表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
かみさま、殺してきました「テヘ♡」  作者: なぁ~やん♡
3.心はもう耐えられないから……ごめんね。
13/32

第四プロローグ;「殺之心」(1)

「ねぇ・・・?行くの・・・?」

少女はもう一度問いかけた。

『大丈夫だよ。私がいるから。』

もうサランは、私の中で敵ではない。かといって警戒していないわけでもないけれど・・・。


   ♢     ♦     ♢

「オレ、やっぱ戻ります!」

れいじだった。

『もう、あきらめるのか・・・?』

「いいえ!セルステアの気配があるのです!」

『あぁ、確かにある。それに、あいつらの気配も・・・』

「えっと・・・師匠一行?」

『あたりだ。』

坂ノ橋神奈は続ける。

『あいつらも来る。早めに戻った方がいい。それに、クリスタルも来る。セルステアより後に。さっさと帰ろう。時間の無駄だ。』

「は、はい!」


   ♢     ♦     ♢

〔師匠・・・?〕

師匠が冷めた顔をしている。

{早く行きましょう?}

「いや・・・坂ノ橋神奈様のところに行かなくては!」

「は?なぜ?」

師匠の言う、坂ノ橋神奈様。のことはここにいる誰もが詳しく知らない。

「知らねーけど、クリスタルの気配がそっちに行っている・・・!」

〔だから、道が遠く感じたのね・・・?〕

「あぁ、そうゆうことだ。」

{じゃあ、出発っしょ!}

「あぁ。」


   ♢     ♦     ♢

「ねぇ、サラン・・・早く行きたい・・・」

まだパンを頬張続けるサランに少女は注意する。

『え~、だってぇ・・・もっと食べたいしぃ・・・人間界の食べ物初めて・・・』

「ほら!もうなくなった!何日かかるかわからないのよ!?」

『そんなの・・・いい。お金あるから!』「あ、そうだ。」

体の中にいるにもかかわらず、この会話のしやすさはなんという便利なものなのだろう。ただ、行動できないのは少しつらいが・・・。

「ねぇ?あの・・・、今から行かない?」

『ちょっと待ちなさい。まだ夜じゃないわ。人がいる。危ないから。』

「あ、そっか、みんなは魔法なんて知らないか・・・」

『普通の人間だからな・・・』

女の子は頷いた。

「あ、ねぇ、そこになんかない?」『え?』

サランが手を動かすと、ガタガタしたものがサランの手に当たった。ボードだった。それに一番先に反応したのはサランではなく、少女だった。

「ねぇ、サラン。こんなのあったっけ?」

『・・・え?なんだっけ・・・』

どうやら、サランも知らないようだ。目を丸くしている。サランはボードを持ち上げる。

「なになに・・・?・・・坂ノ橋神奈の情報だ!」

サランもその文字に目を向けると、確かに坂ノ橋神奈の情報が並んでいる。

『あぁ、これか。私が書いたものだ。』「え?そういうこと?」

『えっと・・・新しく調べたこともあるから書かなきゃ』

「でも・・・字綺麗だね・・・」『う~ん・・・・』

サランがそれを書き終わると、ちょうど人通りも途絶えた。サランは自分の周りを見渡した。

『テントは壊れたから要らない。ご飯ももうない。必要なものはボード、携帯、櫛。これだけ。』

「へぇ~、まとめるね。私だったらテントの布の切れとかもってっちゃう・・・」

『う~ん、私も普通ならもってっちゃうかもしんないけど、今回は特別じゃん?戦いだもの。邪魔になるからな』

「へぇ~」

『心に準備と体の準備したら行くぞ?』「おけけ」

少女とサランは頷いた。さぁ・・・、どうなる?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ