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かみさま、殺してきました「テヘ♡」  作者: なぁ~やん♡
4.オレ(ボク)達だって、頑張ってるんだよ。
19/32

主人公外(3)~魔王と冥王と小悪魔と。~

ポタっ……ポタッ……

洞窟から水が落ちてくる。

「はぁ・・・あ」


ザッ。トン……。

静かな音が美しく洞窟に響き渡る。

「わたしは冥王ルナ。何をしに来たか、わかるな?」

「えぇ、わかっていますよ。任務ですね?」


「えっちょっと!クリスタルから離れた意味がないじゃないの!私は使わないわけ!?」

「うるせぇよ。ちょっと黙ってろ。」


ルナは小さく咳をする。

「その「任務」だが……坂ノ橋神奈を殺し、クリスタルにその場所を乗っ取らせる。それだけだ」

「え!?」

「どうした、さくら。」

……どうしてだ。

わたくしが乗っ取るのに。もう約束を忘れてしまったの……?

「心は読んだぞ」

「へっ!?」

「わたしに約束はない。もうそのような感情は存在しない。」

っつ……

わたくしのなかの「ルナ」はもういない。ここにいるのは「冥王ルナ様」なんだ。

「そうですね。では。実行しに行きます。」

ルナ。あなたの願いをかなえるために!さくらも……あっ、わたくしも、がんばるから。


「ねぇちょっと。私を見捨てんじゃねぇよ。」

「やっぱり、すんごいぶっきらぼうだな、サラン」

「だぁかぁらぁ♪はぁ~やくっ!」

「わかったよ!さくらも早く行け。」「はい。」

水色の花びらが舞い落ちると同時に、さくらは消えた。

「サラン。おまえの任務は。。。クリスタルの暴走を止めることだ。たとえ……自分を犠牲にしてもな」

「納得いきませぇん!クリスタルちゃんがそんなに重要なの!??」

「わたしが死んでも、クリスタルだけは死なせない。あの子は、「未来の子」だからな?」

「ウソ!?アレが!?」

「そうだ。あれだ。」

「はー、私じゃ、やっぱり無理かぁ……」

「選ばれていないからな。私も何度かなりたかったことはあったな。でも、すぐあきらめたよ。だってな、私はこのままで、冥王で満足しているからな。」

「未来の子の次に強いですもんねぇ」

「でゆーか、しゃべってないで、実行してこい!私はおまえらがやりやすいように、いろいろやっておく!それじゃあ、またいつか!」

「うん!」


これっきりで。。。もう会えないかもしれないし。

サランは涙を流す。紫色の花びらが散り、ルナが消える。


「フラワーズ・ジビエーション!!」


ピンクの花びらが舞う。サランも消えた。


皆はもう、覚悟を決めていたのであった――――――――――――――。

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