世之生(3)完
「ここにいる私たち以外の神々、そして地獄も含めて、全部消去してください」
それが私に任せられた仕事であった。
仕事と言っても、これほど大規模な仕事は初めてである。
他の者達は計画を立てたり、私の護衛を任されたりしていた。
「———————————————————————————————」
手を上に向けて、素早く詠唱していく。
手に乗っている光が徐々に大きくなっていく。
護衛のさくらとサランがその光に魔力を継ぎ足している。
世界をも、いや、もしかしたら、宇宙をも変えてしまうほどのことをしようとしているのだ。
私にも、自覚はある。
「三!」
後ろではルーナがカウントダウンしている。
時間内に終わらせなければ、ルナの立てている計画に支障を与えるかもしれないのだ。
「二!」
手を胸の前まで持ってくる。発射準備は完了した。
さくらとサランは万が一のために魔力の塊、光を凝視する。
手には結界の準備がされている。
「一!!!」
ルーナが一番の大きい声でそう叫ぶ。
押されるように私の手から光が発射される。
黄色い、暖かい光だった。
しかしそれは、全てを壊しつくし、消し去った。皆は一息ついたかのように座り込んだ。
私達は今、天国にいる。
しかしそこには人が全くいなくて、なんだかさみしい。これでいいのか、と時たま思う。
けれどこれでいいと、良いんだと。
私は、そう、決めつけてみた。
「これでいいのよね?」
「あぁ……これにて、地球を治める!!」
ルナの掛け声とともに、世界が、宇宙が、大きく揺り動かされた。
あとひとつだけ、使命が残されている———————————————————。。。。。
次章、最終章!!!!!
この物語ももうすぐ終わりですね……!
なんだかさみしいです(゜-゜)




