二人です、一人は男の子で、一人は女の子です』


地上では、二人の子供が生まれていた。

それも、私達の計画であった。

坂ノ橋神奈とセルステアを裕福な家庭に産まれさせること。幸せは保証しない。

それでも生きられるのならと思って、ルナが出した計画。

同意しない者はいなかった。


「ルナ、これで、良いんだね?」

「そうだ、これでいいんだ」

「クリスタルちゃん、ごめんね、無理させちゃって」


サランがそう笑った。

地球では重苦し雰囲気は少しもなく、暖かかった。

しかし、なぜか人々の笑いが、強制的なものに感じた。


「ううん、大丈夫」


本当にこれでいいのか?

もう問いかけても意味はないのだが、問いかけを止められなかった。

傷みを背負うのは、もう慣れた。

しかし、セルステアや坂ノ橋神奈にとって、それでいいのか……?


――――――――ありがとう、クリスタル……。


どこかから、そんな彼らの声が聞こえたような気がして。


――――――――優しくなってね、そして、罪を償ってきてね。


分かったよ、ごめんね、と。

そんな声が聞こえた気がした。

今の私では笑いも泣きももはやできないけれど、泣きたい気分ではある。

昔の私ならば、泣くことはできたかもしれない。

しかし、今は。。。


「では、私達は行くぞ」

「分かった、ありがとう」


ルナたちは、自分たちの住処へ戻る。

そして多分、此処へ来ることはないと思われる。

何かあったら私から行かなければならない。

れいじがその時は案内してくれるけれど、もう一度彼女らと会うときは、地球の破滅の時だと。

私はそうも願ったのだ。

彼女らの、幸せのために……。


「もうきっと会わないね、淋しいけどきっと会わない方がいい」

「あぁ、今までいろいろとすまなかった」

「……さようなら」


精一杯の感情で私は微笑みを浮かべた。

それを見届けたルナ、サラン、さくら、ルーナは、静かに消えていった。

残されは私は、ただただ真顔で地球を見下ろした。

転生されたセルステアと坂ノ橋神奈の幸せそうな顔をじっと見つめていた。


地球はもう一度治められる。



――――――――彼女の能力は、地を、天を、壊し繋げ、そして平和をもたらす。

あと、一話です!!多分(゜-゜)

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