表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で用心棒   作者: 鈴ノ木
48/49

肆拾捌

 ウラヌス王シルベウス陛下とアレイアス王子は公務がある、ということで食堂を後にした。


 メルティス王女とメンドゥサ王女は早速「屋敷を異邦人の里の何処に建てるか下見をしに行きたい」と言うので、大介が杖でインドーラを呼び出し、メルティス王女とメンドゥサ王女を異邦人の里に送った。


 アスラとアルテミス王メビリウス三世は、ダイス王との戦争終結のための協議について話があるということで別室へと移動していった。


 親バカ二王からやっと解放された大介は、ハアッと疲れたように一つ息を吐き、自分の部屋に戻ろうと迎賓館の豪華な食堂を出る。

 ティアも大介と共にその食堂を後にした。



 ・・・あの親バカ二王には参った・・・


 ウラヌス王シルベウス陛下とアルテミス王メルビリウス三世陛下は、両国の姫君との婚約に際し大介に爵位を与えると言い出したのだ。

 それに対し、大介は「そんなものはいらん。そんなものに自由を縛られてたまるか!」と突っ張ね、逆に「俺と結婚するならば、二人には王女としての地位と権利を放棄してもらう。そして、結婚と同時に王家とも完全に縁を切ることを確約しなければ、この結婚の話は無かった事とする」と宣言したのだ。

 その後、大介と二王は三人で押し問答を繰り返した。が、最終的に当事者である二人の王女が大介の条件を無条件で受け入れたため、二人の王も渋々ながら大介の条件を受け入れた。


 それでも暫くの間親バカ二王はブチブチと文句を垂れていた。


 その間、ティアとアスラ、アレイアス王子は大介達のやり取りを楽しそうに聞きながら、美味しいお茶をゆっくりと味わっていた。



 優しい朝の光と爽やかな風を肌に感じつつ気持ち良さそうに大介とティアは二人並んで迎賓館の通路を歩いていく。

 そこから池を備えた緑豊かな美しい庭園を眺め、二人はゆったりと歩を進めていた。


 そんなゆったりとした二人の時は、「大介様……」と言う不意の声に破られた。

 その声のした方へ、大介とティアは少し残念そうな表情をした後、振り返る。


 そこには、跪き頭を下げるリサナの姿があった。


 「この度は、我がウラヌス王国の危機をお救い下さり、心より感謝申し上げます」

 ・・・。

 「止めてくれ、リサナ義姉さん。俺は仕事をこなしただけだ。義姉に跪かれるような事はしていない」

 「ですが……貴方をそんな姿にしてしまった」

 「いや、これはシルベウス陛下にも言ったが、貴女方せいではない。第一こうなった原因は貴女方の依頼とは別の私事での事だ。貴女方が気に病む必要はない」


 大介がなんとかリサナに立ち上がってもらおうと説得する事、数分、何とか立ち上がったリサナは申し訳なさそうな笑顔を見せた。


 「それよりも、リサナ義姉さんアレイアス王子と婚約されたそうで、おめでとう御座います」

 ・・・・。

 「あ、ありがとう御座います」


 大介は子供の輝くような笑顔で、リサナに対しアレイアス王子との婚約が決まった事にお祝いの言葉を送る。

 すると、リサナは少し驚いたような顔をした後、頬を染め恥ずかしそうにしながらも嬉しそうに礼を言い微笑んだ。


 「そういえば、……大介さん、ティアさん、御成婚おめでとう御座います」


 そのリサナのお祝いの言葉を聞くと大介の隣に立つティアが嬉しそうな笑顔を見せ、「ありがとう御座います、リサナ義姉さま」と、お礼を述べた。


「とうとう大介さんも観念ましたか……私がティアさん達に手を貸す必要もありませんでしたね。……さて、大介さんが首に掛けている成婚の翡翠の首飾り、その玉の色がこの先いったい幾つ変わることになるのか楽しみですね」


 リサナが意味深な事を楽しそうに言うと、大介はその愛らしい顔を本当にげんなりとした表情に変えた。


 ・・・・。

 「ところで、リサナ義姉さんは何故俺達と一緒に食事をしなかったんだ?」

 「ああ、それは、正式に婚約が発表されるまでは私はアレイアス王子の守護役、側仕えでしかありませんから」

 「ああ、そうなんだ……」

 ・・・・。

 「それに、今はアスラ様と顔を合わせたくありませんし……恐らく、アスラ様も……」

 ・・・。

 「何故だ?」

 「アスラ様には猛反対されましたから……」


 大介の問い掛けにリサナは少し寂しそうな笑顔を見せて答えた。


 「……異邦人の女性は異邦人以外の男性との間に子を成すと、その男性の存在する世界の理に囚われるのです。異邦人の力は使えるのですが、寿命がその世界に生きる人間の寿命になってしまうのだそうです。その子供は異邦人の理とその世界の理との狭間あり、殆んどの場合、異邦人よりの寿命になるそうなのですが……アスラ様のお母様はアマノハラ王国の数十代前の王との間に子を作り、その子の事をアスラ様に頼んでアスラ様がまだ子供の頃に亡くなって仕舞われたそうです。……なので、この結婚を反対されるのは、数少ない同胞が寿命を縮める事に心を痛めての事だということは分かるんです。……憎たらしい人ではありますが、私はそんなアスラ様と顔を合わせるのが辛いんです」

 「ふむ……まあ、これは当人同士の問題だな。……俺がどうこう言うことではない。が、後で後悔が無いようしっかりと話はしておいたほうがいいと思うぞ」

 「そうですね……そうします。ありがとう大介さん」

 「いや……」

 「それでは、私はまだ仕事がありますので、これで……」


 リサナは先程よりもいい笑顔を見せて、大介達に軽く会釈をすると王城の方へと歩き去って行った。


 「リサナ義姉さんは、態々礼を言うためだけにここ(迎賓館)まで来たのか?」

 「そうみたいですね」

 「……律儀だなあ」

 ・・・・。




 大介は部屋に戻ってくると広大な庭園を一望できる広いベランダに置いてある椅子に腰を掛けた。


 ・・・さて、どうするかな・・・


 今日は何もする事が思い浮かばず、大介がボーッと迎賓館の庭園を眺めていると、「大介さん、体の調子は如何ですか?」と、ティアは少し心配そうな表情で尋ねる。

 対して、「ん? ああ、まだ本調子では無いが、大丈夫だ」と、大介はその愛らしい顔に笑みを浮かべる。


 そんな大介をティアは内から湧き上がる衝動のまま抱き締め、


 ・・・大介さん、かわいい!!・・・何時もの渋くて凛々しい大人の大介さんもいいけど、こんな愛らしい大介さんも最高!!!・・・


 ピンクな乙女心を爆発させていた。


 大介はティアの豊満な胸に抱き締められ、顔を赤くして固まっていた。


 ・・・おかしい・・・女性に抱き締められて、こんなにドキドキするのは体が子供に戻ったせいか?・・・


 少しして大介はティアの胸の中で抵抗するように身動ぎして、「いい加減、放してくれ」と、小さな声で呻くように言う。


 「ああ、ごめんなさい、大介さん。その、余りの愛らしさに、つい……」


 大介の声にティアはハッと我に返り大介を抱き締めている腕の力を緩め大介を自分の胸から解放する。


 ・・・愛らしい・・・まあ、この姿ではそう言われても仕方が無いか・・・


 大介は諦めたように一つ息を吐き口を開く。


 「ところで、ティア。お前は今日何かやりたいことは無いのか?」

 「そうですね……ユリシズに置いてきた荷物を取りに行きたいですね。序に、大介さんが宜しければ、女将さんやタナトスに私達の無事も知らせたいですし」

 「そうだな……女将フランやタナトスには世話になったからな……ならば、今から行くか」

 「はい!」




 王城に隣接する迎賓館を出て、王城と迎賓館を囲う堀からなだらかに下る坂道を大介とティアは二人並んで下りてゆく。

 その坂道を5分ほど歩いていくと貴族街へと入っていった。

 高い壁に囲まれた入り組んだ細い路地を通り抜け、貴族街と一般住宅街の間の堀を超え、王都の都市壁の南門に通じる大通りへと出る。


 そこは、大介達が来たときとは比べ物にならないほど露店が立ち並び、多くの人々で賑わい活気に溢れていた。


 「一週間前とは比べ物にならならないな」

 「そうですね。ガーディン教による搾取が無くなり、重税も撤廃されましたから……王都から逃げたしていた人達も戻って来ているようです」

 「なるほど……」


 大介とティアは露店を覗き、冷やかしながらのんびりと歩いて行く。

 ホテル[ユリシズ]はその大通りから少し路地に入ったところにある。


 「ティア!」


 大介とティアがそのホテル[ユリシズ]に入ると、エントランスにあるカウンターに居た女将のフランがティアに気が付き駆け寄ってきた。


 「ティア、大介はどうしたんだい? 私は大介も無事だと聞いていたんだけど……」

 「えっと……」


 ティアは何と説明するか悩み口ごもる。


 「俺はここだ、女将」


 フランは声のした方に目を向けると、黒髪黒眼の不機嫌そうな表情の美少年が目に入る。

 その黒髪と黒眼にフランは一瞬ギョッとするが黄色の肌の色を見てホッとする。


 「何だい、この子供は………まさか、ティア、あんたと大介の子供なんていうことは無いよね」


 そのフランの言葉を聞いて、その黒髪黒眼の少年はさらに頬を膨らませる。


 「俺が大介だ!」

と、その少年はフランに怒鳴る。

 アハハハ、「面白い事を言う子だね」

と、フランは可笑しそうに笑いティアに眼を向ける。と、ティアは微妙な笑みを浮かべていた。


 「まさか………本当にこの子があの大介なのかい?」

 「ええ、まあ……」

 「いったい何でまた……大人が子供になるなんて話し聞いたことも無いよ」

 「……私を助ける為に邪神の呪いを受けてしまったんです」


 ティアの今にも泣き出しそうな表情を見て、「朝にも言っただろう、これは俺の油断の結果だ。お前の所為じゃない」と、大介はティアに強い口調で言う。


 「でも……」

 「俺の責任を勝手に自分の責任として背負い込もうとするな! 迷惑だ!」

 「だけど……」

 「俺の責任は誰の者でもない、俺の物だ! 目的が何であったにしろ俺が俺の責任で行動した結果がこの姿だ。それは誰の所為でもない、俺自身の所為だ!」


 子供の少し高めの声で大介に捲くし立てられ、ティアは悲しそうな表情をして黙り込んでしまった。


 「まあまあ、大介君もそんなに強く言わなくても……」

 「君言うな!」

 あはは、「ごめんごめん」


 フランが見かねて仲裁に入るが、子供姿の大介に突っ込まれて乾いた笑いを溢して引っ込んだ。


 大介は一つ息を吐くと、「すまん、ティア、少し言い過ぎた。子供の姿になったせいか、精神面も少し幼くなってしまったのかもしれんな」と自嘲的な笑みを浮かべて謝った。


 「いえ、私も大介さんの気持ちも考えずに、余計な事を言いました、ごめんなさい」

 「まあいいさ、それよりも荷物を取りに来たのだろ」

 「ああ、そうでした……女将さん今日までの部屋代を清算してください」

 「おや、部屋を引き払うのかい?」

 「はい。ちょっと事情がありまして……当分の間、迎賓館の方に泊まることになりましたから」

 「……そりゃまた凄いね。迎賓館と言やあ海外の王族や貴族などの国賓しか泊まれないと聞いたことがあるけど……」

 あはは、「そうですか?」


 大介はウラヌス王シルベウス陛下に「ダイス王も直に大介殿に礼を言いたいという事だから、ダイス王が来るまでは迎賓館に留まるように」と言われていたのだ。


 「ああ、そうそう、タナトスも心配してたから冒険者ギルドの方にも顔を出しなよ」と、フランが階段を上がっていくティアと大介に声を掛けると、「ああ、はい。この後直ぐに冒険者ギルドの方へ行くつもりです」と、ティアの返事が返ってきた。



 「ティア! 無事だったか。アーガストからは二人とも無事なような事は聞いていたが、それ以来お前達の情報が全く入ってこなかったから心配していたんだぞ!」


 タナトスはギルド長室の扉を開けて入ってきたティアの姿を見ると駆け寄り抱き締めていた。


 「ごめんなさい、タナトス。心配掛けたわね」

 「ああ、ところで大介はどうした?」

 「俺はここにいる」


 タナトスは声のした方に目を向け、「何だ? この子供は……まさか……」と言いかけると、「ああ、それ以上言わなくてもいい、俺が大介だ」と、タナトスの言葉を遮り子供姿の大介が不機嫌そうな声を出す。


 少しの沈黙の後、ぶわははは……、「この餓鬼(これ)が大介だと! また随分と可愛らしくなったもんだな!」と、噴出した。そのタナトスの言葉を聞いた瞬間、大介は軽くタナトスの鳩尾に拳をめり込ませていた。タナトスはその腹を抱え苦しそうに少し間のたうち回る。


 「た、たしかに、この餓鬼は大介のようだな」


 タナトスは目の端に涙を浮かべ子供姿の大介を睨み付ける。

 対して大介は、フン!と鼻を鳴らしそっぽを向いた。


 「まあ、何にしても二人とも無事……とも言えんか……まあ、元気そうで良かった」

 「ああ、心配掛けたな」

 ・・・。

 「大介、お前には感謝している……アーガストから詳しい話を聞いた。本当にこの国を救ったのはお前だと……まあ、公言はするなと口止めはされているが」

 「いや、流石の俺でも一人ではこの国を救うなんて事出来なかったさ。この国を救ったのは誰でもない、この国を想うお前達自身だ。俺はそれにちょっと力を貸しただけだ」

 「大介、本当にお前は欲が無いな。だが、感謝はさせてくれ……本当にありがとう」


 タナトスは大介の手を取り力強く握り締めた。

 対して大介はその愛らしい顔に満面の笑みを浮かべる。


 その時、コンコンとギルド長室の扉をノックする音が聞こえ、その扉が開かれる。


 「失礼します、ギルド長」

 「おう、ジャクリーンどうした?」

 「サリサさんがお見えです」

 「お、いいタイミングだ」


 ジャクリーンがギルド長室の扉を押さえて、体を横に寄せるとその後ろに立っていた人物が姿を現す。


 「ギルド長、多額の寄付をいただき、ありがとう御座いました」

 「おう、いいってことよ。こんな時代だ、人には心の支えとなるものが必要だからな」


 姿を現した人物、サリサがタナトスに深々と頭を下げると、タナトスは満面の笑みを浮かべて応えた。


 「サリサ、頑張っているようね」

 「ティアさん、いらしていたのですか。先日はお口添えいただき、ありがとう御座いました」

 「いえ、いいのよ。ウラヌス王の方も渡りに船だったようだし」

 「ところで、大介さんは? 大介さんにもお礼を言いたいのですが」

 「ああ……」

 「俺はここだ」


 ・・・・・。


 「えええ!? この可愛い子供が大介さんなんですか!」

 「お前だけだよ、疑わなかったのは」


 大介はサリサの反応を見て、嬉しいような嬉しくないような微妙な笑みを浮かべる。


 「大介さん、こんな可愛らしい姿になってしまって……私がガラント大教区長に操られたりしなければ……」

 「ああ……この姿は俺の油断の結果だ。お前が気に病む必要はない」


 「ですが……」と、サリサが申し訳なさそうな顔をすると、「当の俺が気にするな、と言っているんだ。この話はここまでだ」と、大介は不機嫌な声を出して話を終わらせる。


 「それよりも、謝らなければならないのは俺の方だ。ガイウス大神官を助けてやると言ったのに助けてやれなかった、すまない」

 「いえ、ティアさんからガイウス大神官様は最後に救われた、とその場にいた人から聞いたと聞いています。私はガイウス大神官様が救われたのならばそれだけで十分です」


 サリサは大介に向け今にも泣き出しそうな表情に笑みを浮かべた。


 「そうか……ところで話は変わるが、サリサ、寄付というのは何だ?」と、努めて明るい声で大介が尋ねると、「ああ、はい」と言って、サリサは悲しい気持ちを振り払うように笑みを深めて口を開く。


 「数日前、月神様のご信託を受け私が中心となって、この世界を守護する神の一柱である月神ルナティカ様を崇敬する宗教、月神教を立ち上げたのです。その神殿を建てるためにお金を集めているのですが、冒険者ギルドから多額の寄付を頂いて、今日はそのお礼にやって来たのです」

 「ほお、そうなのか……で、ティアが口添えしたというのは?」

 「はい。私達元ガーディン教の神官は国家転覆罪の咎で拘束されていたのですが、ティアさんが「神官達は邪神ガーディンに操られていただけだ」と証言して下さったので、無事に解放されたのです。然も月神教を立ち上げたときガーディン教を廃したウラヌス王国の国教にとウラヌス王にお口添えもして頂いたのです」

 「なるほど」

 「ただ、この国の国教となるかは、まだ決まっていませんが……」

 「そうか、俺も出来るだけの協力はしよう」

 「ありがとう御座います、大介さん。……あと、ご信託で、月神様から月神様の分け御霊である御神体を大介さんを通じて送って下さる、という事だったのですが……」

 「はっ? いや、俺は何も聞いてないがな……」

 「……そうですか」

 「まあ、俺も今日まで眠っていた訳だしな……何かあったら連絡をしよう」

 「ありがとう御座います」


 サリサが大介に深々と頭を下げると、「用も済みましたし、そろそろ行きましょうか」と言ってティアは大介の手を引き、「それじゃあ、またね」とタナトスとサリサに声を掛けてギルド長室を出て行こうとする。


 「ああ、ティア、これから何処かに行くのか?」とタナトスに声を掛けられティアは足を止める。そして、「そうね、この服では目立つから少し買い物をしてから迎賓館に戻るわ」と応えた。


 ティアは戦いで服がボロボロになり、大介は子供服など持っていなかったので今はメンドゥサ王女の服やアレイアス王子が子供の頃着ていたという服を借りて着ているのだが、まるで中世ヨーロッパの王侯貴族が普段着として着ているような仕立てのいい服のため外に出歩くには少し目立ちすぎてしまうのだ。


 「そうか……一年ほど前からこの王都では子供を狙った人攫いが頻発している。お前達も気をつけてな……なんていう忠告は必要ないか……というか大介なんぞを攫おうとする奴らの方が哀れだな」

 ハハハ、「そんな哀れな奴らをつくらんように、俺の似顔絵に猛犬注意とでも書いてこの王都中にばら撒いておけ」

 アッハハハ、「そうしておこう」


 落ちがついたところで大介とティアは冒険者ギルドを後にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ