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異世界で用心棒   作者: 鈴ノ木
44/49

肆拾肆

少し書き足しました → それに巻き込まれるように大介の移動線上に居た(・・・・・・・・・・)ダイス王国ウラヌス王国混合軍の数十人に達する兵が吹き飛ばされていた。


年数を変更しました 二千年以上 → 三千年近く

 「くそっ!三晩もブンブンと五月蝿く飛び回りおって!」


 深夜、ダイス王国軍の簡易砦の篝火に照らされながら、アドルスは悪態をつきつつ闇夜の空を睨み付けていた。


 ・・・我らウラヌス王国軍が到着した日の翌日の深夜から、我らの安眠を妨害しようとアルテミス王国軍が嫌がらせを始めた・・・おかげでダイス王国軍の者達も、我らもその日から二人の少女を除いて殆どの者が眠る事が出来なくなった・・・流石のダイス王も、これには我慢がならなかったらしい。直ぐに夜闇に隠れ飛ぶ魔導浮游船を追い払うように命じた・・・しかし、攻撃魔法は届くには届くのだが全く効き目がない・・・というか、撃墜命令じゃないのか?ダイス王は本当に戦う気があるのか?・・・


 ・っくぁあ……ふ、「アドルス総大将、このままでは兵の士気にも関わります。何か手を打たなければ。」


 アドルスの隣で同じように空を睨み付けていたマドリアヌスは耐えきれず欠伸をしたのを誤魔化すようにアドルスに声を掛けた。


 ・・・・。

「分かっている。アーシアス達なら何とかするのだろうが・・・」

と、アドルスはマドリアヌスに目を向ける。が、

「お断りします。私は味方に、しかも少女に殺されるなんて真っ平御免です。」

と、マドリアヌスはアドルスが何を言いたいのか察して先に拒否の意を表明した。


 何故なら、既にマドリアヌスが部下に命じて睡眠中のアーシアス達を起こそうとしたのだが、その部下は寝惚けた二人に襲われ命からがら二人の天幕から逃げ出して来た。というか、もう要らないと天幕の外に捨てられるように出てきたのだ。

 その部下は幾つもの戦いを経験した強者であった。が、何の抵抗も出来ず彼女達にいいように玩具おもちゃにされたらしい。その時に全治一週間の傷を負わされていた。だが、それ以上にマドリアヌスが恐怖したのは、その部下が身体の傷以上に心に重大な傷を負わされていた事だった。


 ・・・一体二人に何をされたのか・・・考えるだけでも恐ろしい・・・


 屈強の武人である筈のマドリアヌスでも身震いをする程の恐怖を、見た目いたいけな少女である二人に感じずにはいられなかった。


 ・・・睡眠中の二人には近づかないようにしよう・・・


 故にマドリアヌスがそう心に誓ったとしても仕方のないことだろう。


 その時、件の少女達の天幕の出入口の幕が不意に開いた。アドルスとマドリアヌスはビクリと身を震わせてそちらに目を向ける。と、そこには二人の少女の内の一人、イーシャが和弓に似た剛弓を持ち眠気眼を擦りながら立っていた。


 「むにゃむにゃ・・・五月蝿い・・・」

と言いながら、異邦人化したイーシャは空に向かって徐に剛弓の弦を引く。と、そこに闇夜を眩く照らす光矢が現れる。


 イーシャは寝惚けながら軽く弓を引いているように見える。が、アドルスとマドリアヌスは脂汗をかいていた。

 何故なら、その弓につがえられている光矢から尋常ではない強大な魔力が感じられたからだ。


 弓を引き気が満ちた瞬間イーシャは光矢を放った。すると、眩く輝く光矢は光線のように夜闇の空の一点に吸い寄せられるように飛んでいく。瞬間、その光矢が何かに当たり明るく弾け闇夜の空を照らし出す。と同時に、ゴオオン!と、大気を大きく震わせ何か巨大なものを弾くような轟音がその空から響き渡る。と、風切り音を立てていただろう大きな旗の残骸がそこから落ちてきた。その下に居た者達はそれらを避けようと慌てて右往左往としている。


 「ありゃ?・・・落ちない?」


 まだ寝惚けているイーシャは不満そうに一言そう言うと、再び弓を引いた。

 今度は、先程とは比べ物にならない程の魔力か込められ周り一体を昼間のように明るく照らし出す光矢が出現する。


 近くに居たアドルスとマドリアヌス達は堪らずイーシャから距離を置く。


 気が満ちるとイーシャは再びその光矢を夜闇の空に放った。瞬間、今度は、バキャ!!バキバキ!!と、何かを貫き破壊する音がして、その音がしたところから激しい炎が吹き出した。と同時に、火の着いた巨大な木片などが落ちてくる。


 「・・・悪は滅んだ・・・」

と、イーシャは寝言のように言うと剛弓を手にぶら下げ厠へとフラフラ歩いていった。


 ・・・イーシャの奴、完全に寝惚けていたな・・・朝起きたらこの事覚えていないんだろうなぁ・・・


 そのイーシャの後ろ姿を見ながらアドルスとマドリアヌスは、一つ息を吐いた。


 空からは巨大な魔導浮游船が炎を吹き出し壊れながら落ちていく。

 その音と篝火の薪が爆ぜる音以外の音はダイス王国軍の簡易砦から少しの間消え失せた。が、次の瞬間、その簡易砦に歓声が沸き起こった。



 「バカ者!誰が撃ち落とせと言った!」


 爆音と歓声を聞き外に出てきたダイス王メルティヌスは事態を把握すると、眉間に皺を寄せ怒鳴っていた。


 ・・・くそっ!・・・これで、戦いは避けられなくなった・・・・・・アルテミス王よ、これは貴様の責任ぞ!・・・


 「日の出と共に砦を出るぞ!全軍出陣の準備をせよ!」


 ダイス王メルティヌスは覚悟を決めると、そう叫んでいた。




 「陛下、お休みのところ失礼いたします。」

 「何事だ!」

 「はっ!夜間作戦を遂行していた魔導浮游船二番艦が敵の攻撃を受け、轟沈致しました。」

 「なに!?」


 ・・・バカな!黒塗りの魔導浮游船一番艦から三番艦までは我がアルテミス王家に嫁がれた異邦人の姫アテナイ・アルト・ダークス様が造られたもので、異邦人の攻撃にも一度や二度は耐えられるように造られていた筈だ・・・今は亡き大婆様がしっかりと手入れもしてくださっていた・・・とはいっても三千年近くたったものだ、大婆様も強度は当時とは比べようがないほどに落ちているとは言っていたが・・・まさか本当に撃沈されるとは・・・やはりウラヌス王国軍に異邦人の因子を持ちその力を使える者が居るということか・・・くそっ!これで戦いは避けられなくなってしまった・・・こちらとしても軍艦を撃沈されて黙っているわけにもいかんし、あちらとしても我が国の軍艦を撃沈した事で宣戦布告をした形になってしまった・・・・・・これは完全に私の判断ミスだ・・・


と、アルテミス王メビリウス三世は唇を噛み締め、


ふふ、・・・アルカインに無駄に将兵を死なせるような事をするなと言っておいてこの様か、情けない・・・


と、自嘲するように鼻で笑いながら自分の判断の甘さを悔やんでいた。


 「全軍に通達!出陣の準備をせよ!日の出と共に砦を出る!」


 ・・・今はここで悔いていても仕方がない・・・何としても、ここでダイス王国軍とウラヌス王国軍を追い返す・・・・・・相手に何人いるか分からぬが、異邦人の力を使える者が間違いなくいる。苦しい戦いになるだろう・・・負ける気はないが、メルティスを国外に逃がしておいて正解であったな・・・


 アルテミス王メビリウス三世は簡易ベッドから立ち上がると伝令に指示を出した。

 それから、自らも鎧に身を固める。

 そして、気合いをいれるように大きく息を吐き、覚悟を決めた表情で自分の幕舎を後にした。




 その日の昼前、アルテミス王国とダイス王国の国境に近い丘陵地帯でアルテミス軍とダイス・ウラヌス混合軍の両軍は互いに攻め込める間合いまで迫っていた。

 しかし、両軍共に陣形を整え何時でも攻め込める距離を置き睨み合うこと数時間、互いに攻撃を仕掛ける糸口を見いだせずにいる。


 ダイス王国ウラヌス王国混合軍は、アルテミス王国軍の魔導浮游船による魔法道具《爆雷》の爆撃と、その後の世界最強と言われる魔導騎士団の魔導浮游船による降下作戦を警戒していた。


 流石のイーシャでも、黒塗りの魔導浮游船を撃ち落とすには最大に近い力を使わなければならなかった。

 そして、最大出力を出した後、また最大出力で光矢を放つには三十分以上休まなければならない。

 接近戦闘を得意とするアーシアスでも、何とか魔導浮游船を攻撃することは出来るが、撃沈するまでには数回攻撃を繰り返さなければならない。

 その為、撃沈するまでに時間が掛かる事になる。

 それまでの間にダイス、ウラヌス両軍の兵にどれ程の被害が出るか分からない。

 アーシアスとイーシャはウラヌス王国が抱える異邦人の力を使える者達の中でも一番若く力が弱かった。

 それを聞いたダイス王は一言、「大口を叩いておいて使えんな。」と呟いたという。


 対してアルテミス王国軍は、昨晩、魔導浮游船を撃沈した異邦人の因子を持つ者に匹敵する力を持つ者がウラヌス王国軍に何人いるか掴めていなかった。

 そんな状況ではアルテミス王国軍も下手に攻め込む事が出来ない。


 互いに攻め込む事が出来ないまま、日が頂点を越え傾き始めた頃。


 ふむ、「どうにも、動けんな。」


 戦場を見渡せる小高い丘の上でダイス王メルティヌスはそう呟いた。

 その後ろには、ダイス王国ウラヌス王国混合軍の本陣が待機している。


 「メルティヌス陛下、先陣に我がウラヌス王国軍の一軍とアーシアスを置いたのは彼女一人だけでアルテミスの地上軍を壊滅させられるからだという事を分かっておられますか?」


 ダイス王の隣で馬に乗るアドルスは不機嫌そうにダイス王に声をかけた。


 ふん、「分かっておるわ。だが、こちらはその間に魔導浮游船の爆撃を受け、壊滅状態になるのではないのか?」

 「そうならないよう、イーシャが本陣に控えているのではないですか。」

 「だが、まだあちらには魔導浮游船が四隻無傷で残っているだぞ!しかも、その内の二隻が黒塗りの魔導浮游船だ。イーシャ一人だけで全てを撃ち落とす事が出来るのか?」


 等とダイス王とアドルスが口論していると、二人は尋常でない魔力の高まりを感じ、ギョッとしてそちらに目を向ける。その瞬間、イーシャがアルテミス王国軍の上空で待機している魔導浮游船に向かって光矢を放ったところだった。

 それを合図にアーシアスが先頭に立ち先陣の一軍がアルテミス王国軍に向かって駆け出していた。


 それに対して、アルテミス王国軍も動き出している。


 「くそっ!」

と、ダイス王は吐き捨てるように言うと、

「全軍に突撃命令を出せ!本陣も前進!」

と指示を出す。と同時に、突撃ラッパが吹き鳴らされ、その丘陵地帯に響き渡る。そして、

「この命令違反は後で必ず追及するからな!」

と、アドルスを睨み付け、自分も戦場に向かうべく愛馬の腹に蹴りを入れた。




 「父上、こちらも下手に動けませんが、敵も攻めてくる気配がありませんね。」

 うむ、「あちらとしても、魔導浮游船による攻撃を警戒しているのだろう。」・・・だとすれば、四隻の魔導浮游船に対処出来るだけの人数、異邦人の力を使える者がいないのかもしれんな・・・だが、油断は出来ん・・・


 アルテミス王メビリウス三世とその息子で第一王子のアルカインが話していると、「前方より高魔力の光矢が来ます!」という前方警戒中の物見からの警告と同時に、光線のような光矢がアルテミス王の乗る黒塗りの魔導浮游船一番艦の前に待機していた黒塗りの魔導浮游船三番艦の左舷前方に当たり僅かに方向がズレ、一番艦の左舷を掠めていく。

 その衝撃により、空に浮く巨大な帆船は大きく揺れ軋み音をたてる。

 甲板上にある手摺に掴まり何とか弾き飛ばされずに済んだメビリウス三世は体勢を整える間もなく指示を出す。


 「第二波に備えよ!被害状況はどうなっている!」

 ・・・・。

「我が艦に殆んど被害はありません!三番艦も被害は軽微との事です!」

 「よし・・・敵の動きはどうなっている!」

 「はっ!・・・敵の地上軍の一部が突出してきています。それに釣られるように全軍突撃体制に入ったようです。それと、敵の飛竜騎兵がこちらに向かって来ます!」


 ・・・ついに動いたか・・・「よし、地上軍はその場で防御に徹するように指示を出せ!魔導浮游船団は進軍を開始!同時に飛竜騎兵を出せ!敵の飛竜騎兵を魔導浮游船に近付けさせるな!」




 イーシャの光矢を確認するとアーシアスは一人アルテミス王国軍の地上軍に向かって駆け出していた。


 アーシアスがアルテミス王国軍とダイス王国ウラヌス王国混合軍の中間点を僅かに越えたとき、アーシアスは高魔力の何かが自分に向かって来るのを感じ反射的に急停止して一二度バックステップを踏んでから思いっきり後ろに跳んだ。その間僅かコンマ数秒にも満たなかった。そこに、


ピシャッ!!!ゴッ!ゴッゴッゴゴゴゴオオオオンンンン!!!


と、凄まじい稲光と雷鳴が鳴り響きいかづちが落ちた。

 その少し後に、アーシアスはウラヌス王国軍の先陣の最後尾に着地していた。

 ダイス王国ウラヌス王国混合軍の先陣はその雷が落ちた所からかなり離れた所にいたが突出していたマドリアヌスの率いるウラヌス王国軍の一軍の兵達は体が痺れたように動けなくなっていた。


 対してアルテミス王国軍の魔導浮游船団は雷が到達する直前に気が付き回避行動を取り何とかその雷をかわして自軍陣地へと退いていた。


 双方の飛竜騎兵達も雷に当たらずに済んだようで、互いに距離を置き様子を見ている。


 その戦場にいる全ての者達の視線が、その雷の落ちた所へと注がれていた。

 雷が落ちたあとには、一本の杖が大地に突き刺さっていた。


 あの雷を放ったのは何処の誰なのか?そして、あの杖は一体何なのか?そこに居る者達は皆同じ疑問を抱き警戒に身を固めていた。

 その時、杖が蒼白く輝きだし一人の猫人族らしき人物が現れた。かと思うと、その猫人族は徐に魔法陣を展開する。すると、そこから複数の旗が現れ次に複数の人物が姿を現した。


 「おい!あれは何の冗談だ!」


 その旗を見てダイス王はアドルスに対して怒鳴り声を上げていた。


 「・・・・」


 アドルスは何とも応えられず困惑の表情を浮かべるばかりだった。


 そこにはウラヌス王国旗と共にダイス王にアルテミス王国を攻め滅ぼせと命じたウラヌス王の王旗がはためいていた。

 その隣にはアルテミス王国を擁護するアマノハラ王国旗とその前王アスラ・アマノハラ・アマテースの個人旗がはためいていた。


 そして、間も無く、両軍に向けて《拡声》の魔法で宣言が発せられた。


 「両軍共矛を納めよ!アマノハラ王国とウラヌス王国がこの戦を預かる!我らが共同して停戦の調停を行う!この調停を受けるか否か使者を立てよ!」


 この宣言を受けて両軍がザワつき始める。その時、

「カイサル陛下がこのような事を為さるわけがない!」

という呟きを聞くと共に魔力の高まりを感じ、アドルスは慌てて、「待て!」とイーシャを止めようとした。が、間に合わなかった。

 イーシャの放った光矢は一直線に調停者を名乗る者達の元に向かって飛んで行く。



 アスラが宣言を行った直後、凶悪な魔力の塊のような光矢がそこに居る者達を討ち滅ぼそうと光のスピードで襲いかかってくる。が、それよりも早く大介は動いていた。

 大介は駆けながら左手に持つ小太刀に闘神気を纏わせ光矢を凪ぎ払い、その光矢の後に付いて駆けて来ていた異邦人化したアーシアスの魔力を纏ったハルバードを受け流す。そして、右手に闘神気を込めてアーシアスが胸にぶら下げているガーディン教のネックレスを打ち抜いて霧散させアーシアスを昏倒させる。

 その勢いままダイス王国ウラヌス王国混合軍を飛び越えあっという間にイーシャの目前に到達した。が、その時には既にイーシャの剛弓には光矢がつがえられ大介に向けて放たれるところだった。

 しかし、大介はその剛弓ごと光矢を闘神気を纏わせた小太刀で切り裂き霧散させる。

 驚愕の表情を見せるイーシャの胸元を大介は闘神気を込めた拳で打ち抜き昏倒させると共に、その胸元に下げられていたガーディン教のネックレスも霧散させた。

 そして、そこから踵を返して杖のある所まであっという間に戻って来た。


 この一連の出来事をダイス王国軍やウラヌス王国軍の者達は誰一人として、その目に映すことが出来る者は居なかった。


 その桁外れなスピードに大気は付いてこれず真空を生じさせ暴風を巻き起こした。

 大介の移動線上に居たダイス王国ウラヌス王国混合軍の数十人に達する兵は、それに巻き込まれるようにして吹き飛ばされていた。


 「「一体何が起こっている!?」」


 暴風に何とか吹き飛ばされずに踏み留まったダイス王とアドルスは共にそう叫んでいた。




 「ご苦労様でした大介様。」

と、アスラは笑顔で大介に労いの言葉をかけた。

 「大介さん、後は私達の仕事です。ここで貴方がすべき事はもう何もありません。話はガンガーから聞きました。大介さんは早くウラヌス王国の王都ティータニアに戻ってティアさんを助けに行ってあげて下さい。」

と、メルティスが真剣な表情で大介に言う。

 「そうですね。異邦人の里の守護精霊ガーディアンが一人と純血の異邦人が二人に異邦人の力を使える者が、二人居るのです。何かあったとしても大丈夫でしょう。なので、貴方にここに居られても邪魔になるだけです早く行って下さい。」

と、アスラも笑顔でメルティスに相槌を打ち毒舌を吐くように言う。


 その場に居る者達は皆 〈依頼は全て果たした様なものなのだから、貴方はもう自分の為に自分のすべき事をやればいい〉 というような表情をしていた。


 「そうか、・・・そうだな。済まない、そうさせてもらう。」

と、大介が言いインドーラに目を向けると、インドーラは一つ頷いて魔法陣を起動させた。



 大介が姿を消した後、暫くしてアルテミス王国軍とダイス王国ウラヌス王国混合軍から使者が立てられ、アマノハラ王国とウラヌス王国の調停を受け入れる事が決まった。


 ここにアルテミス王国とダイス王国の戦争は終結したのである。

あー、すみません・・・今年中に一区切り付けるのは無理です。

誠に申し訳ないです。

ほんと、すみません。

一月中には何とか一区切り付けられるとは思いますので、もう少しお付き合いください。

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